201807

仕事

7月になってようやく職場に冷房が入り、ひさびさに人間的なパフォーマンスを出せるようになった。しんどいなあと感じる局面が断続するけど、馬力、馬力、と自分に言い聞かせながら、粘り強く片付けていく。

5月に執筆していた報告記事2本がリリースされた。大したことをやってなくてもきちんと記録を刻んでおきたい、なぜならこうして表に出すことがいちばんの引継ぎになるから、というもの。

今月はデジタルアーカイブ寄りの仕事に多くの時間を割いていた。例えば、これもようやくリリースできた。

他係からの依頼で、東大・前田さん開発のMARC::diffSerialsというPerlモジュールを使ってコードを書いた。ウェブAPIまであるっ!と感動して、Google SpreadsheetのIMPORTXML関数で無茶しまくったらレスポンスが返ってこなかった。負荷かけてしまって本当にすみません……おとなしくローカルでやる。marge_vols関数を使って2件の雑誌所蔵をマージするだけの30行足らずのコードながら、元データが汚いのもあって、例外処理でちょっと時間くった。
2館間の雑誌所蔵編集形データを比較する! Perlモジュール"MARC::diffSerials"

DOI登録作業を部下にバトンタッチするための準備とか。Crossref DOI登録にもトライ。

Google Scholar連携(の復活)という懸案がようやく片付きつつある。定期的にリプレイスのあるシステムにおいていかにして外部連携をスムーズに継続するか、は定期的なジョブローテションのサイクルとも絡み合って、マジで課題。凝ったことは続かない、以外の答えはいまのところ得られてないけれど。

10月に控えているキャンパス移転に向けたウェブ/システム系作業も細々とある。ひとつひとつは大した作業ではないが、リリースタイミングがまちまちなので、タスク管理だけが肝。とはいえやっぱり進めていくうちに見落としに気づくし、割り込みもあるし、きいいいいいいとなりそうな心を静めてタスクを整理し直したり、とか。

中旬、宮入さん@元ORCIDが立ち寄ってくださった。お会いするのはかなり久しぶりで、退職されていたのも知らなかった。組織外の方の意見というのは往々にしてまっとうさを持っていて、ありがたい。ご立派なことを口にするんだったらおのれの果たすべき役割をきちんと果たせ(でなければ黙ってろ)、というだけのことなんだと思う。テクニカルな話もできて、例えばORCID APIを使ったシステムをリリースするにはORCID側にプレゼンして承認を得る必要があるというのは知らなかったし、JaLCがCrossref/DataciteのようなAutoUpdateを実現できるかどうかはORCID側にJaLCに付き合うだけのメリットがあるかどうかにかかっているというのは確かにそのとおりかもしれない。AutoUpdateするにはCrossref DOIが必要という近未来はちょっと嫌なんだけどなあ……。

インフォスタ連載原稿の2回目の校正も済ませる。Kargarがリポジトリで公開した著者最終稿にDOIを振るなと言っていることを知り、なんじゃこりゃーと原稿に盛り込んだりした。
https://www.karger.com/OpenAccess/AboutOA

7/31、閉館。こんなにたくさんの学生さんが集まってくれた、という驚きはあるけれど、それ以外の感慨は特にない。寂しさを予習しておくから肝心なときに感情がついてこないのかもしれない。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20180731/0001796.html

生活

仕事以外ではおおむねバイクのことばかり考えている。ふらっと糸島半島を一周したり、無意味に伊都キャンパスに行ったり。仕事終わってから海の中道志賀島と走りにいったら、トワイライトタイムに紫色に包まれることができる。が、周辺道路が21時以降バイク禁止(125cc以上)になるというルールを把握していなくて焦ったりした。月末に1か月点検をしてもらい、エンジンオイル交換のおかげか走りがキビキビして気持ちいい。クラッチを全部切るとN→ローに入らなかった(のでいつも3/4くらい切っていた)のも調整してもらった。

台風7号(7/3)→豪雨(7/6)。週に2度も特別休暇が許可されるという異常な事態。台風のときは傘が折れそうな強風のなかをおとなしく帰ったが、豪雨のときにはピークの15-16時に(大濠公園の池の水が溢れたというツイートが衝撃的だった)帰るよりは職場でおとなしく仕事をしていたほうが安全だった。自分にゆかりのある京都も岐阜も被害は大きかった。ちょうど1年前は九州北部豪雨だったわけで、「梅雨」に対するイメージが変わりつつあるのを感じる。

アニメ『はねバド!』『BANANA FISH』がスタート。どちらもAmazon Primeで観れるのがありがたい。どちらも原作改変についてぶーぶー言われているが、はねバド!については乾いた打球音が聞けるだけで十分満足だったりする。BANANA FISHは読んだのがウン十年前なので原作を忘れてしまっている……。サッカーワールドカップはどこが優勝したのかも知らないくらいに観ていない。

チャットモンチーラストワンマンのライブビューイング@T・ジョイ博多を観に行った。かつてはシングルが出るたびに買っていたくらいなのに2011年にクミコンが脱退したころに離れてしまったというありがちな元ファンなので、若干の申し訳なさを感じつつ。代わりのメンバーを入れることはせずに敢えて茨の道を選び、ラストアルバムでも新しいことに挑戦し、今回のライブでもストリングスを加えてチャットモンチーアンサンブルなんて名前を付けてみて。安牌路線では想像できなかったところにたどり着けたんだなあ、と思った。くるくる玉突きのジョブローテーションの世界で生きている身からすると、ふたりで頑張るという選択肢が許されるのに胸を打たれる。最後の一曲は「サラバ青春」。涙をこらえながら歌うはしえりと、目を細めて見守るあっこちゃんのなんとも言えない表情が印象に残った。

シーサイド花火ファンタジアFUKUOKA2018。無料席で観ていると序盤はやる気あるのかよくわからん感じだった。西のほうに場所を移動したからかプログラムの関係か、後半はなかなか迫力があった。
https://www.instagram.com/p/BlX_bC8H_bD/

まりんプロデュース。クロノスタシスと並び立つ、これ聴きながら夜の街を散歩したい感。

旅行

夏季休暇は2泊3日で石垣島竹富島へ(楽天トラベルでANAのパックツアーを手配)。2016バルト三国→2017クロアチアときて、今年もヨーロッパへ、できればポルトガルに行きたかったけれど、業務的にあんまり長くは休みづらく。

10日前に決めたような突貫旅行だったけど、行ってよかった。何より3日間ずーっと晴れつづけてくれたのがラッキーだった。

  • 飽きるくらいにきれいな(でもぬるい)海
  • バニラデリのモザレラチーズバーガー(ごろごろとした石垣牛が美味い)
  • 解説&三線付きの水牛ツアー@竹富島(ところどころで水をかけてもらうのを待ったり、内輪差や勾配を計算して走行したり、という賢さ)
  • サンセット&星空カヤックマングローブ探検も)@名倉大橋
  • 濃厚なマリヤシェイク(テラマリヤには手を出さず)

あたりが思い出深い。

石垣島といえばラー油の辺銀食堂が有名だけど、こちらも予約を取るのが億劫でパスした(天候の兼ね合いからスケジュールを決めづらかった)。その裏にある石垣ペンギン(雑貨屋)では、手ぬぐいと、シマノネさんの箱を買った。

市街地には沖縄県立図書館八重山分館と石垣市立図書館があった。市立のほうだけちょっと覗いたところ、琉球大学のサテライトになっていて、畳敷きの和室コーナーもあった。

コインパーキングの精算機でレンタカーのフロントバンパーを擦ってしまい、2万円を払うはめになったのは良い勉強になりました……。ケチらずワイド保証に入っておくべきだった。自動車の事故はこれが初めてだったので動揺してしまったが、こういうちょっとした事故でも警察に届けないと保険が下りないんだな、と。今回あてがわれたのはヴィッツ。初めて見たBレンジでエンブレを効かせながらアップダウンの多い田舎道を走るのは楽しかった。島内はのんびり走る車が多いことも印象的だった(沖縄本島はもっと荒々しかった記憶が)。

次は宮古島にも行ってみたいところ。Dr.コトー好きとしては与那国島にも行きたい。

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買い物

半袖でバイクに乗っていたら見事に日焼けして(グローブのせいで手の甲は真っ白なのがまたかっこわるい)、プロテクター付きのメッシュジャケットの購入を検討するも、どれが良いのか決めきらずに終わった。ユニクロや無印のUVカット的なパーカーで良いような気もするけれど。


店頭でラスイチだった黒Sを購入。開襟シャツは似合う気がしなくて流行ってきてからの数年間ずっと気になりながらも避けてきた。おずおずと羽織ってみたら案外似合ってるような気がしたので試しに買ってみることにした。帰ってから調べると昨年も大好評だったらしい(2018年型は素材感が落ちたという話も)。ボタンを閉じるのなら、インナーには定番の白クルーネックよりはタンクトップかな、自分の場合。


coenのWeb限定ストレッチスキニーデニムクライミングパンツ。黒(グレーじゃなく)Sを購入。ふくらはぎがややタイトめ(単に自分が太いだけ)。

運転にも慣れてきたのでそろそろ多少のよそ見はできるだろうとバイク用のスマホホルダーを購入した。Googleマップにナビを任せて、ドライブがさらに楽しくなった。一番売れてるデイトナ製、に、OEM提供してるMINOURA製を選んだ(比較記事を参考にしつつ)。到着後にパッケージを見て気づいたのだが、MINOURAは神戸の会社だった。こうべじゃなくて、ごうど(岐阜県安八郡)。地元付近にそんな会社があったとは。自分のスマホHuawei nova)は右サイド中央にスイッチがあるので、アームを長いのにして、さらに上下を逆転させて使うことにした。背面の指紋認証センサーは諦めるしかないが、ナビ用途であれば問題はない。
https://www.instagram.com/p/BlfyGXSnWtE/

スマホ購入以来ずっと使ってきたカバーの変色がいいかげん気になってきた。同じのを買い換えようと思ったら販売停止になっていたので、別のを購入することに。旧カバーより薄いので手にフィットしやすい。分厚いのは分厚いので別の意味でフィットしていたと言えなくもないけど。新カバーはサイドの高さがギリギリなので、液晶側から地面に落としたら割れやしないかと心配している。


自宅のエスプレッソマシン用の豆はスタバのエスプレッソローストを基本としていて、でもときどきそれだけではつまらないので別のを試している。今回はペルーサンイグナシオ。商品紹介には「ダークチョコレートとカラメルシュガーに、ほのかなスミレやタイムを思わせる風味が重なる、ペルー サン イグナシオ地区産のコーヒー」とある。エスプレッソローストよりは多少爽やかな果実感があるか。

読書

コリーニ事件 (創元推理文庫)

コリーニ事件 (創元推理文庫)

ブックオフで100円だったのを見かけ、思わず紙で買う(そういえばシーラッハは『犯罪』も古本を紙で買ったんだった……)。200ページの無駄の少ない短編。実際の社会に影響を与えた小説というのが良い。クアフュルステンダムという地名が何度か登場したのが地味に嬉しかった。2016年末にベルリンを訪れたときに泊まったアパートメントホテルがあったところだ。ベーベル広場(Bebelplatz)の地中に埋められた、焚書をテーマにしたミハ・ウルマン(Micha Ullman)のアートは見逃してしまっていた。
Denkmal zur Erinnerung an die Bücherverbrennung – Wikipedia

ロシア沿海地方を対象に電子ビザが取得できるようになり、行きやすくなったという(サハリンも)。3泊4日くらいでふらっと言ってきたい。日本からだと成田 or 関空から直行便があるらしい。福岡ならインチョン or プサン経由っていうのもありか。ウラジオストクは地理的にはかつて渤海があったあたりで、1919年ごろには6000人もの日本人が住んでいたらしい(与謝野晶子二葉亭四迷も滞在したことがある)。気になるところとしては、ウラジオストク駅(レーニン像)、ロシア正教の協会、沿海地方水族館、マリインスキー劇場、ミリタリー系の博物館、サファリパーク、タローヴァヤ(ビュッフェスタイルの大衆食堂)、ジョージア料理、とか。凍った海のうえを走るウラジオストク国際アイスランにも惹かれるけど、2月下旬か、寒そうだな、、、

セールで199円だったときに購入。カラー写真+解説で大変分かりやすい。カタカナで中国語の発音も載っていて現地でも使いやすそう。

Scholarly Communication: What Everyone Needs to Know: What Everyone Needs to Know

Scholarly Communication: What Everyone Needs to Know: What Everyone Needs to Know

id:otani0083 から教えてもらって、購入。通読することは、たぶんない。

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

IQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ジャケットを見て「あ、これ絶対おもしろいやつや」と。正直謎解き的には意外とあっさりしたものだったけど、現在(2013年)と過去(2005年)を交互にラップさせ、IQがいかにしていまのIQになったのか、つまり、探偵が探偵になった理由を徐々に明らかにしていくという展開が非常に好み。頭は良いけど口が悪い、という文体も良い。原書では3作目が刊行間近らしいので、翻訳待ち。

地球の歩き方社員の旅行記。どんなもんかと思いつつ108円と安かったので購入したら大層笑えた。特に、お題「下痢」の皆さんの筆の乗りようったら。「国境越え」も好きなテーマ。タイの鼻スースーとやらがが気になるので、いつか行く機会があったらお土産にしよっと。