Journal of Web Librarianshipは個人購読してもいいかも
Journal of Web Librarianshipという英文査読誌があります.2007年創刊の季刊誌で,最新号は6(3)[*1].出版社はTaylor & Francisです.
タイトルに示されているようにざっくりとウェブ×図書館をテーマとして,研究論文や事例報告,書評などが掲載されています.その雰囲気は無理やり国内誌でいうと『情報の科学と技術』がいちばん近いかなぁとは思うのですが,まぁちょっと強引すぎるか.
これに限定されるわけではないとしつつもカバーするトピックとして以下のようなものが挙げられています.
- 図書館アプリ,モバイルサイト,モバイル機器関連の話題
- 図書館ウェブサイトのデザイン・リデザイン
- ウェブプロジェクトマネジメント
- 図書館関連ウェブサイトのユーザビリティテスト
- ウェブ情報の組織化・分類
- ウェブライブラリアンシップ[*2]における国際的な関心事
- 他のウェブサイトへの図書館の統合
- ウェブライブラリアンシップの将来
- ウェブ上の利用者行動
- 検索行動
- ソーシャルネットワーキングサービスの動向
- ウェブ全体[*3]と図書館のウェブ資源の関係
面白そうですよね? 例えば,最新号6(3)にはこんな論文が載っています.ディスカバリサービスの評価・選択に関する文献レビュー,大学図書館におけるPinterestの利用,OCLCのクラウド型図書館システムWorldShare Management Servicesの導入事例報告.
……と非常に興味をそそられる雑誌ではあるのですが,おそらく日本国内の図書館では所蔵がないというのが数年前から気になっていました.実際,現時点でもCiNii BooksとNDL-OPACではノーヒット.旧帝大+筑波+慶應のOPAC・電子ジャーナルリストもチェックしてみましたが見当たらない[*4].とはいえPay Per Viewで買おうとすると1記事あたり30〜40ドルとかなり高額.論文レンタルサービスのDeepDyveにも入ってない.海外ILLはいまは利用できないしなー.
そんなわけでこの雑誌についてはわりと諦めモードだったのですが,意外にも個人購読という手もアリなんだなと最近気づきました.価格表を見てみると個人(Personal)向けは電子ジャーナルで年間68ドル,冊子+電子ジャーナルで年間73ドルです.いまのレートなら5000円ちょいというところ.けっこう安い.これは盲点でした.
ちょっと検討中です.