201805

仕事

昨年度関わってたプロジェクトの報告書がリリースされた。延長線上にあるようなプロジェクトにふたたび、今年度前半関わっていくことに。
http://current.ndl.go.jp/node/35938

4月から1年続く予定の、某有名な方々との共同連載。自分のターンの1本目が刊行された。提示された4000字弱というボリュームは、適当なレポートのあらすじをゆるゆると紹介するだけで消化できてしまうけれど、それではあんまり面白くないしと悩みに悩み、COARのNext Generation Repositoriesというテーマにすとんと落ち着いた。内容は昨年6月のオーストラリア出張でKathleen Shealerのプレゼンを聞いて理解したこと頭に浮かんだことがベースになっている。NGRはテクニカルな側面ばかりに注目してしまうけど、そうじゃない、そのコアとなるビジョン(というか世界観というべきか)について自分の理解したところを共感していただくために、最終節に至るまでぐだぐだと愚痴ないし悲哀のようなものを綴った、そんな、前置きの長い文章。次回は8月号。引き続き、さらっと読めるものにするために、さらっと書きたい。

GWの合間は職場の刊行物に書く報告記事のドラフトを書いていた。2日間で2本、いつにない集中力を発揮できた(頭のなかにあるものをただ出すだけだから楽ちん)。

おおむね残業を控え(教習もあったし)、スローペースぎみで働く。とはいえ、Crossref DOI、CHORUS研究会、初任者研修、NII出張、教授会FD、デジタル化画像公開、とてんこもりではあった。最終週は無理ぎみにスパートをかけて某案件の会議資料を作成した。

月末、早くも梅雨入り。そして梅雨入りしたとたんに雨が降らないというのも例年のこと。蒸し暑くて蒸し暑くてもう職場にいるだけで効率が落ちる。家で仕事するのが最大の業務効率化だと思わされるのは6月だけで十分なんだけど。

生活

GW後半に台湾へ(バニラエアのセールにやや乗り遅れつつも往復で2万)。昨年11月の高雄・台南、今年1月の台北、に続いて3連続になる。今回は、福岡→桃園国際空港→バスで台中→台鉄(自強号)で台北へ→MRTで北投温泉→桃園国際空港→福岡、というルートだった。傘がいっときも手放せなかった前回の冬旅とは異なり、好天続きだったのが嬉しい。猫空のロープウェイ(あんなに高く、あんなに長いとは……)、ずっと行きたかった北投図書館、9年ぶりの士林夜市。そして台中、期待していたよりもずっと楽しかった。台北は東京と同じく目当てのスポットが分散していてMRTを駆使してもそこそこ廻るのが大変。その点、台中は比較的まわるのが楽(宿で自転車を借りられたのも大きい)。台南よりは都会で、宮原眼科(&第四信用合作社)や臺中國家歌劇院(伊東豊雄!)などモダンでフォトジェニックな見どころも多い。グルメでは、今回は黒糖タピオカミルク(≠タピオカミルクティー)に尽きる。珍煮丹、老虎堂(オープンしたて)、どちらも◎。陳三鼎は諦めた。豆花もいくつか食べたのだけど、台南の安平豆花を超えるものにまだ出会えてない。お土産はまったくと言っていいほど買わず、台中の川端でふと立ち寄った雑貨屋で手にした陶製のペンギンの置物くらい。失敗としては、PEN-Fのサムレスト?のレザーをどこかで落っことした。

計画通り、月末に自動車学校(二輪免許)をぶじ卒業。第1段階のラストで調子がかなりいまいちだったので憂鬱になっていたけど、第2段階のスタートは楽しい方が指導員に当たってのびのびとできた(雨風のなかで運転するのは初めてでややびくついたけど)。と思ったら中旬に調子を崩し、転倒する日々が続く(一度は左足を挟んでかなり痛かった)。低速で半クラアクセルふかすのがうまくできてないんだろうけど……。モチベーション向上も兼ねて、バイク選びに夢中になる。雑誌を眺めまくる。あちこちでカタログをもらいまくる。ディーラーや中古車店に行ってみる。維持費は250ccでも400ccでもそう大差ないと感じるんだけど、400は新車の選択肢がほとんどない。スーパースポーツよりはネイキッド。クラシカルは好みだけど、どクラシカルなものよりはネオスポーツカフェくらいが気分に合ってる。Honda CB250R、Honda Rebel250、YAMAHA MT-25。どれも良くて悩ましいし、しだいにどれでも良いからほしいという気分になってくる。ひとつに決められない。憂鬱と不安をなんとかやりすごして、第2段階を無事にストレートで終了し、翌日の卒検も一発合格。坂道でエンスト2回した以外は特にノーミスで、リップサービスかもしれないけど「今日の受験生のなかで一番丁寧な運転だった」と言ってもらえてほっとした。ちゃんと卒業できてほんとよかった……。で、その足でバイクの成約に向かった(後述)。

トレーニングも継続。数日間のインターバルを設けて、プランクチャレンジ、プッシュアップ、スクワット、背筋、あたりを行っている。

ZOZOSUIT、発表当日にオーダーしていたのがようやく届いた。計測に苦労するし、何度か試すと数字が結構ずれるし、なんか不信感。。

夢二展、ミュシャ展、リトアニアの写真展を見に行った。東京ステーションギャラリーは初めて中に入り、ミュージアムショップの充実っぷりに散財しかけた(なんとか平静を取り戻し、にじゆらの東京駅手ぬぐいだけで切り抜けた)。

買い物

びっくりした。バスルームの頑固な黒カビがマジできれいに取り除けた。そんなまさか。。

開襟シャツが欲しい、と探していたけれどどうにも自分に似合う気がしなくて(試着もせずに言うが)。シルエットに惹かれてHAREのBIGダウンネックシャツを買った。首周りの開きっぷりも良い。店頭在庫がなかったので素材やサイズ感を教えてもらって、ZOZOでポチった。翌日に1000円オフクーポンが提供されるという憂き目に合うも、気づいたときには売り切れていたのでまあ良しとする。

キナリノで知った鳥飼のmiddleというお店で、挨拶代わりの黒ポケT(Mサイズ)を購入。他のアイテムでは、ヴィンテージ感あるチノパンや細身のスウェットパンツも気になった。でも次に買うとしたら白シャツかも。店舗は小さな公園に面していて、隣は以前から気になっていたamble(なぜかお休み)だった。鳥飼/別府というエリアはあんまり立ち寄ったことがなかったけど、PLASE STORE(文房具屋)やジルウエット(パン屋)も良かった。

初めてのバイクとして選んだのは、CB250R(5/22発売)。卒検通過のその足で成約しに行った。YAMAHA MT-25と迷ったけど、未だにちょっと迷ってるけど、最後はスタイリングで決めた。6/19納車予定! それまでに試験場行って免許を書き換えてもらわんと……。

桜坂にあるIMURIのチーズケーキ、母の日&父の日のプレゼントに贈った。ずっと気になっていたけど自分でも食べたことがない。IMURIショコラと2本立てにするとちょっと重たいかと思い(実家の冷凍庫がいつもギシギシに詰まっているのを思い浮かべつつ)、生チョコとのセットにした。

読書

今月はたくさん読んだ。

ブレイズメス1990 (講談社文庫)

ブレイズメス1990 (講談社文庫)

ドラマに影響され、GWの谷間に原作に手を出す。幸い職場で全部借りれた。読んでみて、テレビドラマ版(あれはもうインパクトファクターを戯画的に描いて盛大に皮肉ってるとしか思えない)がずいぶん大胆に改変していることを知った。スリジエセンターの「革命とはこころに灯った松明の火だ」という(やや安っぽい)セリフに思わずぐっときてしまった。続きの『極北ラプソディ』『極北クレイマー』に手を付けたいところだけど、ひとまず我慢。

革命前夜 (文春文庫)

革命前夜 (文春文庫)

文庫版発売時に店頭で平積みさせているのを見かけて、東ドイツドレスデン!バッハ!と気になっていたものをKindle文春祭りで購入。台湾の帰国便で一気読みした。存じ上げなかったけど、須賀しのぶ、良い。ぐいぐい読ませる。

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

積極的安楽死、消極的安楽死、自殺幇助、セデーション、の違いを理解すること。日本を含めた各国で取材を重ねるなかでの著者の変化、というのがひとつのポイントではあるんだろうけど、長年大賛成の私には特に影響するものはないのだった。「これからは、頂点に達した人生が衰退に向かうだけです。せっかく良き人生だったものが、体の衰弱によって失われてしまう。それだけは避けたいの」「医師が特権的に抱えていた治療の決定権を患者のもとに返す運動」「愛する人の苦しみを消し去ってあげるために、自分の「生かしたい」というエゴよりも、相手の「死にたい」という願いを尊重してあげたということだろう。」「欧米人は、自己決定や個人の死を、どうしてこうも易々と肯定するのだろうか。」「「死は個人のものなのか」、それとも、「死は集団や社会のものなのか」という問いがあるとする。」「安楽死は『死は自分の私的な事柄なのだから自分で決めるべきだ』(死の自己決定権)という思想に支えられていますが、日本では自らの生き方すら自分で決められていません」 テクニカルな議論はあれど、本質は「命は誰のものなのか。個人のものか。個人を含めた周囲の人間のものでもあるのか。」という問いだろう。自分は「せめてこれくらい個人のものにさせてくれないか?」という立場。

また、桜の国で

また、桜の国で

続けて、須賀しのぶ。職場で借りた。今度の舞台はポーランド。ドイツに生まれたユダヤ系、シベリア生まれでアメリカ国籍のポーランド人、スラブ系にしか見えない日本人、の物語。ショパンの革命のエチュードが主旋律に、1944年8月1日17:00(=W、というらしい)のワルシャワ蜂起を描いている。前章となっている1920年・22年の日本赤十字社によるポーランド孤児受け入れという史実は知らなかった。ハルビンでドイツとの協定に背いてユダヤ人を上海へ逃した樋口季一郎という人物が登場し、どうも岐阜県大垣市にゆかりのある人だという……こちらも恥ずかしながら知らなかった。杉原千畝岐阜県出身だし、なんか多いな。

出版直後に入手していた田中あずささんの本をようやく読んだ。内容としては、いつかのイベントで聞き知ったことも多い。改めて、「教授のサポートは私たちの仕事の最優先事項です。私が新しい職場に移ってはじめにしたことは、教授陣との面談でした。彼らの研究や授業を知らずして、コレクション構築もできませんし、そのための予算管理の目途も立ちません。彼らの学生の特質もわかっていなければレファレンスの準備もできません。」(p.123)とさらっと書かれているのを読むと衝撃を受ける。帯の「それは日本の図書館の参考になるのか。」という問いかけに対する答えは明示されていない。ライブラリアンのスキルという意味では、彼我の差はそれほど大きくないのだろうと思っている。ただし、雇用制度(ジョブ型)、サブジェクトの知識、裁量、予算、……。

表紙を飾る聖ニコラス海軍大聖堂(St. Nicholas Naval Cathedral)の、鮮やかなペールブルーと一面の白雪のコントラストに目を奪われる。著者は自分と同い年。小学生のころソ連崩壊直前にモスクワを訪れ、25年ぶりにロシアを訪れたという。本書の舞台はサンクトペテルブルク(旧称:レニングラード、ペテログラード)。メインテーマはショスタコーヴィチ交響曲第7番、別名「レニングラード」。この曲は、ナチスドイツによる900日のレニングラード封鎖(1941年9月8日〜1944年1月18日)がひたひたと近づいてきていた1941年7月に作曲が開始され、12月に完成された。初演は1942年3月に中部のクイビシェフにて(英米にもラジオ放送されたがレニングラードには流れず)。ようやくレニングラードで初披露の日を迎えたのは1942年8月9日。凍結したラドガ湖に敷かれた「命の道」という名の氷上道路のおかげで最悪に飢えた時期は脱してはいたものの、まだ封鎖は終わっていなかったレニングラードで、第7番の演奏がどれだけ市民を勇気づけたことか、というのが本書のハイライト。「また、桜の国で」ではワルシャワ蜂起のドンパチが痛々しく、一方、レニングラード封鎖は「死因のほとんどが餓死・凍死によるもの」ということで、厳冬のなかで死体が淡々と重なっていく寒々しい光景が頭にこびりついて残った。飢えネタついでだと、刻んだキャベツとゆで卵をマヨネーズで和えてフィリングにしたピロシキというのが食欲をそそった。また、ショスタコーヴィチの祖父はポーランド出身の革命家で、シベリアに追放されていたらしい。これもちょっと「また、桜の国で」とつながる。

中央線がなかったら 見えてくる東京の古層

中央線がなかったら 見えてくる東京の古層

職場で借りた。「中央線という鉄道が中央線沿線の地域、ひいては東京全体の基本構造を見えなくしている」 異なる時代の地域構造が、きれいな層となって堆積しているのではなく、ところどころで部分的に露出し、全体としてキメラのようになっている。そこに気づき、違和感を持てるようになることの面白さを教えてくれる。あと、素人なので「歴史的なポテンシャル」みたいな表現にぐっとくる。個人的には阿佐ヶ谷の章がいちばん面白かった。おかげさまで、出張の空き時間に阿佐ヶ谷に足を運んだとき、阿佐ヶ谷神明宮に立ち寄ったり(ちょうど結婚写真を撮影しているカップルがいた)、うねうねしたパールセンターを歩きながらここは古道だったんだなあと楽しめたりした。府中に111年(!)創建の大國魂神社があるらしい。Kindle版があれば買って手元に置いておくんだけど、紙しかないということなので保留中。

中央線誕生 (交通新聞社新書)

中央線誕生 (交通新聞社新書)

中央線つながりで、東京出張の道中にKindle本を読んだ。現在のJR中央線の前身である甲武鉄道のあらましについて、創業者の岩田作兵衛と雨宮敬次郎を中心に描かれている。岩田は岐阜県笠松町の出身という(笠松って競馬場のイメージしかないけど)。「中央線の中野ー立川間はなぜあんなに真っ直ぐなのか」という問いに対する答えは、結構あっけなかった。中央線ができたせいでそれ以前の構造が見えづらくなっているというのは『中央線がなかったら』の主張とも共通している。新技術は忌避され、うまく乗っかれるひとは得をし、そうでないひとはついていけず、あとからしがみついて。話変わって、中央大学という名称の由来は中央線にあるのかと勝手に思い込んでいたけどそういうわけでもないのか。東京法学院大学→中央大学と改称されたのが1905年。その頃には八王子駅甲武鉄道八王子駅は1889年開業)はあった。甲武鉄道鉄道国有法で国営化されるのが1906年で、改称当時はまだ中央線ではなかった。いや、そもそも中央大学は現在のJR中央線八王子駅からずいぶん離れたところにあるようなのでこうして結びつけるのがおかしいかったのか(すんません)。ふたつの八王子駅の位置関係のズレのせいではなさそう。

台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書)

台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書)

岩波ジュニア新書の電子化具合を見るとKindle本が出るのは数年後か……と気が遠くなったので妥協して紙で買った。小学校、高校(高級中学)、大学の様子。いくつかの学校を取り上げ(GWに付近を観光した台中一中も登場)、そこでの生活を紹介するとともに、何名かの生徒に実際にインタビューをしている。映画「あの頃、君を追いかけた」を観ると、高校〜大学の大雑把な様子はつかめる。遅刻をタブレットで管理したり、授業で教師がマイクを使ったり、板書をスマホで撮影しても問題なかったり、というのは面白い。試験制度はしょっちゅう変わるようでここで詳述されているのもスナップショップに過ぎないそうだ。大学生は就職活動をせず、日本のような新卒一括採用ではないということで、ジョブ型社会なのかな。しかし、「軍訓教官」という軍人が学校にいるという制度は日本では考えづらいもので、ビビる。台湾ではピンインではなく注音符号というものが使われている、というのは恥ずかしながら知らなかった。18歳以上になると筆記試験まで250cc未満のバイクの免許が取れると書いてあったけど、ウェブで調べてみると実技もあるようなんだけどなあ。。そういえば、2009年に中国出張(これが人生初の海外旅行だった)から帰ってきた後、しばらく80后(パーリンホウ)や90后(ジョウリンホウ)に関する本を読み漁ったのを思い出す。その国の若い人たち(というか自分と同世代の人たち。そういうとすでに若者ではないが……)がどういうものを見て育って、どういうものを好きで、どういうことを考えているのかというのが一番関心のあるところなので、こういう本が増えてくれると嬉しい。

201804

仕事

4月。自分のポジションは変わらなくてもまわりが動けばそれなりにやることが発生する。自らの変化のなさに感謝しつつ、粛々と進める。

入学式に若田光一さんがいらっしゃったのは嬉しいニュースだった(ナマで拝見したわけではないけど)。月末にはいろいろな意味で残念としか言いようのない出来事もあった。

新年度初日からトラブル三昧だった気がする。周囲のサポートばかりしていて自分の仕事がなかなか進められなかった。リポジトリ業務では、CRIS連携開始によって急増した登録作業を軌道に乗せることを最優先に。懸案だったIIIF対応もようやく区切りをつけられ(viewingDirectionの件とか、PDF→JPEGの解体とか残務はいろいろあるけれど)、二次利用の議論を前に進める。講習会では現OPACが数十人のオーダーなら軽くさばけるということを確認できて、安心する(立派になったなぁ)。

後輩に男児誕生。

キャンパス移転という平成の初めに始まった大プロジェクトが今年10月でようやく区切りを迎える。図書館としても事務室が移転するし、事務組織の再編もある。大きく環境が変わり、いろいろ我慢を強いられるなか、何をかたちにしていけるか。この1年がラスト(何の?)かもとスケジュールをにらみながら、まずは向こう半年を乗り切っていく。新年度らしくいろいろなオファーをいただくけど、どうせ上の許可は下りないだろうと感じるものはあらかじめ予防線を引くようになってしまったのが悲しみ。

NHKファミリーヒストリー坂本龍一の回に九州大学附属図書館付設記録資料館の資料が登場。IKKO、アンジャッシュ渡部、と続き、よくうちの資料が登場するなあ。テレビと言えば「ブラックペアン」におけるインパクトファクターの扱いが面白すぎた。誤解を振りまいてるけど、あちこちでネタ(フック)としては使いやすい。ドラマ自体は、黒ニノによる竹内涼真のいじめられっぷりに早くも見るのがツラくなってきている。

情報管理休刊

JST『情報管理』の読者モニターが、休刊に伴って終了となった。毎月冊子が届き、翌月初旬までに感想をアンケートシートに記入してメールで送る、というのを24回繰り返したことになる。電子ジャーナルだとどうしても興味のある記事だけを読むことが多くなるが、こうして冊子が届くことで(加えて宿題もあるので)関心の薄い記事も含めて一通り目を通すようになる。意外なほどに勉強になった。全てに目を通すのは土台無理とはいえ、数タイトルでもいいからこういうジャーナルを持っておくと良いんだろう。おかげで、モニター開始前よりも同誌の価値を理解できるようになったと思う。だからこそ、今回の休刊という決断が残念でしかたないところ。

3月の最終号ではトークセッションの安宅和人さん(『イシューよりはじめよ』の方)の発言がいちいち面白かった(たぶんそういう精神状態だったんだろう)。

仕事は楽しいじゃないですか。仕事は変化を起こすことですから。世の中に影響を与えることが仕事なのに,それがそんなに嫌ならば,仕事を辞めてしまえばいいのではないかと僕は思います。

僕らは何かサービスなり,事業なり,世の中を変えていくわけですけれども,そこで大事なのは課題を技術で解いて,それをデザインなりアートなりパッケージしたものが世の中だと思うのです。その技術の話で留意したいのは,サイエンスとエンジニアリングの話がかなり混同されていることです。情報科学と,それをコンピューターに実装するためのプログラミングや運用は違うものですから,絡み合ってはいるものの,コンピューターにやらせるための知恵と,そちらは混ぜない方がいいです。

留意したいもう1つは,課題に対して技術で対応すると,パッケージングする力が最終的に勝負になるということです。ですから,アートとデザインの問題です。日本の教育では完全に欠落していますが,どう考えてもそこが本当のところの価値の源泉です。若い人たちはそこを相当重視した方がいいと思います。妄想し,形にすることを呻吟(しんぎん)した方がいいのです。

生活

P3310114

春らしく、桜を撮る。今年は散るのが早かった。(FlickrがSmugMugに買収され、今後どうなるのか……。)

今春は知人友人に転身するひとが少なくなく、なんとなく自分も新しいことを始めたい気分になってくる。自分の環境に対して大きな変化を求めているわけではないのに、不思議なものである。

  • 普通二輪免許取得のため、自動車学校に入校。お金を払って何かを学ぶ体験をするのが自分としては新鮮である。19時50分からのコマが用意されていて仕事帰りに余裕を持って受講できるのがありがたい(そのために+1万円払っているわけだけど)。週2〜3コマとのんびりこなしており、月末にようやく第1段階をクリアしたところ。
  • 食生活の見直し&トレーニング。忙しさにかまけて数ヶ月さぼっていたものを復活させただけだが、目新しいところではプッシュアップバーとプロテインザバスホエイプロテインリッチショコラ味)の導入がある。あとはいきなりステーキで定期的に肉を食べている。筋肉が戻ると仕事もしやすい。3kg減。
  • 黒髪に。地毛がそもそも茶色めなので、かなりアンナチュラルな黒髪になっていて違和感が止まらない。これはこれで怪しげで面白いけど。
  • 断捨離。なんだかんだでちっとも読まんやんという本を思い切って売った。EOS 5D Mark IIも。

暖かくなってきて、久々にロードレーサーで走りたくなる。ということで、姪浜からフェリーで能古島へ(人間230円+自転車120円 / 10分)。午後からだったので、一周はせず、のこのしまアイランドパークまで登っていっただけでタイムアップだった。アイランドパークはレトロなお土産屋が観光地らしからぬ完成度で、能古うどんもちゅるちゅるでうまかった。入場料1200円という設定にも納得。また行きたい。
http://nokonoshima.com/

凛として時雨@DRUM LOGOSのライブへ。DISCO FLIGHTの一体感、謎のピエールどんぐりころころドラムソロ、安定の365さんMC。後半、耳鳴りに続いて、眩暈までしてきたのは初めてだった。先月の周南でも耳鳴りがひどかったし、歳だろうか。。ふだんはFor Tracy HydeとMariana in Our Headsをひたすら聴いていた。6月に青葉市子@京都府立図書館という神のようなライブがあると知るが、一般発売のみのチケットは入手できず。。

買い物


マツキヨのプライベートブランドのヘアオイル。雑誌で見かけたイランイランのやつのボトル(主に色)のかわいさに惹かれて店頭に行き、ラインナップのなかから一番とろっとろっぽいゴールデンホホバ(色は違う)を購入。正解だったと思う。最近ヘアオイルジプシー気味だったのにようやくケリをつけられそう。


富士フィルムのWALL DECO。「北欧、暮らしの道具店」のPR記事(20%オフクーポン付き)を読んで気になっていたのを試してみた。カジュアル、スクエアmini(172mm x 172mm)、印画紙=ラスターでオーダー。こういうのはAppleのフォトブックくらいしか作ったことがなかった。しかし、数千枚見返してみても壁に飾ってもうるさくない写真というのがあんまりなくて……セレクトには苦労した。この経験は今後の撮影に影響を与えそう。今回プリントしてもらったのはブリズベンの観覧車。英語プレゼンがなんとか終わって開放感に満ちた気分と、雨上がりの虹を思い出させてくれる一枚。
https://www.instagram.com/p/Bhl0xbFD-qC/

improvesのカーゴパンツ(ZOZOで1000円オフで購入)。サイズSでぴったりフィット感、ハリのある生地が嬉しい。

明治 ザバス ホエイプロテイン100 リッチショコラ味 【50食分】 1,050g

明治 ザバス ホエイプロテイン100 リッチショコラ味 【50食分】 1,050g

トレーニング用のプロテインとプッシュアップバー。バーを使うと、これまでやっていた腕立て伏せ(プッシュアップ)はなんだったんだ……というくらいにキツい。プロテインはソイに溶かして飲んでる。

タワー型室内物干し 大 bg3855

タワー型室内物干し 大 bg3855

かねてより気になっていた大木製作所の物干し。部屋干ししかしない、朝シャワーを浴びるのでバスルームには干しづらい(浴室乾燥機がついてる)、となると鴨居くらいしか引っ掛けるところがなかったので、もっと早く買えば良かったと思う。


三畏閣のなべしき。取り壊しが決まった建物の部材からなべしきを制作しようというクラウドファンディングプロジェクトに支援していた。スナオラボのなべしきハウスという商品で、「×」型の四辺がコンパクトに折り畳めるようになっている。家屋の配置をロゴマークに使うというアイディアが上手だなあと感心した。ちなみに、恥ずかしながらクラウドファンディングは初体験だった。


神戸大学附属図書館うりこのLINEスタンプ第2弾が出たのでさっそく買う。ついでに大学/図書館系のスタンプを探していてその攻めっぷりが気に入った東京女子大学のスタンプも買う。文教大学BUNKOちゃん、うりこ、とんじょちゃん、が大学系スタンプTOP3じゃないかと思っている。

読書

結局あんまり読めなかったなぁ。

グアテマラの弟

グアテマラの弟

片桐はいりのエッセイ。彼女は自分が路上で見かけたことのある唯一の芸能人だったりする。処女作『わたしのマトカ』が面白かったので他の作品もいつか読もうと思っていたのを、幻冬舎のセールで購入。著者がグアテマラのアンティグア(「古い」の意)で暮らしている弟にはるばる会いにいった際の訪問記で、トイレあるいは「少しでもやってもらえる仕事があれば、溜め込まずに人に回す」話、「身体的特徴で相手を呼ぶのに躊躇もない」話、「グアテマラで飲むコーヒーは、すばらしくまずい」話に、笑ったりうなったり驚いたり。第3作『もぎりよ今夜も有難う』もそのうち読むんだろう。

対岸のヴェネツィア

対岸のヴェネツィア

紙で。ヴェネツィア、さすがの幻想っぷり。エッセイなのか、短編小説なのか、ときおり分からなくなる。電子書籍メインの生活をしているせいかどのような本でも一定のフォント/フォントサイズ/余白etc.で読むことに慣れてしまっていて、たまに紙の本を手に取ると読み進めるのにやたら苦労する脳になっている気がする。真似したいくらいに文章が美しく、それをじっくり味わっているからというのもあるかもしれない。いつか行きたいなあ。

文献管理ツール Mendeley ガイドブック

文献管理ツール Mendeley ガイドブック

著者の坂東慶太さんからご恵贈いただいたもの(ありがとうございます)。デスクトップ版、ウェブ版、モバイル版と、取扱説明書かっていうくらいに繰り返しを厭わない懇切丁寧な解説が心がけられている。加えて、特色と言えるMendeleyグループも含めたアドバンスドなトピックも扱われているし、Mendeley機関版との関係(p.20)も触れられている。とりあえずこれ読んどけ系に使える一冊だなあと思った。個人的には、Mendeley統計情報(Part 6)など、Elsevierによる買収後に追加された機能はフォローできてなかったと気づかされる。Part 7「外部サービスとの連携」でPaperShip、KinSync、Overleafと紹介するのに坂東さんらしさを感じる。

しかし、監修の齋藤成達先生の率直な序文にはぐっと来た。

Mendeleyが出て10年余、学術論文はいまだにすべてオープンアクセスになりませんし、弊害も多い"peer review"システムが一流雑誌ほど採用されています。引用文献スタイルもジャーナルごとに違いますし伝統芸能の様式美のようで煩雑なことこの上ありません。いずれすべての科学論文は現在の学術雑誌が主体の"peer review"システムからブログ形式のような"post-publication public review"システムに移行し、ジャーナルの垣根もなくなり、サイエンスの機会と成果はすべての人類に平等に解放される、と信じていますがサイエンスの世界は意外と保守的で既得権層も多くまだまだ時間がかかりそうです。

映画

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール 通常版 DVD

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール 通常版 DVD

いろいろ見たけど、これが一番だった。ミュージカル映画

201803

生活

数日前から花粉症の症状を感じていたが、キリよく1日からアレグラを飲み始める(だいたい1か月半は飲み続けるんだから、最初から3箱買っておくこと。>来年の自分)。中旬にはスプリングコートでも日中暑くてたまらないくらいになり、でも夜はまだまだ冷える。ここ数ヶ月の暴飲暴食を反省してダイエットとトレーニングを再開。筋肉が落ちてるから疲れやすくなってるんだろう。

スティーブン・ホーキング死去、76歳。サー・ペンローズは、と調べてみるとまだご存命だった。

GWは半ばあきらめの気持ちになっており、6月にソウルに行くことに。チケットはt'wayのセールで往復1.1万、宿は弘大のきれいめドミトリー2000円/泊を予約した。

全国陶磁器フェア in 福岡 2018へ。ワイングラス型のカップ(JOICE ON THE TABLE)、底辺付近のにじみが美しい一輪挿し(古谷製陶所)、2つで500円の三角柱陶器箸置き(白水工房)、ぎりりと握り締めやすい湯呑(天草・丸尾焼)、といろいろ買ってしまう。

東京出張の折りに寄ったドース・イスピーガのプリンは美味だった。エッグタルトが売り切れだったのが無念。イートインしてる間にも常連さんが入れ代わり立ち代わり買いに来ていた。いつか気軽に食べられる身分になりたい。

週末に徳山(山口県)へ。高速バスで博多駅から片道3時間半、2000円(早割)とリーズナブルだった。車内ではMaison Book Girlの変態リズムにヤラれてた。旅の目的はPop Music@LIVE rise SHUNAN、17歳とベルリンの壁とFor Tracy Hydeを観に行くこと。音の洪水に浸されて音圧が緩んだときに吐息がこぼれる。音の振動で全身の原子が揺らされて身体が火照る。そんな感じのライブだった。初見のMariana in our Headsのドリーミィさが気に入り、物販でCDを買い、後日7インチビニールも入手した(最近はビニール+DLコードという形式が増えてるらしい)。ところで周南市というのは2003年に徳山市等が合併してできたものらしい。工場夜景以外の予備知識を持たずに訪れたものの、街のあちこちにレトロなビルが多く残っていてずいぶん楽しんでしまった。喫茶店もいくつかまわった。白十字(コーヒーにおかき付き)、ウィーン・オーストリッヒカフェ(ウィーンカフェスタイル)、ニューカノン(食後に梅昆布茶が)、……。2月にオープンしたばかりの周南市徳山駅前図書館(いわゆる"ツタヤ図書館")は、駅の中に書店+図書館+フルーツパーラーがあるという反則施設だった。バスを降車してまず立ち寄って、観光情報の入手でお世話になった。心残りは回天訓練基地跡に行けなったこと。

Mariana in our Heads。最高。

変態7拍子。

仕事

年末から準備をしていた学内説明会、が終わった。機関リポジトリとはなんだろうか、グリーンオープンアクセスとはなんなんだろうかと、考えすぎて鬱々としていた1か月だった。5地区を巡り、全8回。手応えを感じる回も、そうでない回も。じわじわと効果が出始めているような気もするけれど、それによって見逃していた問題が見つかったり、今後の運用負担に気が遠くなったり、する。

苦し紛れに提出した某誌連載原稿にはそんな気分がたっぷり込められている。

並行して、貴重資料の撮影作業をしたり、ライセンスの話をキックオフしたり。ああそうだ、シーボルトもあった。数ヶ月調整してきたシステム開発も、2、3、かたちになってきた。どこで火が付いたのか、空き時間ができると事務室内の物品の片付けをしまくっていた。書類を捨てたり、ハードディスク・DVDの類を整理したり。まだ終わってない。DAM(デジタルアセットマネジメント)は本気で考えんといかん……。

営業さんからお話を伺い、これまで無関係だと思っていたOpenAthensに興味を持ちはじめる。Shibbolethよりは運用負担少なそうだけど、導入済みの学認一式をリプレイスするのは現実的じゃないしなあ。しかし電子ジャーナルプラットフォームのログイン画面を見ると、OpenAthensが左、Shibbolethが右、という配置になっていることが多いような気がするし、世界的にはOpenAthensのほうがメジャーなんだろうか。

食堂で2日限定ジロースパ復活祭り。

珍しくDrupalに予告セキュリティアップデート。セキュリティまわりは日々の情報収集を怠っていないし、クイックに対応してるほうだと自負してるけど、まあ、続くとしんどいですね(私よりもベンダーさんが)。

別れの季節。定年退職のひと、引き続きお世話になるひと、再雇用終了のひと、任期満了のひと、転職するひと、出向するひと戻るひと、教員になるひと、いろいろ。送るひとも、送られるひとも、皆さん良い挨拶をされるので聞き入ってしまう。部下から「毎日出勤するのが楽しかったです」なんて言葉を贈られるのは幸せものだ、と羨ましくなる。今年の人事異動(3/26発表)は送別会に間に合って良かったですね!

ファッション

珍しく切り抜きなんて持参して髪の色をグレージュに染めてみるも、1週間くらいで色落ちた。。

誕生月なのでいろいろな店からクーポンが届く。唯一使ったのはNikeの15%オフクーポンで、生まれて始めてエアマックスを購入した。エアマックス270(セピアストーン、26.5インチ)。

ストレスフルだと服を買ってしまうということで、いろいろ緩む。後悔はしてない。

NUMBER (N)INEカーゴパンツ(Sでウェストがやや緩いけど、脚にすいつく感じが気持ちいい。カーキとネイビー)
http://zozo.jp/shop/shiffon/goods/15755928/

ROSSOのバンドカラーシャツ(白、S)
http://zozo.jp/shop/urbanresearchrosso/goods/28154918/

MHLのバンドカラーシャツ(S)
http://zozo.jp/shop/margarethowell/goods/28267891/

Uniqlo UのスーピマコットンクルーネックT(M、ダークグリーンと白)
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/406788

読書

あれこれ読みかけでまともに読了できておらぬ。。

ハプスブルクといえば江村洋、らしい。バルカンのことを勉強せねばということで、ハプスブルクオスマントルコへ手を伸ばす。マリー・アントワネットがあって、マリア・テレジアの映画がろくにないのはなんでなんだろう……。

文献管理ツール Mendeley ガイドブック

文献管理ツール Mendeley ガイドブック

著者の坂東慶太さんからご恵贈いただく。まだちらちらとしか読んではないけれど。春から活用させていただきたい(何)。しかし、Mendeleyはインポート機能がアンコントローラブルすぎて本気で困っている。

Lily ――日々のカケラ――

Lily ――日々のカケラ――

立ち読みしていて、ああ、いまの自分に欠乏しているのはこういう感じのやつや、と思ったので買っておくことに。

映画

海賊とよばれた男 [DVD]

海賊とよばれた男 [DVD]

そうか、門司か。というだけで観ることにした。社長室(店長室というべきか)に見覚えのある軸が飾ってあり、巻き戻して確認してみるとやはり仙崖だった。門司に出光美術館があること、出光美術館福岡市美術館九州大学が仙崖コレクションで有名なことを思い出した。
http://www.idemitsu.co.jp/company/history/chronicle/1.html
http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/3714/Default.aspx

湿地 [DVD]

湿地 [DVD]

原作未読だが、ええいっと。

ストーンウォール [DVD]

ストーンウォール [DVD]

先月観た『ハートストーン』の予告で知った(テーマが似てるからかね)。

特に興味はなかったのだけど、ふと。ダコタ・ジョンソンが出演してることは知らなかったが、声聴いただけで「あ、スタンフォードだ(『ソーシャル・ネットワーク』)」となった。かわいい。

劇場で。原作はあちこち大胆に改変され、主役三人の友情/恋愛感情にフォーカスされていた。そのためあのかっこよさをもってしてもディーンの存在感がまったく薄い。そんなことも小松菜奈の長崎弁が可愛いすぎるのでどうでも良くなる。ただ、文化祭のシーンでは薫に立ち上がって弾いてほしかった。

初日(年度末最終出勤日)に劇場で。偽造公文書問題みたいなぐだぐだした話かと思っていたら、出版人としての骨太の矜持を見せつけられた。そもそも、いますぐには公開できないが後世の検証のためにレポートを作成したのだという"敵"の意識が違いすぎた。出版業界×メリル・ストリープということで『プラダを着た悪魔』を思い浮かべながら見てしまうのだけど、彼女の目を赤らめる演技が相変わらずすさまじい。ラストシーン、折り畳まれた新聞がベルトコンベアに乗って勢いよく昇っていく様がかっこよすぎて見惚れた。

201802

あっという間に今年も1/6が終了。

生活

  • 先月に続き、雪のちらつく日が続く。それでも日が長くなってきたのを感じるし、中旬くらいから徐々に温かさが増し、昨日と同じ格好をしていると汗ばむことが多くなってきた。春だなあ(そして花粉が)。
  • カルディの冷凍シナモンロールはマジで美味かった。どうしよう。
  • 落ち込んでいるときに用務員さん(っていうと怒られるけど)に作ってもらったプリンに癒やされる。たまご味。
  • 「はねバド!」アニメ化の由。
  • 飲み会が本当に苦手であることを再認識した。1.5日くらい精神状態が危うい。
  • 弟がブックデザインを担当した『ワーキング・イノベーション』が出版されたので、買った。
  • バニラエアの福岡-台北線就航記念セール。GWに台湾一周でもしようか……。
  • Kindleアプリがようやくまんがをシリーズ単位でまとめられるように……(しかし「タイトル」でソートしないとまとめてくれないという仕様は使いづらく、「新しい商品」でソートした場合でもまとめてほしい。)
  • ねごと@BEAT STATION。2018年初ライブだった。想像よりドラムが激しかった。3月はFor Tracy Hyde、17歳とベルリンの壁が揃い踏みということで徳山まで行ってくる予定。

仕事

  • 説明会とか監査とか。時節柄、アンケート、来客対応、評価、執筆の類が多い。短い月なのであっという間に終わった感ある。日々切った張ったしてるわりに、ふと振り返ると手応えが残っていない。我慢の時。
  • かなり腹の立つことがあった。こんなふうにチャンスを逃していてよい年齢ではないのだけど。
  • 月末、久々の東京出張。尖ったひとたちとのディスカッション。たまにはこういう会話をしないと頭が腐っていく……。トンボ日帰りじゃなかったらもっと良いんだけど。ついでに東京豆花工房で豆花(温、生姜、全部載せ)を食べたり、乱歩ゆかりの店で穴子天丼を食べたりした。今回のお土産はグラノーラキャラメルサンド(好評)。
  • 某誌原稿はまったく手を付けてない。まったくやる気がしない。
  • 業務の延長で初めてWikipedia某ページを編集した。単にリンクを修正したりってくらいだけど。他にもいろいろいじったほうが良いページがある。

読書

目下、江村洋ハプスブルク家』の途中。

このミス2018海外編3位。ロードノベル x クライムノベル x 成長物語。東大の諏訪部浩一先生の解説が見事すぎた(推協賞評論部門を取った方なんだ)。邦題の通り東へ向かう物語なんだけど(ついでに主人公の少年の名前はイースト)、一般にはロードノベルは西へ向かうものらしい。逃避行=日本海、みたいなものだろうか。読み返してみると、「ザ・ボクシズ(箱庭)」を出て、「バン」を乗り捨て、「オハイオ」へという三部構成がよくできている(最後にオハイオという土地が選ばれた理由が気になる)。成長物語における象徴としての"父"の役割を、今作では弟(タイ)に割り振っているというのが一番面白い。

緑衣の女 (創元推理文庫)

緑衣の女 (創元推理文庫)

ブームに何年遅れかの北欧ミステリ。セールで買って読んだ。アイスランド語ではなく、スウェーデン語からの重訳らしい。序盤は退屈さを感じていたけど、中盤から一気読み。現代よりは大戦中の話が面白かったなあ。収録の著者インタビューに「現実のアイスランドでは、殺人事件は年に二、三件ほどあるだけで」というくだりがあった。このままアーナルデュル・インドリダソンを追っかけて『湿地』『声』『湖の男』とアイスランドものを読むか、同じく気になっていた『特捜部Q』を追っかけるか。アイスランドは姓がなく、ファーストネームと、父または母の名の属格+-son or -dottir、で名前が構成されるという知識を得た。

悪魔を憐れむ (幻冬舎単行本)

悪魔を憐れむ (幻冬舎単行本)

どうもミステリばっかり読んでるな……。久しぶりの西澤保彦、久しぶりのタック&タカチシリーズ。なんというかボアン先輩が登場しないと気分が出ないことが分かった。

Hanako (ハナコ) 2018年 2月22日号 No.1150[喫茶店に恋をして。]

Hanako (ハナコ) 2018年 2月22日号 No.1150[喫茶店に恋をして。]

楽天マガジンで。読書にはカウントしないけれど、心ときめく特集だったので記録しておく。冒頭で友人の友人のお店(ぐすたふ珈琲@江古田)が登場してびびった。
https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132101/13209119/

映画

サラエヴォの銃声 [DVD]

サラエヴォの銃声 [DVD]

第一次世界大戦のきっかけとなった1914年のサラエヴォ事件を下敷きにした映画。舞台はほとんどホテル・ヨーロッパ内(屋上のシーンは多いけど)なので、ボスニア・ヘルツェゴビナの街並みを楽しめるわけではなかった。同事件の犯人と同じ名前を持つ青年ガヴリロ・プリンツィプと女性ジャーナリストの激論シーンがひとつのハイライトで、ただ、難しくてうまく理解できないところが多かった……。「ボスニア・ヘルツェゴビナは、すべてふたつ以上の物語がある。」というセリフが印象強く残っている。ボスニア・ヘルツェゴビナクロアチアセルビアに挟まれていることを改めて認識した。

奇蹟がくれた数式 [DVD]

奇蹟がくれた数式 [DVD]

インド人天才数学者ラマヌジャンの後半生。劇中の時代はほぼ第一次世界大戦期と一致する。マドラスの港湾事務所で働いていたラマヌジャンケンブリッジ大学のハーディに招聘されて渡英するのも1914年のことだったらしい。神も信じない、数学しかない人生だと語るハーディが、ラマヌジャンをレン図書館(Wren Library)に連れていき、「死後ここに自分の業績が残ることこそ最大の名誉だ」と、証明という行為の必要性を理解するよう諭すくだりの彼の熱っぽさが、美しい。クリケットに出かけるときに日傘を差していた姿はなんだかかわいかった。これでジェレミー・アイアンズが気に入ったので『リスボンに誘われて』も見てみよう……。リトルウッドが従軍していたというのは知らなかったなあ。ツェッペリンによるトリニティ・カレッジ空爆シーンは史実なんだろうか。序盤の、マドラスは「愚か者の王国(the realm of stupid people)」という意味のマンダラジャから来ているというセリフに対する疑義を見つけた。原題「The Man Who Knew Infinity」のInfinityは(ラマヌジャンに数式を授けてくれる)神のメタファーでもあるんだろう。一方、邦題の「奇跡がくれた数式」ではかのリトルウッドの法則("奇跡は一ヶ月に一度は起こり得る")が意識されているのかどうか。

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし [DVD]

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし [DVD]

コソボ独立宣言(2008.2.17)に揺れるセルビアで閉塞感とともに生きる若者たちの日常。舞台となっているのは首都ベオグラード近郊にあるムラデノバツという工業都市。さしづめ千葉か。地元の本物の"不良"をキャスティングしたということで、登場人物のいかつさがハンパない。「還る場所は、ここだけ。」というコピーの通りストーリーもさしたる希望のないもままに終わった。ただ、主演のジェリコ・マルコヴィッチのつぶらな"まなざし"だけはどうにも前向きさを失っていないように見えて、それだけがこの映画の救いだと感じた(こんな美少年やったら現実にはモテモテやろうし、腐る必要がどこにあるのかという気はする)。挨拶がみんなCiaoだったり、Facebookが登場したり。Hvala(ありがとう)はクロアチア語と共通なんだなあ。鑑賞後にこのレビューを読んで冒頭の引用詩の意味が腑に落ちた(ありがとうございます)。
http://eigairo.com/?p=34146

エゴン・シーレ 死と乙女 [DVD]

エゴン・シーレ 死と乙女 [DVD]

1918年、第一次世界大戦末期のウィーン、スペインかぜに倒れたエゴン・シーレを妹のゲルティが見舞う場面から始まる。シーレを演じるノア・サーベトラが超イケメン。目元が細田善彦NHK『二度目の〜』シリーズの)に似てる。ゲスい、チャラい、やりたい放題のシーレとの距離の置き方が上手だった恋人ヴァリを捨てて、向かいに暮らす姉妹のうち妹のほうと結婚(最終的には姉にも手を付けていたらしい)。ヴァリの訃報を知って、出展作の「男と乙女(Mann und Mädchen)」を「死と乙女(Tod und Mädchen)」に改題すべくカタログを書き直しているシーンは史実なのかな。シーレが鳥文斎栄之春画「四季競艶図<春>」を手に持って眺めるシーンがあり、フィクションなら良いセレクトだと感心した。しかし、中盤以降、ノイレングバッハから戻ったあとで、ヴァリとふたりで暮らしていたウィーンの部屋の窓枠の美しいこと! 史実ではチェスキー・クルムロフでも暮らしていたことがあるらしい(そのシーンはなかったと思う)。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/27/Egon_Schiele_012.jpg/913px-Egon_Schiele_012.jpg

ハートストーン [DVD]

ハートストーン [DVD]

アイスランド映画ってことで手に取る。舞台は首都レイキャビクから遠く離れた東部の漁村。アイスランドらしい大自然の描写には美しさよりも荒涼、過酷という印象を植え付けられる。作中の時代は明示されてないものの食料品店の店主がパソコンでエロサイトを観ていたので現代と言っていいはず。でも登場する少年少女たちは携帯は持っておらず、移動手段も徒歩か、まさかの馬くらい。そんな閉じられた世界でゲイであることが本作のひとつの(主要といっていいかというとちょっと微妙な)主題になっている。アイスランドは2010年に同性婚が認められ、というか、前首相のヨーハンナ・シーグルザルドッティルが法改正当日に同性婚している。そんな国でも田舎ではこのくらいの閉塞感なんだろうか……まあそうだろうな……。最後のカサゴに救いを感じ取るしかない。しかしアイスランド語は発音が難しそうである。

ジェレミー・アイアンズつながり。革命時代のポルトガル。そもそも、スイス(ベルン)からリスボンへの夜行なんてあるんだ。

北欧ミステリの映画化。今更感はあるけど、原作の「ミレニアム」というよく分からないタイトルで敬遠していたんだった(単に主人公の勤務先社名だった)。とにかくルーニー・マーラーがかわいい(この後、同じデイビッド・フィンチャーの「ソーシャル・ネットワーク」に出演したんだな)。眉毛がなくてもかわいい。今年続編が公開予定らしく、でもルーニー・マーラーは出演しないという。ピアスの穴を開けたままにしていたらしいのに……。

書き散らしさんブログで気になって、Amazonビデオの100円引きクーポンをちょうど持て余していたこともあり、レンタルで観た。プリンストン大学のアドミッションオフィスを舞台にした話。合格者を選抜する会議のシーンが印象に残る。スタッフの裁量権大きいなあ。

急にジェイソン・ステイサムづき、2作続けて。トランスポーターのほうは出世作というので期待したけど、おおむねバカ映画だった。そして禿げ上がってきた現在のほうが断然かっこいいことが分かった。

201801

さくっと1/12終了。1年に1回しか振り返らないのはいろいろ忘れすぎるので今年は細切れに記録をつけてみようと思い。

生活

5年ぶりの正月帰省の折りに高熱を出して2日弱寝込む。直ったら直ったで下唇中央にヘルペスができる。そんな体調不良のせいか分からないが気分の落ちがひどい。心身ともにいまいちなすべり出しになってしまった。休日はとにかく引きこもってあれこれ整理して体制の立て直しにつとめる。

寒い。とにかく寒い。福岡でこんなに雪がちらつくのは4年目にして初めてだ。年末に買ったNANGAのダウンジャケットが活躍しすぎている。服と言えば、ZOZOのセールでパンツを3本買った。ゆるめのコーデュロイを2本(カーキ、太畝ブラウン)とかなり細身のカーゴパンツ(予約)。

年明けの連休には台湾(11月の台南に続き、今度は9年ぶり2度目の台北)へ行ってきた。タイガーエアで往復2万円ちょい。冬の台北って聞いてはいたけど、ひたすら雨。ほんと雨。熱冷あわせて豆花を10回くらい食べた。狼茶(wolf tea)などいくつか茶を土産にした。最終日は朝6時のフライトだったので、初めて空港で夜を明かすことになった。帰国後、五香粉(うーしゃんふぇん)と豚バラ肉を買ってきて魯肉飯を何度か作ってみたが、味がまだ決まらない。カルディで話題の柿の種魯肉飯味を買う。現地で偶然立ち寄った迪化街の食堂に五郎さんの写真が貼ってあったのを思い出し、Amazonプライム孤独のグルメを見る。香港(出張)に行けなかったが、香港(プライベート)には行かなかった。高級XO醤待ってます。高雄・台南・台北と短期間に旅してみて、自分の舌に合っているのは台湾ではなく香港ではないかと感じている。

今夏の状況が不明瞭だしGWにちょっと無理して海外に行っておくべきか、と悩む(プラハ・ウィーン vs ポルトガル)。

仕事

不調には、どうにも気乗りしない仕事が目の前にあるのも効いているんだろう。無理やりにでも前向きになって、ちまちま進めるしかない。月内にシステム系のトラブルが都合3回発生し、ラストのはダウンタイムが過去最長だったこともあって、さすがに堪えた。おかげさまで館内ネットワーク構成と主要サーバのIPアドレスが頭に入ったと開き直ればいいのかもしれないが、この試験シーズンに大変申し訳無いです……。

2年近く調整してたCRIS-IR連携機能がようやくサービスイン。いやあ、かなり楽になった……(もうMySQL Workbenchに入れて出してなんてしなくていい)。システム連携においてリアルタイムにデータが反映されるというのはあらまほしきものだと先月からしみじみしている。年度末にかけてのウェブサービスまわりの機能開発の優先順位を整理する。今年は大学移転がいよいよ完了ということでシステム/ウェブ系の仕事もいろいろ発生するのだな……と遠くを眺める。

年度末で休刊の決まった『情報管理』の1月号に共著の「JPCOARスキーマの策定:日本の学術成果の円滑な国際的流通を目指して」が、『図書館雑誌』の1月号に『はじめての電子ジャーナル管理』の書評が、それぞれ掲載される。どちらも10月ごろに書いていたもの。『図書館雑誌』は埜納タオさん(巻頭)とごいっしょできて思いがけず嬉しくなる。『はじめての〜』はさすがに他誌でも取り上げられているようで、『図書館界』で中村健さん大阪市立大学)が書かれていたのはさすが!の一言だった。私のは「電子ジャーナルとか担当したことないんですけどいいんですか」「いいですよ」というものだったので、あんな感じのスタンスになった。→2月20日でエンバーゴが明けます。
https://doi.org/10.1241/johokanri.60.719
http://hdl.handle.net/2324/1904351

次は『情報の科学と技術』でなにやら共同連載することになり、初回の原稿は3/9〆……。キャッチアップが追いついてなくて、ネタを考えあぐねている。

そういえば『図書館界』1月号に同い年の元同僚(いまや理事なんですね!)が書いていた文章が胸を打った。ここのところ読んでいた研究不正関係の記事でも同様の主張を見かけていた。万事において、こうした「サイロ」を横断できることを大学図書館(員)の強みとして位置づけたい。

私は以前,自然科学系の研究者達の間近で図書館業務に従事する機会があった。その時の経験では,大学院生以上の研究者になると,「研究で必要とされる情報スキル」は,主に研究室内の教員や先輩といった閉じた範囲からのみ得られていた。この研究室内で脈々と受け継がれている情報スキルというものが,しばしば非常に偏っていたり,古典的であったりすることがあり,当事者たちはそのことを知らないまま,研究を続けている。つまり,場合によっては,配属される研究室によって,情報スキルの大きな格差が生じうるのである。
http://www.nal-lib.jp/kai/v69/zahyo5.html

id:high190 さんのブクマで知ったもので、大正大学の「職員1人当たり「SD研究費」と「SD手当」併せて上限20万円の予算を組むことが可能」という制度が羨ましく感じた。余計なことしなくていいから金だけ出してください。

  • 「SD研究費」は、業務遂行上、必要となる技術や知識の修得のためにかかる研修参加費、学会費、旅費交通費、消耗品費(書籍購入費)等が対象です。
  • 「SD手当」は、業務遂行にとどまらず、広く教養や素質向上のためにかかる資格取得のための授業料、検定料(合格した場合のみ支給対象)・消耗品費(書籍購入費)が対象です。業務だけでなく、個人の能力の向上を意識し、常に成長し続けたいと思う姿勢を応援する制度となっています。

https://tais.ac.jp/staff-recruit/career/support/

エンタメ

Plastic Girl in Closetのセルフカバーベストアルバム『LESSON 1』。石田ショーキチ車谷浩司とむかし組んでた方だったとは存じ上げず……)プロデュース。再録って素人耳には違いが分からないことが多いし視聴できなさそうだしと買うのをためらっていたんだけどこのインタビューを読んで、思わずぽちった。で、正解だった。#1 Stars Falling Downのイントロからしびれた。インタビューに「僕はずっとウィスパーボイスで歌っていたんですけど、今回はすごく力を込めて歌っているんですよ。」とあるように、全体的にドリームポップさが抜けて、原曲よりもりりしく、かっこよくなった。どちらの方が上ということはないんだけど。これであのぐだぐだのMCまでちゃんとしちゃったらどうしたらいいのか。

LESSON 1

LESSON 1

http://www.jungle.ne.jp/sp_post/242-plastic-girl-in-closet/

音楽ネタだと、小室哲哉の引退宣言もあった。それ自体には何も言う気はなく、ただ、True Kiss Destination経由で久しぶりにdosのbaby baby babyを聴いたら存外にかっこよかった。そしてKaba(当時はまだ"ちゃん"じゃなかった)が博多区出身だと知る。

きっかけは忘れてしまったが(Laboではない)、Nintendo Switchが欲しくなる。近所のセブンに売っているのを見る。絶対楽しいと思うけど、可処分時間がみるみる奪われるのは見えている。久しぶりにスマホ数独をインストールして、とりあえず我慢しとく。

読書

昨年の圧倒的な読書量不足("日本語"の"マンガ以外の本"という意味だけど)を反省して、今年は週1冊のペースで無理やりにでも読み続けようという目標を立てる。とりあえず積読のうち面白そうなものから手を付けていく。マンガでは『ゴールデンカムイ』と『阿・吽』を通しで読んだ。

13・67

13・67

香港ミステリー。年末にこのミスで知った。話題の第1話は麻耶雄嵩っぽさある。香港ということもあってか、全体的に『インファナル・アフェア』の空気感を思う浮かべながら読んでいた。しかしこれが台湾の出版社から出ているというのがよく分からないが、政治的な事情なんだろうか。インタビューで著者が述べていた、「日本ならば、東京が嫌でも埼玉に引っ越せばいいのですが、香港人はほかに行く場所がありません。」や、「現実を描けばロジックができます、なぜなら現実がロジックそのものだからです。」が記憶に残っている。

「ちゃんと日の目を見る、楽しんで使ってもらえ、意図した人びとに広く普及するようなものをデザインし、(チームで)作り上げること。それが喜びである」 うん、意義のある仕事をできることに勝る喜び(joy)はないよな、と。ペアプロをするような仕事ではないので、チーム内タスク管理の仕方(「計画おりがみ」)を取り入れてみようかと思って最近Trelloを眺めている。「役職も部署もない全員主役のマネジメント」という日本語サブタイトルはいまいち内容に合ってない気がした。ソラコムの玉川社長による「推薦者まえがき」だけでもおすすめしたい。

しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系。MBA系のきれいなスキルには限界があるということだけど、「ダーク」というほどダークでもなかった気がする。結局、自分の《肚の底》から成し遂げたいこと(出世ではなく)があるかどうかが強さを分けるのだなと。きれいな "how" にこだわってるうちは、まだまだ。

無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス

無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス

しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系。いつか行く。エックカフェ、シャニガルデン、コンディトライ。いくつか単語を覚えた。「ところがウィーンのカフェ文化は、そういう味の違いを楽しむものではない。まずはコーヒーの色、入れ物が陶器かグラスか、グラスの場合は取っ手が付いているかいないか、などの見た目が重要であり、次に添えられているのはミルクか生クリームか、ミルクの場合は冷たいのか温められているのか泡立ててあるのか、生クリームならホイップしてあるのかないのか、そしてコーヒーカップに注ぐのはミルクが先かコーヒーが先か、などが問われるのである。」

世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100

世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100

2015年夏のバルト三国周遊を懐かしみつつ。ラトビア国立図書館の落成時に旧図書館から14,000人の市民が手渡しで(ダウガワ川にかかる橋を越えて)本を運んでいったというエピソード。

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

物価も控えめだし、良い街だよなあ。次に行ったらJones Ice Creamを外さずに。帯に「暮らす目線で旅するマルチカルチャーな旅」とあるように定番の名所よりもおされスポットが多く紹介されていて、数多く出されているベルリン本のなかでもかなり気に入っている。

バルカンの花、コーカサスの虹

バルカンの花、コーカサスの虹

初・蔵前仁一。バルカン、ルーマニア南コーカサスの三部構成。写真が豊富でありがたいけど、文章の登場位置とかなりズレていて参照しづらかったのが難(なので、しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系だけど、紙のほうが読みやすかっただろうなあ)。読んでいて改めて散歩してみたくなったのはベオグラードセルビア)。ルーマニアなら北部(木造教会!)、コーカサスならジョージア、が旅のしがいに満ちているけど、車がないとどうにもならなさそう(著者はミニバスやタクシーを駆使しまくってる)。「マケドニア」といって良いのかどうか微妙なマケドニアもその微妙感が面白そうで、でもこのへんのことをちゃんと知るためにはオスマン帝国の存在感を復習せんとあかんと思い、『興亡の世界史』から1冊買った。