第19回 #図書館総合展 の個人的なふりかえり

5年連続、8回目の参加になる、けど。

今回もいろいろがっちゃんこの依頼出張で、

  • 11/6(月)午後まで仕事→夕方のフライトで横浜入り
  • 11/7(火)図書館総合展(本務は「次世代リポジトリを考えよう」フォーラムでの登壇)
  • 11/8(水)学認運営委員会@NII

というスケジュールだった。

月曜日、ほんとはついでにNDLに寄って『「デジタルアーカイブ」と「研究データ」の出会いシンポジウム~データの保存と活用へ、ライブラリアンとアーキビストの挑戦』という魅力的なイベントを覗いてくるつもりだったけど、やむなく予定変更。
http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/201711rda.html

ここのところ本業でまったく余裕のない日々が続いていて、今回は最初から最後まで図書館総合展という気持ちにならないまま、日常を抜け出せないまま終わってしまったという感じ。空き時間はずっと仕事をしていたし。ブースにも行かなかったし。知人にもほとんどすれ違わなかったし。ああ、kumori(ゆきのちゃん)のポスターを見逃したのは痛かった……。岡本さんたしかに痩せたなあ……。

うん、やっぱりブースに行かなかったのがあかんかったんかな。あの「数メートルごとに知り合いとすれ違う」異常空間でテンションを狂わせてしまわないと、このお祭りを楽しめない。あんまり気持ちに余裕がなさすぎるときに参加するもんじゃないなぁ。

そんななか、帰りに、みんなの憧れ *やわとしょさん* とお茶したのが最高の思い出。マロンパンケーキをつつきつつ、開発中画面を見せあって「ここのpaddingが……」などとウェブデザ談義に花が咲く、そんなふわふわ素敵タイムだった(はず)。

参加したフォーラム

雑誌論文利用環境改善の国際プロジェクトについて

申込なしで当日飛び入り参加。この興味をそそられないタイトル、完全にスルーした。。

かねてより興味津々だった、JST千葉大学が参加したCHORのパイロットプロジェクトについて、詳細な報告がなされた。ざっくり言うと、JST-fundedな研究成果論文(の著者最終稿 or VoR)を商業出版社のサイトで公開してもらうというもの。JSTは本契約を結んだというニュースが先日流れていたけど、千葉大学も同様に継続するらしい(千葉大学の契約金額を聞いて意外な安さに驚いた)。JST千葉大双方ともに、決め手に欠ける(学術雑誌論文の)オープンアクセスの推進のために、機関リポジトリでのちまちました著者最終稿公開というトラディショナルな方法のみに甘んじることなくいろいろな手段を試していく、という攻めの姿勢が感じられたのが良かった。JST-fundedに限定すると論文の件数に限界があるけど、JSPSが加わったら面白くなりそう(当分ありえないだろうけど)。

それぞれの取組については、そのうち『情報管理』で文章化されるといいな。

司会進行の土屋先生が質疑応答で「で、SHAREとCHORUSはどっちが勝ってるんですか?」と尋ねて、マシューさんがごにょごにょしてたのが面白かった。

そういえば、CHORUSについては以前書いたことがあった。

「次世代リポジトリ」を考えよう

JPCOARから派遣されて、NIIとの次期JAIRO Cloud共同開発タスクフォースのメンバーになっている関係で、自分の考える「次世代リポジトリ」とやらについて10分間プレゼンして、4人でパネルディスカッションをする、というフォーラムに登壇することになり。

今回は、「海外では……」とかそういう小難しい or 偉そうな話をしたい気分ではなかったので、とことん自分に引きつけて、めちゃくちゃ偏った、しみったれた話をすることにした。「15年後にどういう仕事をしていたいですか?」「自分はどんな仕事をしてるときが一番楽しいんだろう?」「社会が、とか、国が、とかじゃなくて」というようなノリの……。次世代リポジトリへの期待としては、デジタルアーカイブなどに言及しつつ「多様さを支えられるリポジトリシステムに」なんてそれっぽくまとめたけども。「次世代ってなんなんだよ!」と苦しみながら準備してきたけど、当日皆さんの前で話しながら、「先輩たちの始めた仕事のうち、自分たちが捨てるべきと考えるものを捨て、残すべきと信じるものを残すのが次世代(世代交代)」と、胸の内にあったのはそんなシンプルさだったのかもなあと気づいたりした。しかし、パネルディスカッションも含めて、口が滑って本音がいろいろこぼれてしまった気がする。自分より若いひとたちに向けてメッセージを発したつもりが、終演後、複数のシニアの方から共感のお声がけをいただいてしまったのが印象的だった(ありがとうございました)。

資料はそのうち公開される、はず。

登壇者のひとり、南山さんのスライドはこちら。メタデータとか信頼性とか自動化とか。

なお、次期JAIRO Cloud開発についてはちょうど同日にニュースリリースが出されていた。共同開発の相手としてCERNやNIMSの名が挙がっている一方で、タスクフォースについては一切触れてないのが面白かった()。

EBSCO Discovery Service ユーザーフォーラム

ユーザー?というのはともかくとして……。朝日新聞社の方からは、聞蔵IIがEDSに搭載されたお話を。これは日本の新聞データベースがディスカバリーサービスに搭載された初めての事例になるらしい。今後はEDS以外のサービスにも展開されていく予定とのこと。

過去の参加記録