名古屋大学附属図書館が2013年度からILL無料化を本格実施

http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/ill_muryoka_2013.pdf
http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/index.html#guidetoriyose

名古屋大学附属図書館は2012年度にILL無料化を試行していましたが,2013年4月からぶじ本格実施になっていたんですね.ニュースに出ていなかったから気づかなかった…….

無料化の対象は,

  • 全学生・教職員
  • 複写依頼(学内ILL,国内NII相殺参加館)
  • 貸借依頼(学内ILL,国内NII相殺参加館(往路分))

となっています.つまり,海外ILLや国内でもNII相殺不参加館は対象外です[*1].また,貸借の復路(返送料)も申込者負担になります[*2].

2012年度の統計データはまだ出ていないようですが,試行によってどれくらい利用が増えたのかを知りたいです[*3].

ところで「現在実証実験中のため、近県公共図書館からは申込者の負担なく図書借受ができる場合もあります」というのも気になりますね.昨年度の試行の際のニュースでは「愛知県内の公共図書館からの図書の取り寄せは、返送代金はかかりません。」とされていましたが,県内→近県へと拡大ってこと? これはこれで気になる取組です.

なお,ILL無料化については以下の記事でも取り上げています.


*1:NII相殺参加館だけに限定するのは事務処理がやりやすいからだと思います.逆に,非相殺でその都度生じた切手やら現金書留やらの費用はどうやったら楽に無料化対象に含められますかねぇ…….

*2:お茶の水女子大学も同様.切手で支払うのかな?

*3:http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/koho/tokei/index.html