NISO,ONIX-PL化した電子リソースライセンスのテンプレートをGOKbを通して公開するプロジェクトを発表

Mellon Grant Awarded to NISO to Encode E-Resource License Templates in ONIX-PL
http://www.niso.org/news/pr/view?item_key=d7c2845ca0f154a458ca734fda4cea01f22e8e1e



NISO(米国情報標準化機構)が2013年4月18日にONIX-PL Encoding Projectというプロジェクトを発表しました.

このプロジェクトはざっくり言うと,

  • 電子リソースのライセンスのテンプレートを
  • ONIX-PL[*1]というXML形式のフォーマットにエンコーディングして
  • GOKbやKB+[*2]といったナレッジベースに搭載し
  • クリエイティブコモンズパブリックドメインライセンス(CC0)で公開し
  • 世界中の機関が自身のERMS(電子情報資源管理システム)で利用できるようにする

というものです.



アンドリュー・W・メロン財団がプロジェクトに対する助成を行います.ただのエンコーディングに助成?と訝しみましたが,ONIX-PLの仕様を見てみると確かに複雑っぽい.

そのエンコーディング作業は,元ノースカロライナ州立大学の電子リソース担当で,NISO SERU[*3]にも関わっていたSelden Lamoureuxさんに依頼したようです.彼女はONIX-PLの複雑さの理由を“since it's designed to describe the nuances of licenses which are extremely variable”と語っています(ふむ,ニュアンス).発表文の“To encourage ONIX-PL adoption”という部分から,世界的にもまだまだ普及してない仕様なんだなあと推測.

なお,英国のJISCでは傘下のJISC Collectionsが契約している電子リソースのライセンスを(ONIX-PLで;とははっきり書いてないけど)エンコーディングしてKB+に搭載しているそうです.ただ,KB+だとJISCメンバー機関にしか恩恵がない(→ONIX-PLの世界的な普及につながらない)からGOKbにも,ということのようです.このあたりからも,プロジェクトの狙いがONIX-PLの普及であることが伺えます.



ライセンスのテンプレートとか,具体的なイメージもなく書いていますので誰か教えてください(例えばどのくらいの種類のテンプレートがあるの?).


*1:http://current.ndl.go.jp/ca1747

*2:http://current.ndl.go.jp/ca1784

*3:http://ci.nii.ac.jp/naid/130000072536