201810

しんどかった。あっという間に過ぎ去った。おかしいな、楽になると思ったのに……。

異動

10/1付でリポジトリ係からシステム企画係という新設の係に異動した。所属するeリソースサービス室もeリソース課に格上げされた。係長1、係員1。でも当面係員は欠員で、ひとりぼっち。

座席は旧ポジションの向かい。PC本体とディスプレイ3枚を180度回転させてキャスター付きの引き出しを移動させたら異動完了、というお手軽さがありがたい。

今回の事務組織再編でリポジトリ係の所掌(システム、リポジトリデジタルアーカイブ)が3つの部署に分割され、システム企画係ではそのうちシステム全般を担う。具体的には、図書館業務システム、Webサービスリポジトリ(のシステム部分)、デジタルアーカイブ(のシステム部分。IIIFとかも)、リンクリゾルバ、学認、セキュリティ対応、など幅広く。ただし、うちは低レイヤ(サーバ、ネットワーク、ストレージ、PC等)については別に担当がいる。ので、まったく別の係に異動したというよりは、単に仕事量がこれまでの1/3〜1/2になるという感じ。負担が減るのは間違いない。とはいえ、手を出すと沼だと一線を引いていたことや、ここ1年ほどのビッグイベント(システムリプレイスやキャンパス移転)が終わるまではと我慢していたことを足していくと、すぐにFTE 1.0を超えるのは目に見えてる。また、今後は、対利用者サービスだけではなく、対スタッフの業務支援にも力を入れていきたいと思っている。(例えば、メールの多さをなんとかしろと言われている。)

後任(?)2名に仕事を引き継ぎつつ、新設の係をイチから作り上げていくというのがいまの楽しみ。

同日、id:y_minami が某財団のデータライブラリアンに華麗な転身を遂げた。六本木の34階から我々を見下しながら働いていると言いふらしている。

仕事

10/1、新中央図書館グランドオープン。カメラ係。久しぶりのネクタイ姿で汗をかきつつ、オープニング記念のコンサートだけでなく、利用者も職員も浮足立っている館内のにぎわいや、開館を待ってたんだ!と言わんばかりに黙々とふつーに勉強している学生さんの姿を記録する。撮影した写真を公式インスタで何枚か使ってもらった。

事務組織再編と評価・計画シーズンが相まってドキュメント作成や打ち合わせにずいぶんな時間を取られた。とはいえ、これはキックオフの時期には仕方ない。あとはオープンデータ推進WGの準備やら。

来客も何回か(ex-ORCID宮入さん、ハワイ大学のバゼル山本登紀子さん)。

10/1に開始したデジタルアーカイブのオープン化が好評でありがたい。

id:keitabando & id:otani0083 から事前にドラフトのチェックを頼まれたのでいつものようにコメントを返したら謝辞をいただいた。Sci-Hubを真っ向から扱った日本語論文は貴重。おつかれさまでした!

出張

キャンパス移転も終わり、久しぶりに出張の多かった月。

10/15、NII

NIIが「研究データ管理サービスの設計と実践」というeラーニング教材(動画)を開発中で、スライド/スクリプトはすでに公開されている。
http://id.nii.ac.jp/1458/00000107/

一部機関で教材の事前モニターをするという試行プロジェクトに8月から参加しており、今回その最終報告会が開催された。試行プロジェクトを受けて、スライドは今後ブラッシュアップされる予定。

研究データ管理というトピックに関する動向はこれまでも一通りフォローしていたので、教材を読んで初めて知ったというようなトピックはさすがにない。ただ、自分のなかでバラバラの点になっていた情報たちを、「大学(図書館)として研究者に提供するサービスをどう構築し、提供していくか」という観点から整理し、つないでいただいた。そのことに非常に感謝している。研究データ管理/オープンデータについては勉強止まりで様子見という大学が大半だろうけど、この教材を参考にしてサービス案を検討してみるというのは実行しやすいnext actionだと感じている。

なお、図書館総合展でもこれに関するフォーラムがあった(不参加)。

10/19、神戸大学

国立大学図書館協会シンポジウム「大学図書館デジタルアーカイブの活用に向けて」
https://www.janul.jp/ja/operations/symposia/2018/symp2018

珍しく行ってこいと言われてありがたく行かせていただいた。会議でもなく、登壇もせず、ただ話を聞いていればいいなんて出張は何年ぶりだろうか……と涙が出る(出ない)。夜の情報交換会で若いひとたちとおしゃべりできたのも楽しかった。というか、神戸大学附属図書館は若手が粒ぞろいでキラキラしてていいなあと思った。

講演については以下の2点をメモ。

生貝直人先生「デジタルアーカイブ二次利用促進と著作権」。よくある「CC BY / CC 0 / PD、どれが正しいの?」→「どれもある意味正しいです」w。確かにそうなんだろうけど、ライセンスの状態を利用者に対してクリアに伝えるというそもそもの主旨を達成できてないのではないかと思う。機械処理もしづらいし。本学ではPD+お願いという道を選んだわけだけど、まだまだ改善の余地があるなあと思った。

青柳和仁さん「IIIF対応によるデジタルアーカイブの再構築」。島根大での導入事例の紹介。IIIF Image API / Presentation APIをシンプルに解説していて、これは使い回せるなあと感心した。若いのか若くないのかわからないがひょうひょうとしたキャラが気になって情報交換会で話してみたら、なんと数年前にフレッシュパーソンセミナー@鹿児島大学で講師をしたときの受講生だった。。



配布資料に含まれていた神戸大学附属図書館の利用案内(Library Guide)は広く読まれるべき。図書館公式キャラクターのうりこをふんだんに使い、手に取りたくなる、手元に置いておきたくなるというブックデザインの美しさというのはもちろんあるんだけど、2ページ目の「こんなこともできるんだ!」が出色。いま(大学)図書館がいちばん伝えるべきメッセージをまっすぐに伝えようとしている。すごいよこれ。
https://lib.kobe-u.ac.jp/media/guide-kobeulib2018.pdf
f:id:kitone:20181111113352p:plain

10/30、図書館総合展

お呼ばれで、Elsevier主催フォーラムに登壇してきた。

研究者・図書館・出版社というステークホルダーで率直な意見交換をしましょう、というのが企画の趣旨。構成の甘さやらなにやらで後半のパネルディスカッションがジャーナルプライスに偏ってしまった(値上がりの話をするならするで、もっと建設的な切り口があるはず)のが反省点。「ミライ」なんて大層なものを語れたとは思えないけど、ステークホルダーそれぞれの自覚と当事者意識の先にしか「ミライ」なんてものはないだろうとも思う。こういう本音の言い合い(大学という場においては研究者に対して萎縮しないという意味になるだろうか)を学内で繰り返していくことが大事。実行したい。というか、学内での展開の一助になるだろうと思い、今回のオファーを引き受けたのだった。

自分のプレゼン部分の準備にはいつになく苦しんだ。いつものように「なんでこんなの引き受けたんだ」「もういやだ」と毒づきながら作った(いつも、引き受けるときはなんかやれそうな気がしちゃうんだよね……)。最終的にたどり着いたメッセージとしては去年の図書館総合展とそんなに変わってないようだ。研究者の意識/意志と、ビジネスに飲み込まれないオルタナティブを確保することが重要。でも、商業出版社への依存には、現代の研究者の余裕のなさが根本的な原因なんじゃないだろうか……と後日のSPARC Japanセミナーの中継を見たときも同じことを感じた。

そんなわけでナーバス気味だったので他のフォーラムは一切参加せず。もったいない。だいたい企業ブースをぐるぐる回って知り合いとダベって気を紛らわしていた。ブックスキャナ各社のブースではじっくり話を聞いて、リースっていう選択肢はなくもないかなと思ったりした。

フォーラム後にやわとしょ id:Katharine_15 さんが "出待ち" に来てくれたけど、昨年のようにふたりでパンケーキを食べに行くような時間はなく、羽田に直行。(ああ、そうか、昨年は翌日に学認運営委員会があったからそんな芸当ができたのか。)

今回のお土産は「ありあけのハーバー」と「鼓かさね」(京都の和菓子屋とコラボしたコーヒー味のどら焼き)。

生活

AmazonプライムでSUITSをシーズン3まで見た(月9とは無関係に)。

過去1年で3回入国したので、台湾の常客証申請をした(12月にまた行く。乗る可能性があるので、10/21の特急列車事故は衝撃だった)。

コーネリアス福岡国際会議場。前から2列目! 小山田圭吾としてではなくコーネリアスを生で見るのは初めて。Mellow Wavesだけじゃなく、Pointとか、結構むかしの曲もやってくれて嬉しくなる。まぁ、Star fruits surf riderですべて吹っ飛ぶわけですけど。

10/19、神戸の夜。北国のアニキとふたりで観覧車に乗る。
https://www.instagram.com/p/BpHPnIpF59v/

10/20-21、尾道。海、パン屋、坂道、パン屋、電車、猫。商店街に活気があった(ただし夜が早い)。偶然開催されていた老顔屋さんのトークイベント「台湾レトロ建築の歩き方」@旧松翠園大広間に参加する。鉄窓花ピンバッチを購入。翌日は、千光寺周辺の坂道を歩き回って、空き家再生プロジェクトが成立する土壌を実感する。すてきなのに朽ち果てそうになっている空き家の多いこと多いこと。艮神社を足蹴にして千光寺にロープウェイを通しているのに驚いた。初めて訪れたけど、いい街だな、仕事さえあれば住みたいな、と坂道に座り込んで海を眺めながらぼーっとした。
https://www.instagram.com/p/BpJTbgrlRUI/
https://www.instagram.com/p/BpLdohHllpF/
https://www.instagram.com/p/BpL0cj8lh5K/

しかし、気が抜けてるというか、疲れているというか、物品損害が多い(泣)。細身の湯呑が割れる。e.m.の黒いパールピアスが行方不明。パナライカ12-60mm落下破損。バイクのマフラーをガレージのドアでこする。。

買い物


賛否両論らしいけど、私は気に入った。まるっきりコーラなのに喉越し後味だけコーヒーという、両方好きな人間にはお得な飲み物。

Mサイズ。6月に買ったメッシュのグローブでは寒さを感じるようになってきた(というかもうほつれてきた)ので、手頃なレザーグローブを。最近値上がりしてるけど、購入時は3000円ちょっとだった。

iPad Pro 9.7用キーボード。2年間使用したApple純正Smart Keyboardが接続不良になることが多くなってきた。かといってもう一度同じのを買うには高額すぎる……ということで、サードパーティの売れ線なのを選択。USキーボードなのは良い。Bluetooth接続もスムーズ。色が選べるバックライトも面白い。最大の欠点は純正にくらべてかさばること。あと、純正と比べて1列目が小さくて押しづらい。

バイクのタンデムステップ付近に装着するヘルメットホルダー。六角レンチまで買ったのにトルクが強すぎて緩めることができない。ディーラーにやってもらおう……。

201809

仕事

事務室が移転して、第2週目が始まる。出勤するキャンパスが変わったことよりも、毎朝出勤後30分くらい開館準備(1フロア分の机を拭き掃除)が加わったことのほうが大きな変化かもしれない。

仕事帰りにふらっと海を見に行ったりする。
https://www.instagram.com/p/BnVsZaVnvCR/

キャンパス移転やら10月の組織再編やらのためにウェブサイトをあちこち書き直す作業をした。ほぼ1日かかった。4年半付き合ってきて(NDL時代を含めると+2年)、Drupalの扱いに困ることは少なくなってきたけど、それでもやはり「なんでこんなトリッキーな実装したねん!」という穴にハマることがときどきある。スマートな実装を貫こうとした結果、後々メンテする人間にはインビジブルな部分ができてしまい、かえって分かりづらくなってしまっているというか。

先月のNII会場に続いて、JPCOARスキーマ説明会@神戸大学。残念ながら出張許可は下りなかったので遠隔(WebEx)で講義することになった。はっきり言ってすげえ話しづらかった。。全然リアクションのない壁に向かってえんえんと話しかけているような感じ。壁打ちのほうがまだリアクション良い。質疑応答にも参加してみたんだけど、(たぶんフロアの後方にいた)質問者の発言を聞き分けようとしたらだんだん頭痛がしてきた。これはもう二度とやりたくない。皆さま、すみませんでした。。

「情報の科学と技術」連載3本目の締切がやってきた。ネタに悩んでいる時間が長く、最後はもうこれしかないわという諦めの気持ちでざっと書き上げたところで、追加のリサーチをしていたら最新のネタを探り当て、それを含めた全体の構成がピリッと締まってくれた。ラッキー。次回は Access Brokers がテーマです。タイトルで悩んでいたら id:otani0083 がたそがれた感じのを提案してくれたので、採用。

次は、Elsevierセミナー@図書館総合展の準備を始める。

昨年のシステムリプレイスが落ち着いてから、半年かけて準備してきたものをリリース。異動前の最後の仕事的な。

例の映画がCC BYで公開されていた。ダウンロードして、英語の勉強に。

生活

第1週は台風21号で関空瀕死→北海道で地震→職場で爆発、焼死体……というとんでもないウィークだった。

朝つらい日が続いたので、キューピーコーワゴールドα-プラス(液体)にいよいよ手を出してしまった。たしかに効いているような気がする。

急に涼しくなって、朝夕にバイクに乗っていると「寒い!」と感じるくらいになった。たしかにもう革ジャン着てもぜんぜんおかしくない……。日中は半袖Tシャツで十分だったりするのけれど。プロテクター付きの3シーズンジャケットの購入を検討しはじめる。

水中メガネ(Chappie)、の草野マサムネverがあったとは。

職場での昼バドミントン練習も再開。シューズとグリップテープを新しくして。ガットも切れたので貼り直して(26ポンド)。

2年間のドイツ→英国留学を経て、じゅりちゃん帰国。おつかれさま。帰国前にわらわらといろいろな現地食材が送られてきた。

キューブリックで保存図書館の絵葉書を買っておく。放生会期間中ということでカフェでは期間限定の生姜メニューが出ていたので、かき氷を食べる。

旅行

9/16、日帰りで平戸ツーリング(ソロ)。往復で250kmくらい走ったのだろうか。。

6時に出発。とりあえず202(国道)を西に進めば着くんだろ、細かいところはGoogleマップのナビに任せる、というざっくりした感じでスタートした。福岡市内を出て→二丈浜玉道路(かもめロード。深江ICからだっけ?無料区間というのにつられて乗った)→唐津道路→唐津伊万里道路→北波多ICで下りて休憩&給油。途中100km区間はなかったと思うが(最高で80kmだったか)、一応高速道路デビューしたことになる。たいがい片側1車線だったし、後ろを気にしながら飛ばすのしんどかったな……。残りは下道で、202→204→383、で9時過ぎに平戸着。

あとで調べてみると、唐津伊万里道路は伊万里東府招ICまで開通していた。近い将来、その先の伊万里道路→伊万里松浦道路が完成すれば一気に松浦ICまで行けるわけだ。

現地では……観光案内所で情報収集してから(おっちゃんがレクチャーしてくれた)、平戸オランダ商館、あまちゃん(魚定食)、松浦史料博物館蒙古襲来絵詞!)、うで湯・あし湯、平戸ザビエル記念協会、平戸市立平戸図書館(海の見える)、平戸城、蔦屋(和菓子屋)、紐差教会、宝亀教会、鄭成功児誕石、田平教会、たびら平戸口駅(日本最西端の駅)と巡った。行きそびれたのは、川内峠、春日の棚田、生月島、など。

帰りは寒さと空腹と疲れで必死のドライブだった。記憶がないが383→204→202→かもめロード→202と走ったんだろう(唐津伊万里道路と→唐津道路はパスして下道を)。17時すぎには現地を出たのに山は寒いし暗いし人がいない……。ウルトラライトダウンジャケットくらい持っていけばよかった。ともあれ、死線をくぐりぬけ、ひとつ大きくなりました。。

次のロングツーリングは阿蘇で。それまでにシートバッグを買おう(バックパックは肩が凝ってしかたない)。

https://www.instagram.com/p/BnxJVt2nrDS/
https://www.instagram.com/p/BnxKihtniyQ/
https://www.instagram.com/p/BnxXoXmHjOo/
https://www.instagram.com/p/BnxfnL6nPnD/
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買い物

洗車グッズをいろいろと。そんなに汚れないんだけど。

バイク用のプロテクター付き3シーズンジャケット。RSタイチのRSJ702と迷って、値段と胸当て付きを評価してコミネJK-579を。カモフラのLサイズ。試着したらMでジャストで、下に着込むことを考えて1サイズ上げた。

【第3類医薬品】キューピーコーワゴールドα-プラス 160錠

【第3類医薬品】キューピーコーワゴールドα-プラス 160錠

160錠。ドラッグストアよりも格安。@chik325 推薦。

ZOZOでパッチワークのかわいらしいボアパーカーを購入(その他1のM)
http://zozo.jp/shop/gymmaster/goods/21351386/?did=54772883

読書

Lily ――日々のカケラ――

Lily ――日々のカケラ――

淀みなく流れるようにすること。生活も仕事もそれがすべてだという気がしてくる。

ついにBANANA FISH全巻に手を出す。以前読んだのは15年以上前だろうか……内容を完全に忘れていた。なお、アニメ許容派です。

NETFLIXの最強人事戦略?自由と責任の文化を築く?

NETFLIXの最強人事戦略?自由と責任の文化を築く?

著者はNETFLIXの最高人事責任者(後に解雇)。「ビジネスリーダーの役割は、すばらしい仕事を期限内にやり遂げる、優れたチームをつくることである。それだけ。これが経営陣のやるべきことだ。」「したがって経営陣が従業員のためにできる最善のことは、一緒に働く同僚にハイパフォーマーだけを採用することだと学んだ。」「将来こうあってほしいと思うチームを作る人材を、今から採用しましょう、と。」「でも僕にとっては昇進が確約されているより、すごい同僚たちと仕事をして成長できる機会の方が、ずっと重要だった。」「ただ必要な仕事に合わなくなったと告げればいい。」「ある企業でうまくいかなかった人が、別の企業にとっては宝になるかもしれない。」などなど、頷くことしきり。このように解雇(人材市場の高い流動性を背景に)というカードを容易に切れない世界で「優れたチーム」を作るにはどうしたら良いんだろう? こうして「人材育成」という(往々にして中身のない)言葉が繰り返されることになるのか。

平戸ツーリングで、西九州自動車道が高速道路で国道497号で一部国道202号?あれ?国道ってなんなんだっけ?と混乱してきて、自分がいかに道路のことを知らないかを痛感したので、読みやすそうなものを手にとってみた。階段国道とかそういうキャッチーなネタもあるけど、海上区間を含んだ国道(例:鹿児島市沖縄市を走る国道58号)とか、国道のダミー指定(何もないところに国道を作ることができないので、周辺の適当な道を国道指定して、そのバイパスとして道路を新設する)とか、面白かった。そう、「バイパス」って結構重要なキーワードなんだなあ。件の497については、「一見、高速道路に見える道、たとえば国道468号(圏央道)、475号(東海環状自動車道)、497号(西九州自動車道)などには、筆者の知る限りおにぎりがない。」という記述があった(おにぎり=国道の三角形の標識)。ん?? 高速道路なんだよね……?

国道が分岐できるとか、重複していることもザラ、っていうのも正直不思議で仕方ない。精緻に設計されているのかと信じていたけど、結構妥協の産物なんだな。。

高速道路の謎 (扶桑社新書)

高速道路の謎 (扶桑社新書)

ふしぎな国道は高速道路の話が少なくて消化不良だったのでもう一冊。(佐賀県の)「鳥栖ジャンクションは、日本で唯一のクローバー型ジャンクションです。」

続いて首都高。いつかは走ってみたい。固定レイアウト型のKindleを久しぶりに読んだけどマーカーつけられないのはキツイな……。首都高を"走り"ながら道路構造や支える技術についてひたすら紹介していくという内容で、映像化すると楽しいだろうなあこれ。

最後に歴史もの。面白かったー。高速道路の工事をすると古代の道路(鎌倉時代や江戸時代の街道ではなく)の遺跡が発掘されることがあるというエピソードをフックにして、現代の高速道路と古代の道路(七道駅路)の同質性を語る。古代→中世→近世→近代→現代と道がアップデートされていっているわけではなく、断絶があったのだという学び。

201808

仕事

インフォスタ連載2本目が出た。id:y_minami が本連載はOAにすると言っていたのにそれは1周目だけだったというひどい裏切りにあう。リポジトリ登録しておいたのでそちらを読んでください……(エンバーゴなしで出版社版のセルフアーカイブを許可するようなポリシーなら最初からOAにすりゃ良いじゃないかまったくこのジャーナルは)。

8/6、JPCOARスキーマ説明会@NIIに出張してお話を。これまでいろいろ講演なり講義なりしてきたけど導入事例ってほぼ初めてで。どこかで見聞きしたことを紹介するのではなく、自分が苦労したことを話すというのは楽しい。割り当ては15分のはずが気づけば25分……質疑応答でも頑張ったので許してもらおう……。9/6にも神戸で開催されるが、そちらは出張許可が下りなかったのでWeb参加の予定。同日、JPCOARスキーマが1.0.1にマイナーバージョンアップした(openaire:version -> oaire:versionの変更が一番大きい)。6月の出張時には涙の完売を見たニューヨークパーフェクトチーズを到着直後に並ぶことによりついに購入。帰り、搭乗待合室の売店で買った浜眞の練り物セットが美味かった。やっぱり自分は練り物が好きだ……。

あとはだいたい事務室移転の準備をしていたという記憶しかない。毎日Tシャツで出勤し、午後には着替える、という汚れ肉体労働の日々。書類の整理。廃棄物品の仕分け。各所で発掘された物品の押し付けあい。謎のカセットテープ、謎のフロッピーディスク、謎のMO、謎のアイロン、謎の漬物石(これは謎ではなかった)。ちゃんと片付けておいてよ……と半笑いで毒づいてばかり。疲れ切ってるのか毎日毎日寝ても寝ても眠かった(ここでキューピーコーワゴールドα-プラスを導入しておくべきだった)。ドッチファイルの掴みすぎで未だに右手首が痛み、バドミントンに支障が出そう。

https://www.instagram.com/p/BmufDkTntIL/
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最終週、いよいよ伊都キャンパスでの勤務開始。自分の係は中央図書館ではなく伊都図書館のほうになり、センターから外れるという感じがある。今後はいろいろと共有できない情報や空気が生まれてくるんだろうと思う。新しい事務室でパソコンや複合機のセットアップ(OAフロアを剥がしまくる)とファイルなどの物品の収納を済ませ、スムーズに日常業務ができる環境が整った。心配していた通勤もいまのところは余裕があるけど、問題は新学期の始まる10/1である。まったく気が抜けない。朝、パン屋(ヒッポー製パン所)に寄れるのが嬉しい。キャンパスからちょっと北に走ると田舎のおばあちゃんち感しかなくて、よくもまあこんなところに山を切り開いて大学を作ってしまったものだと申し訳ない気持ちになる。しかし、山の天気は変わりやすいな……。職場から海が見えるくらい近いせいもあるか。

https://www.instagram.com/p/BnOhys5HRtW/

生活

大濠花火大会。初めての岩盤浴@ふくの湯(風呂+岩盤浴+食事=1600円)。桃田世界選手権優勝。ETCカード取得(車載器を買う予定はないが……)。鈴木春信展@福岡市博物館女三宮と猫、渡辺綱のやつ、きめ出し、絵暦)。

長崎小旅行(1泊2日)。扇形ナンバープレート、海鮮、出島、バドミントン伝来の地、クラムボンモメントツアー@DRUM Be-7、唐人屋敷、オランダ坂活水学院、写真資料館(上野彦馬)、グラバー園は暑くてパス、大浦天主堂、ツル茶ん(トルコライスミルクセーキ)、日新ビル、デモッソ・ノット・キーノ(でもそのときの!)、日本二十六聖人殉教地。お土産には松翁軒のチョコラーテと、清風堂のチーズカステラ(冷凍したのを試食したらめちゃうまかった。太宰府に店舗あるんだ……)を。長崎は、高校の修学旅行、2014年のLifoな旅行、で3回目? こんなに近いんだから平戸とか天草(いや、天草は熊本だ)とか行っておきたい。遠藤周作「沈黙」も読もう。

https://www.instagram.com/p/Bm5BVbqH61Y/
https://www.instagram.com/p/Bm7l03pHsVP/
https://www.instagram.com/p/Bm-2HL7H8rN/

買い物

iPad Pro 9.7インチ用のSmart Keyboardが認識されない(文字入力しようとするとソフトキーボードが起動する)ことが多くなってきて、買い換えるか、ロジクールかなにかのサードパーティにするか。


石垣島の宿で置いてあったアロマスティック。新垣瓦工場。陶器かと思ったら赤瓦らしい。島内では売っているところに出くわさず、帰ってきてからAmazon.co.jpで探したところ、一部の組み合わせは390円となぜか安かった。白シーサー(シークワーサー)と黒アルパカ(ハイビスカス&ローズ)を購入。めちゃかわいいけど、香りは控えめかな。

バイクの洗車用に購入。5リットル。ポンプをしゅこしゅこして加圧する。ノズルはストレートとシャワーに切り替えられる。薄汚れたベランダや外壁を洗い流すのにも使えた。
https://www.instagram.com/p/BmFXznVHjy9/


バイク乗車時の日焼け防止用に、黒Mを購入。Uniqloのエアリズムパーカーと迷い、セール中だったこともあり価格差が倍近かったが、肌心地やフィット感は無印のほうが良かった。何より軽いので着ていないときのポータビリティも上。買って良かった。重宝している。

クナイプ バスソルト バニラ&ハニーの香り 850g

クナイプ バスソルト バニラ&ハニーの香り 850g

オレンジが切れかかっていたところでバニラを見かけたので買い足し。


17歳とベルリンの壁スマホケースにステッカーを挟んでいるバンド)の新譜、iTunes Storeで購入。

かなりゴツい……。この上に羽織れるアウターが家になかった。

スムーズなシフトアップのためにバイク用のシューズを一足くらい持っておこう、と思うようになり、手頃な値段で、あんまりそれっぽくないやつを、という観点で選んだ。ベルト付きのHBS-001と、なしのHBS-002とがあり、前者を。バイク用品店で現物が見当たらなかったのでサイズはかなり迷ったんだけど、「ちょっと大きめ」というAmazonレビューを参考に26.0cmを選択した(Nikeのような細身のスニーカーだといつも26.5cmを履いている)。しかしハイカットのスニーカーってめっちゃ久々に買う。実際に履いてみると、25.5cmがジャストだったかなというくらいに余裕がある。でも、「いまシフトアップしたっけ?」というくらいにクラッチ操作が軽くなり、笑えるくらい。

体育館のあるキャンパスに移転し、昼休みバドミントンを再開へ。去年の学内バドミントン大会後にシューズを処分してしまったので新しいのを調達した。お古(POWER CUSION 630)の後継モデル650ではなく、上級モデルの820に手を出してみた。サイズは同じ26.0cm。ややきつめだが、激しいストップ&ゴーにはこれくらいのほうが良い。

今年も。

読書

夏なので読み返したくなり。

台湾を知るための60章 (エリア・スタディーズ147)

台湾を知るための60章 (エリア・スタディーズ147)

評判が良さそうだったので購入。紙しかないが仕方ない。政治経済社会外交文化と幅広くカバーしているけど、一番勉強になった(難しかった)のは第5章「憲法修正以降」。「中国規模」と「台湾規模」という概念の微妙な差異よ……。

珍夜特急1―インド・パキスタン―

珍夜特急1―インド・パキスタン―

珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―

珍夜特急2―パキスタン・イラン・トルコ―

有名ノンフィクションについに手を出す。深夜特急の素人版かと思っていたら、バイク(パリダカ250)でインド→ポルトガル(ロカ岬)を目指すという設定を知った。渋みはないけど、さらっとぐいぐい読ませる文章力。しかし国内でもろくにツーリングしたことないというのにこのハードさ……。真似できる気はまったくしない。第2巻まで読んだ。あと4巻。

満願(新潮文庫)

満願(新潮文庫)

4年くらい前に借りて読んだが内容をまったく忘れていたので、文庫化→Kindle化されていたのを購入。きっかけは、NHKでドラマ化されていたからというベタなもの。その前に、『さよなら妖精』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』も再読した。『サーカス』は大刀洗が『妖精』での守屋と同じ穴にハマっているように見え(それでも彼女なりの答えを見つけて先に進んでいくんだけど)、まさしく『妖精』の続編なんだなあと思った(時系列的にも発表順的にも『真実』所収の短編のほうが先だというのはさておき)。

高雄から反時計回りに台湾を一周した旅行記。いつかはしてみたい海外ツーリング。台湾は難易度が低そうだが、台北でバイクを借りるとパスポートを預ける必要があると聞いていたので、「高雄では免許証をコピーするだけ」という情報が参考になる(どの店でもそうなのかは分からないが)。台湾市街地はバイクが多すぎて怖くないのかなと思ったけど、逆に四輪車よりもバイクのほうが存在感があるのかな、イメージしていたよりも走りやすそうだ。JAFで国際免許証の中国語翻訳文を作成、レギュラー=九十五(ジョウウー)、満タン=ジャーマン、あたりを覚えておこう。しかし、台湾とハワイがほぼ同緯度というのは意識してなかったな……。

201807

仕事

7月になってようやく職場に冷房が入り、ひさびさに人間的なパフォーマンスを出せるようになった。しんどいなあと感じる局面が断続するけど、馬力、馬力、と自分に言い聞かせながら、粘り強く片付けていく。

5月に執筆していた報告記事2本がリリースされた。大したことをやってなくてもきちんと記録を刻んでおきたい、なぜならこうして表に出すことがいちばんの引継ぎになるから、というもの。

今月はデジタルアーカイブ寄りの仕事に多くの時間を割いていた。例えば、これもようやくリリースできた。

他係からの依頼で、東大・前田さん開発のMARC::diffSerialsというPerlモジュールを使ってコードを書いた。ウェブAPIまであるっ!と感動して、Google SpreadsheetのIMPORTXML関数で無茶しまくったらレスポンスが返ってこなかった。負荷かけてしまって本当にすみません……おとなしくローカルでやる。marge_vols関数を使って2件の雑誌所蔵をマージするだけの30行足らずのコードながら、元データが汚いのもあって、例外処理でちょっと時間くった。
2館間の雑誌所蔵編集形データを比較する! Perlモジュール"MARC::diffSerials"

DOI登録作業を部下にバトンタッチするための準備とか。Crossref DOI登録にもトライ。

Google Scholar連携(の復活)という懸案がようやく片付きつつある。定期的にリプレイスのあるシステムにおいていかにして外部連携をスムーズに継続するか、は定期的なジョブローテションのサイクルとも絡み合って、マジで課題。凝ったことは続かない、以外の答えはいまのところ得られてないけれど。

10月に控えているキャンパス移転に向けたウェブ/システム系作業も細々とある。ひとつひとつは大した作業ではないが、リリースタイミングがまちまちなので、タスク管理だけが肝。とはいえやっぱり進めていくうちに見落としに気づくし、割り込みもあるし、きいいいいいいとなりそうな心を静めてタスクを整理し直したり、とか。

中旬、宮入さん@元ORCIDが立ち寄ってくださった。お会いするのはかなり久しぶりで、退職されていたのも知らなかった。組織外の方の意見というのは往々にしてまっとうさを持っていて、ありがたい。ご立派なことを口にするんだったらおのれの果たすべき役割をきちんと果たせ(でなければ黙ってろ)、というだけのことなんだと思う。テクニカルな話もできて、例えばORCID APIを使ったシステムをリリースするにはORCID側にプレゼンして承認を得る必要があるというのは知らなかったし、JaLCがCrossref/DataciteのようなAutoUpdateを実現できるかどうかはORCID側にJaLCに付き合うだけのメリットがあるかどうかにかかっているというのは確かにそのとおりかもしれない。AutoUpdateするにはCrossref DOIが必要という近未来はちょっと嫌なんだけどなあ……。

インフォスタ連載原稿の2回目の校正も済ませる。Kargarがリポジトリで公開した著者最終稿にDOIを振るなと言っていることを知り、なんじゃこりゃーと原稿に盛り込んだりした。
https://www.karger.com/OpenAccess/AboutOA

7/31、閉館。こんなにたくさんの学生さんが集まってくれた、という驚きはあるけれど、それ以外の感慨は特にない。寂しさを予習しておくから肝心なときに感情がついてこないのかもしれない。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180731/0001796.html

生活

仕事以外ではおおむねバイクのことばかり考えている。ふらっと糸島半島を一周したり、無意味に伊都キャンパスに行ったり。仕事終わってから海の中道志賀島と走りにいったら、トワイライトタイムに紫色に包まれることができる。が、周辺道路が21時以降バイク禁止(125cc以上)になるというルールを把握していなくて焦ったりした。月末に1か月点検をしてもらい、エンジンオイル交換のおかげか走りがキビキビして気持ちいい。クラッチを全部切るとN→ローに入らなかった(のでいつも3/4くらい切っていた)のも調整してもらった。

台風7号(7/3)→豪雨(7/6)。週に2度も特別休暇が許可されるという異常な事態。台風のときは傘が折れそうな強風のなかをおとなしく帰ったが、豪雨のときにはピークの15-16時に(大濠公園の池の水が溢れたというツイートが衝撃的だった)帰るよりは職場でおとなしく仕事をしていたほうが安全だった。自分にゆかりのある京都も岐阜も被害は大きかった。ちょうど1年前は九州北部豪雨だったわけで、「梅雨」に対するイメージが変わりつつあるのを感じる。

アニメ『はねバド!』『BANANA FISH』がスタート。どちらもAmazon Primeで観れるのがありがたい。どちらも原作改変についてぶーぶー言われているが、はねバド!については乾いた打球音が聞けるだけで十分満足だったりする。BANANA FISHは読んだのがウン十年前なので原作を忘れてしまっている……。サッカーワールドカップはどこが優勝したのかも知らないくらいに観ていない。

チャットモンチーラストワンマンのライブビューイング@T・ジョイ博多を観に行った。かつてはシングルが出るたびに買っていたくらいなのに2011年にクミコンが脱退したころに離れてしまったというありがちな元ファンなので、若干の申し訳なさを感じつつ。代わりのメンバーを入れることはせずに敢えて茨の道を選び、ラストアルバムでも新しいことに挑戦し、今回のライブでもストリングスを加えてチャットモンチーアンサンブルなんて名前を付けてみて。安牌路線では想像できなかったところにたどり着けたんだなあ、と思った。くるくる玉突きのジョブローテーションの世界で生きている身からすると、ふたりで頑張るという選択肢が許されるのに胸を打たれる。最後の一曲は「サラバ青春」。涙をこらえながら歌うはしえりと、目を細めて見守るあっこちゃんのなんとも言えない表情が印象に残った。

シーサイド花火ファンタジアFUKUOKA2018。無料席で観ていると序盤はやる気あるのかよくわからん感じだった。西のほうに場所を移動したからかプログラムの関係か、後半はなかなか迫力があった。
https://www.instagram.com/p/BlX_bC8H_bD/

まりんプロデュース。クロノスタシスと並び立つ、これ聴きながら夜の街を散歩したい感。

旅行

夏季休暇は2泊3日で石垣島竹富島へ(楽天トラベルでANAのパックツアーを手配)。2016バルト三国→2017クロアチアときて、今年もヨーロッパへ、できればポルトガルに行きたかったけれど、業務的にあんまり長くは休みづらく。

10日前に決めたような突貫旅行だったけど、行ってよかった。何より3日間ずーっと晴れつづけてくれたのがラッキーだった。

  • 飽きるくらいにきれいな(でもぬるい)海
  • バニラデリのモザレラチーズバーガー(ごろごろとした石垣牛が美味い)
  • 解説&三線付きの水牛ツアー@竹富島(ところどころで水をかけてもらうのを待ったり、内輪差や勾配を計算して走行したり、という賢さ)
  • サンセット&星空カヤックマングローブ探検も)@名倉大橋
  • 濃厚なマリヤシェイク(テラマリヤには手を出さず)

あたりが思い出深い。

石垣島といえばラー油の辺銀食堂が有名だけど、こちらも予約を取るのが億劫でパスした(天候の兼ね合いからスケジュールを決めづらかった)。その裏にある石垣ペンギン(雑貨屋)では、手ぬぐいと、シマノネさんの箱を買った。

市街地には沖縄県立図書館八重山分館と石垣市立図書館があった。市立のほうだけちょっと覗いたところ、琉球大学のサテライトになっていて、畳敷きの和室コーナーもあった。

コインパーキングの精算機でレンタカーのフロントバンパーを擦ってしまい、2万円を払うはめになったのは良い勉強になりました……。ケチらずワイド保証に入っておくべきだった。自動車の事故はこれが初めてだったので動揺してしまったが、こういうちょっとした事故でも警察に届けないと保険が下りないんだな、と。今回あてがわれたのはヴィッツ。初めて見たBレンジでエンブレを効かせながらアップダウンの多い田舎道を走るのは楽しかった。島内はのんびり走る車が多いことも印象的だった(沖縄本島はもっと荒々しかった記憶が)。

次は宮古島にも行ってみたいところ。Dr.コトー好きとしては与那国島にも行きたい。

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買い物

半袖でバイクに乗っていたら見事に日焼けして(グローブのせいで手の甲は真っ白なのがまたかっこわるい)、プロテクター付きのメッシュジャケットの購入を検討するも、どれが良いのか決めきらずに終わった。ユニクロや無印のUVカット的なパーカーで良いような気もするけれど。


店頭でラスイチだった黒Sを購入。開襟シャツは似合う気がしなくて流行ってきてからの数年間ずっと気になりながらも避けてきた。おずおずと羽織ってみたら案外似合ってるような気がしたので試しに買ってみることにした。帰ってから調べると昨年も大好評だったらしい(2018年型は素材感が落ちたという話も)。ボタンを閉じるのなら、インナーには定番の白クルーネックよりはタンクトップかな、自分の場合。


coenのWeb限定ストレッチスキニーデニムクライミングパンツ。黒(グレーじゃなく)Sを購入。ふくらはぎがややタイトめ(単に自分が太いだけ)。

運転にも慣れてきたのでそろそろ多少のよそ見はできるだろうとバイク用のスマホホルダーを購入した。Googleマップにナビを任せて、ドライブがさらに楽しくなった。一番売れてるデイトナ製、に、OEM提供してるMINOURA製を選んだ(比較記事を参考にしつつ)。到着後にパッケージを見て気づいたのだが、MINOURAは神戸の会社だった。こうべじゃなくて、ごうど(岐阜県安八郡)。地元付近にそんな会社があったとは。自分のスマホHuawei nova)は右サイド中央にスイッチがあるので、アームを長いのにして、さらに上下を逆転させて使うことにした。背面の指紋認証センサーは諦めるしかないが、ナビ用途であれば問題はない。
https://www.instagram.com/p/BlfyGXSnWtE/

スマホ購入以来ずっと使ってきたカバーの変色がいいかげん気になってきた。同じのを買い換えようと思ったら販売停止になっていたので、別のを購入することに。旧カバーより薄いので手にフィットしやすい。分厚いのは分厚いので別の意味でフィットしていたと言えなくもないけど。新カバーはサイドの高さがギリギリなので、液晶側から地面に落としたら割れやしないかと心配している。


自宅のエスプレッソマシン用の豆はスタバのエスプレッソローストを基本としていて、でもときどきそれだけではつまらないので別のを試している。今回はペルーサンイグナシオ。商品紹介には「ダークチョコレートとカラメルシュガーに、ほのかなスミレやタイムを思わせる風味が重なる、ペルー サン イグナシオ地区産のコーヒー」とある。エスプレッソローストよりは多少爽やかな果実感があるか。

読書

コリーニ事件 (創元推理文庫)

コリーニ事件 (創元推理文庫)

ブックオフで100円だったのを見かけ、思わず紙で買う(そういえばシーラッハは『犯罪』も古本を紙で買ったんだった……)。200ページの無駄の少ない短編。実際の社会に影響を与えた小説というのが良い。クアフュルステンダムという地名が何度か登場したのが地味に嬉しかった。2016年末にベルリンを訪れたときに泊まったアパートメントホテルがあったところだ。ベーベル広場(Bebelplatz)の地中に埋められた、焚書をテーマにしたミハ・ウルマン(Micha Ullman)のアートは見逃してしまっていた。
Denkmal zur Erinnerung an die Bücherverbrennung – Wikipedia

ロシア沿海地方を対象に電子ビザが取得できるようになり、行きやすくなったという(サハリンも)。3泊4日くらいでふらっと言ってきたい。日本からだと成田 or 関空から直行便があるらしい。福岡ならインチョン or プサン経由っていうのもありか。ウラジオストクは地理的にはかつて渤海があったあたりで、1919年ごろには6000人もの日本人が住んでいたらしい(与謝野晶子二葉亭四迷も滞在したことがある)。気になるところとしては、ウラジオストク駅(レーニン像)、ロシア正教の協会、沿海地方水族館、マリインスキー劇場、ミリタリー系の博物館、サファリパーク、タローヴァヤ(ビュッフェスタイルの大衆食堂)、ジョージア料理、とか。凍った海のうえを走るウラジオストク国際アイスランにも惹かれるけど、2月下旬か、寒そうだな、、、

セールで199円だったときに購入。カラー写真+解説で大変分かりやすい。カタカナで中国語の発音も載っていて現地でも使いやすそう。

Scholarly Communication: What Everyone Needs to Know: What Everyone Needs to Know

Scholarly Communication: What Everyone Needs to Know: What Everyone Needs to Know

id:otani0083 から教えてもらって、購入。通読することは、たぶんない。

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ジャケットを見て「あ、これ絶対おもしろいやつや」と。正直謎解き的には意外とあっさりしたものだったけど、現在(2013年)と過去(2005年)を交互にラップさせ、IQがいかにしていまのIQになったのか、つまり、探偵が探偵になった理由を徐々に明らかにしていくという展開が非常に好み。頭は良いけど口が悪い、という文体も良い。原書では3作目が刊行間近らしいので、翻訳待ち。

地球の歩き方社員の旅行記。どんなもんかと思いつつ108円と安かったので購入したら大層笑えた。特に、お題「下痢」の皆さんの筆の乗りようったら。「国境越え」も好きなテーマ。タイの鼻スースーとやらがが気になるので、いつか行く機会があったらお土産にしよっと。

201806

仕事

全体的に地味めな一月。扇風機全開にしていてもパフォーマンスはみるみる落ちる。最終週ともなると午後には朦朧として仕事にならない。

  • 某大きめ案件がいろいろなひとのおかげで順調に通っていく。あとは裏方として実務的なところを埋めていくのみ。
  • 移転絡みの作業の準備を早めにしておく。事務室引越の日取りも決まったし。
  • 移転後に必要なのでと、着任後4年数か月してようやくIC職員証を作成した(証明写真を撮るのが嫌だった)。
  • 原稿執筆 x 3本。気が重いインフォスタ連載第2回もなんとか締切を守れた。ソウルの地下鉄のなかからスマホGoogle Drive開いて書いてたから……。

外の仕事もあまりせず。JPCOARメタデータ普及タスクフォースのミーティングにWeb参加したのと、カレントアウェアネス編集企画会議@NDL関西館に出張したくらい。そうそう、Japan Open Science SummitもNIIオープンフォーラムも参加しなかった(何件か登壇のオファーはいただいていたが、部下に行ってほしかったというのもあり)。ここ数年、夏には何かしら海外出張の機会があったけれど今年はそれもなし(2015ブリズベン→2016英国・アイルランド→2017ブリズベン)。すべてが移転に吸収されていく。そりゃあ地味だ。2年前から楽しみにしてたCRIS2018@スウェーデンを諦めたのは、自腹で行くにはフライトが高すぎたというだけの理由ですが。

会議資料の作り方でよく悩んでいたような気がする。結論としては、最終的に話すひとが作るのがベスト、それができないのなら途中で発生する多少の摩擦は気に病まないでおこう、と言い聞かせている。

生活

通勤中にヒールが取れてしまったレザーブーツを、同僚に教えてもらったSTOMPに持ち込んで修理してもらった。おにーさんがヒゲでさわかやでイケメンやった。→バイク用に使うので必要経費。

仕事を1日休んで、花畑の運転免許試験場へ。天神からバスで30分。京都府の試験場よりかは僻地感は薄かった。証明写真を持参したのに結局現地撮影だったのが失敗。待ち時間のほうが長かったが、ラップトップを持参して合間に仕事していたのでそれはそれで良い。ついでにオリンパスのサービスステーションにも立ち寄り、台湾で剥がれ落ちたPEN-Fのサムレスト?を修理できた(幸運にもパーツの在庫があったため1,080円で即現地対応してもらえた)。

仕事をもう1日休んで、ソウルへ(後述)。

6/18朝、大阪北部で震度6弱地震。家のなかに紙の本はもうほとんどないけど食器落下対策はしておかないとコレクション崩壊に泣くことになるな、と。扉付きの食器棚を買うかなあ。

いきなりステーキの肉マイレージカードがゴールドにランクアップ。8円/gセールで食べたけど、ヒレ、たしかに美味い。。

CB250R納車の予定は雨で流れて、6/21に。卒検→バイク成約からの3週間は、免許取得、道具購入(ヘルメット、シールド、グローブ)、駐車場契約(土壇場でマンションはバイク禁止であることが分かり……ずっと停めてる人がいたのに……)、任意保険契約(チューリッヒ)、とtodoをひとつひとつ潰してるうちにやってきてしまった。まあ、毎日待ち遠しくてしかたなかったけど。緊張の初公道。ディーラーから10km走るだけで何回エンストしたことか(まずディーラーの駐車場で1回、西新の交差点で連続5回)。なんとか立ちコケせずに帰ってこれた。
https://www.instagram.com/p/BkrgDwUHhLY/

翌日は京都出張。会議後は、元上司とガツガツした若者や昨今のコンプライアンス過剰について話し込み、5分間くらい(隣の魚民まで)ドライブする。土日はそのまま市内に滞在。青衣、カステラ・ド・パウロ、うめぞの茶房、微風台南、などなど、天気は悪かったけどお目当てをぐるっと廻れて重畳。OKAZAKI LOOPSの青葉市子@京都府立図書館はチケットが取れず……悔しい。ナタリーにレポが載らないとかなにしてるんですかなかのひと!

帰ってきたら福岡でhagexさん刺殺事件、びびる。

雨間を縫って放課後にあちこちバイク練。ちょっと走ると海が見えるこの街はいい。まだ走行距離は100kmに届かないが、だいぶ慣れてきた。ヒールアンドトゥのバイク版を練習中。

旅行

金土日でソウルへ。韓国は2015年末の釜山以来、2度目。

ガイドブックは立ち読みしてもピンと来るものが少なく、BRUTUSのソウル特集を購入しただけ。あとはMaruzen eBook Libraryで地球の歩き方を軽く読んだりもした。

t'wayのセールで往復1.1万円+弘大のドミトリーで4,000円/2泊と安上がりな旅。現金は空港ATMで50000ウォンだけ引き出して、あとはクレジットカードで通した(どこでもPIN or サインを求められなくて怖かった)。

https://www.instagram.com/p/BjwTE5KDMII/

SIMカード仁川国際空港のSK telecomで27500ウォン/5日間のを現地調達(事前にリサーチしていたKT mobileは高かったのでパス)。韓国はGoogleマップが機能しないらしくコネスト地図というのがおすすめらしい、が、GISの精度がいまいちでよくずれたのでmaps.meを併用した、のがめんどかった。Korea Subwayという地下鉄路線図アプリはたしかにめっちゃ便利だった。

初日は午後着で、宿にチェックインしてから、周辺の弘大・新村・梨大をぐるっと歩いて回る。セマウル食堂という焼肉チェーンでお腹がいっぱいになってしまい、美味しそうな屋台が立ち並んでいても手が出なかったのが残念。Yonsei University Libraryは見学のみNGということで入館できず。一日の終わりにはおしゃカフェで夜風に吹かれつつ原稿を書いたりしていた。。

https://www.instagram.com/p/Bjwm7THjs4V/

2日目は市内中心部を北から南へ。景福宮、北村韓屋村(BRUTUSの表紙にもなっている)、 仁寺洞(トルボネホットクが見当たらない……)、南大門(野菜ホットク、テヨン商会)、明洞(明洞餃子はいまいち……)、東大門(東大門デザインプラザ)、梨泰院(D&DEPARTMENTでお土産ほくほく、Music LibraryとVINYL & PLASTICにしびれる)。夜、いよいよ降ってきたのでNソウルタワーはまあいっかと諦める。餃子のせいで夕飯はパス。

https://www.instagram.com/p/BjyTsbKDHFD/
https://www.instagram.com/p/BjzQPzRD7rs/
https://www.instagram.com/p/BjzT5h_DAmY/

3日目、雨は止み、肌寒い朝。弘大の百年土種参鶏湯で朝っぱらからサムゲタンエゴマ)で腹ごしらえをする。地下鉄に45分くらい揺られて三成へ、COEXモールのピョルマダン図書館を見に行く。これで予定を消化しきってしまい、ちょっと時間を持て余す。カロスキルに一応寄ってから、南大門を再訪してホットクを並び買い求める。旧ソウル駅を眺めてから、空港へ。セルフチェックイン、セキュリティチェック、イミグレで合計15分程度だったんじゃないかというくらいスムーズ。

https://www.instagram.com/p/Bj0uk_jjf0Q/

どこもかしこも韓流アイドルのポスターが貼ってあったし、女の子はたいてい似たようなメイクをしていた。オーバーサイズのシャツやニット(+ホットパンツ)という格好もよく見かけて、分かってはいてもどきっとするもんだ。

地下鉄ではT-money(ICカード)を買わず、ずっと1回用交通カードで通した。これもICカードで、降車後に専用の機械に返却することでデポジットの500ウォンが返金されるというもの。購入時に自動券売機で日本語インタフェースを選択してるせいだろう、改札を出るときに「保証金をお受け取りください」と日本語でアナウンスされるのにちょっと感心した。

街中はだいたい日中韓英の4か国語表記で、英語が通じるひとも釜山よりは多かったという印象。Yonsei Universityの図書館の守衛が英語を介さず、通りがかった学生さんに通訳してもらったのも既視感ある(あれはマカオだったか)。あ、お店の看板がハングルだけでまごついたことは何度かあった。でもハングルのフォントがかわいく思えてきたのでちょっと勉強してみようかなという気に。

グルメでいちばんの目当てはホットクだった。いくつか食べてみた結論としては、釜山BIFF広場のシアッホットク(ナッツ入り)がいちばん美味い、というか別物だ、ということにしたい。春雨入りの野菜ホットクは確かに好みだったけど。しかしふだん食事量を抑えていると焼肉とかサムゲタンとか重ためのものを食べただけでおなかいっぱいになってしまう。

https://www.instagram.com/p/Bj1NxfYjNLW/

そんななか昭福(ソボク)のアイスクリームはやさしい味で安らげた。 花が添えてあるのもかわいい。DDPでチョコ、空港できなこを食べた。弘大が本店らしいけど、そちらさんとはすれ違い。

https://www.instagram.com/p/Bj1kHUNDWKc/

次回機会があったらタワー系とサムソン美術館を。大学が集まる新村、おしゃエリア梨泰院はまた足を運びたい。ちょっと値が張るけど射撃体験も気になる。まあでも次は釜山でシアッホットクを食べたいな。あれはほんと美味い。

買い物

ダムトラックス(DAMMTRAX) JET-D COMMA G.METAL MENS FREE(57cm?60cm)

ダムトラックス(DAMMTRAX) JET-D COMMA G.METAL MENS FREE(57cm?60cm)

グローブは特にこだわりなく、手頃であんまりゴツゴツしてないメッシュ製を。Mサイズを選んだらギリギリで、ジャストとも言えるがワンサイズ上でも良かったかも。

ヘルメット選びにはめっちゃ苦労した。職場のバイク乗りの後輩にアドバイスをいただきつつ、ナップスとライコランドでいろいろかぶりまくった。ガチな感じではないのでフルフェイスよりはジェットタイプのほうが良い。インナーバイザー付きは便利だけど一回り帽体(というらしい)が大きくなって不格好になる。安全性うんぬんは分かるけどどいつもこいつもでかすぎる!

他の候補は

  • ALPHA INDUSTRIESのVIPER →第一候補だったのに実物は横に大きすぎて(涙
  • YAMAHAのYJ-20 ZENITH →悪くはないけどYAMAHAのバイクに乗るわけじゃないし。。
  • ARAIのCLASSIC MOD →上質。でもちと高い。
  • OGKのASAGI →インナーバイザー付きはry

という感じ。

シールドは「眩しくないよ!」という後輩のアドバイスを参考にしてミラータイプでクリアなものを選択。

https://www.instagram.com/p/BkxKfKGHw1V/
警固のUNTIDYで買った画鋲みたいなフック(300円/個)。ネックレスをかけたり、ドライフラワーをぶらさげたりするのに使えそう、と。

http://zozo.jp/shop/emmaclothes/goods/29452250/
EMMA CLOTHESの半袖バンドカラーシャツ(グレー、M)。2000円ポイントオフで買った。その後、何度も何度もポイントオフしていてなんだこのブランドはといぶかしんでいる。

読書

イーロン・マスク 未来を創る男

イーロン・マスク 未来を創る男

米国西海岸起業家ものを連続読破するとひどく胃もたれすることがわかった。とにかくよく働く、信念を持って。かくありたいと思うけれども。

サイレント・スクリーム (ハヤカワ・ミステリ文庫)

サイレント・スクリーム (ハヤカワ・ミステリ文庫)

英国警察ミステリ。定期的にやってくる翻訳ミステリ読みたい病に負け、主人公のキム・ストーン警部がKawasaki Ninja 1400乗りだという設定が気に入って購入した。「トライアンフは、キムにとってセラピーのようなものだった。カワサキ・ニンジャは感情のはけ口であり、挑戦だった。ニンジャに乗ることには深い満足があったが、トライアンフサンダーバードは"美"そのものだった。」 バディである年上の部下ブライアントとの関係性も良かった。満足。本書は電子書籍オリジナルらしい。既にシリーズ第7作まで出ているらしいので、随時翻訳待ち。

コールド・コールド・グラウンド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

コールド・コールド・グラウンド (ハヤカワ・ミステリ文庫)

英国警察ミステリを続けてもう一本。正確には北アイルランドの、ベルファスト近郊のキャリックファーガスという小さな街(作者のふるさとでもある)が舞台になっている。時は1981年、北アイルランド紛争のさなか。デンジャラス。警察官には珍しい高学歴の主人公の一人称ですさみきらない程度に荒っぽい文体というのが心地よく、ちょっとだけデビュー当時の舞城王太郎を思い出した。訳がこなれていて、引っかかることなく安心して読めた。なかでも「つねに終わろうとしている曲線」というフレーズが美しかった(原文ではなんと言うのだろう?)。「あい」(肯定の意)というのは原文ではどう書いてあるんだろう……田舎っぽさにちょっと違和感があった(実際に田舎なんだろうけども)。「首をくくる人間の多くが同じまちがいをする。輪縄は窒息死するためのものではなく、首を折るためのものなのだ。」はそうなんだろうか。シリーズ第2作『I Hear the Sirens in the Street』が今年秋刊行予定ということで、実に楽しみ。

待ちに待ったポイント50%還元セールで購入。佐藤優が高校1年生(15歳)の夏休みに訪れた東欧・ソ連の旅行記。これはほんとに15歳なのか……という早熟っぷり。ときどき夏休み明けの試験のことを心配して問題集を解いたりして、あ、こいつ高校生やった、と思い出される。Amazonのレビューで誰かが書いてたけど、食事のシーンでときおり登場する「おいしい。」という表現に幼さと素直さが垣間見えて、ほっとする。ほんとにおいしそうに、こぼす。文体はかなりドライで、散文的。翻訳直訳調の会話も違和感がある。すらすら読めていいんだけど。佐藤優は10年以上前に『国家の罠』『自壊する帝国』を立て続けに読み、その才能に呑み込まれそうになってしばらく距離を置いていた。今ならもうちょっと素直に読めそうな気もするし、再読してみたい。本作より前の時代を描いた『先生と私』も面白そう。

講談社ポイント還元セールで購入。某団体のミッションは「人類の知的交流とその蓄積のバックアップです」ということで、どこぞの業界みたいだなと思った。ラスト近くの地下鉄に乗るくだりの長めモノローグが出色だと思う。次の『ωの悲劇』でGシリーズも閉幕か。

映画

ロダン カミーユと永遠のアトリエ [DVD]

ロダン カミーユと永遠のアトリエ [DVD]

ロダン、精力的だ(文字通り)。

静かなふたり DVD

静かなふたり DVD

パリ5区、カルチェラタン。古本屋の店主と店員のシュールなラブコメディ。「この界隈のカフェで本を読んでるやつなんているか?」というようなセリフがあった。それはともかくカモメ落下しすぎ。

ポルト DVD

ポルト DVD

こうすれば悲恋もハッピーエンドに描ける、か。とにかくポルトの街が美しかった。ざらっと粒状感のある映像もしっくりきてる。Ceuta(カフェ)もCunha(レストラン)もレトロですてきだった。いつか必ず行く。主人公役のアントン・イェルチンは髪が薄いけどリアルに20代で、そして映画の公開時には事故死していたらしい。

サーミの血 [DVD]

サーミの血 [DVD]

フィンランド少数民族サーミ人の少女、の半生。映画館で観ていたらちょっと重すぎたかもしれない。