国内大学図書館におけるディスカバリーサービス導入事例のリスト
日本の大学図書館でもいわゆるディスカバリーサービス[*1][*2][*3][*4]が広まってきて、そろそろ導入が“ニュース”になるかどうか微妙なラインにさしかかってきたなあという印象があります。
いま現在どれくらいの導入館があるのか、把握しているかぎりを一覧にしてみます[*5]。以下、製品・サービスごとに分類し、公開日(正式公開 or ベータ版公開)順に列挙しています。(最終更新日:2014/4/13)
RICOH
**筑波大学「Tulips」(2010/3)
- http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mytulips/
- http://togetter.com/li/11127
- CA1727で「ディスカバリ・インターフェース(次世代OPAC)」の一例として挙げられています
- →2014/3にSummonにリプレイス
Primo / Ex Libris
慶應義塾大学「KOSMOS」(2010/4/1)★国内初
奈良先端科学技術大学院大学(?)
- https://library.naist.jp/
- おおっ、Drupal x OPAC x Primo Central x CiNii x MetaLib?
神戸大学(2012年度?)
創価大学(?)
- http://soka.hosted.exlibrisgroup.com/
- Primo + Primo Central
札幌医科大学「PIRKA」(2013/7/1リリース)
- http://pirka.sapmed.ac.jp/
- 「国外文献DB」タブはPrimo Central。Primo + Primo Centralという組み合わせ
- via ユサコニュース第240号
長崎大学「NU Search」(2013/12/11リリース)
Summon / Serials Solutions
佛教大学「お気軽検索」(2011/4)★国内初
九州大学「Cute.Search」(2012/1/18)
- http://kyushu.summon.serialssolutions.com/
- http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/research/20120118_discovery.html
- 2013年12月のシステムリプレースに併せて「世界の文献 / World Contents」に改称
お茶の水女子大学「Ochanomizu Search」(2012/3/30ベータ版公開、まだベータ)
東邦大学「TOHO Search」(2012/8/1ベータ版公開、まだベータ)
日本女子体育大学「ニチジョSCOPE」(2012/?ベータ版公開、まだベータ)
共立女子大学・短期大学「KWU Search」(2012/10)
同志社大学「DOGS Plus」(2013/3/1試験公開)
鹿児島大学「まなぶたSearch」(2013/3/7)
東京慈恵会医科大学「慈恵Search」(?)
山口大学「まとめてサーチ」(2013/4/1)
金沢工業大学「K.I.T. Search」(2013/4/3)
東京大学「TREE(UTokyo REsource Explorer)」(2013/10/2試行版提供開始)
大正大学「とりあえず検索 クイックサーチ+(プラス)」(2013/11/5ベータ版公開)
筑波大学「Tulips Search」(2014/3/3)
京都大学「京大Article Search」(2014/3/25)
一橋大学「学術論文検索サービス(愛称募集中)」(2014/4/1)
高知大学「Kochi University Discovery Service」(2014/4/1)
- http://kochi.summon.serialssolutions.com/(Summon 2.0)
- http://www.lib.kochi-u.ac.jp/ (2014/4/1付けお知らせ)
XC(eXtensible Catalog)
※オープンソース。国内ではNTTデータが取り扱っている[*6]。
九州大学「Cute.Catalog」(2012/1/18)★国内初
金沢大学「統合検索」(2012/8/8)
東京工業大学「蔵書検索」(2013/1/10)
鹿児島大学「ブックマCatalog」(2013/2/28)
群馬大学(2013/3)
京都文教大学(2013/4)
三重大学(2013/11)
EBSCO Discovery Service / EBSCO
※EDSはサービスのトップページのURLが http://search.ebscohost.com/login.aspx?group=main&profile=eds と共通なのかな。
立命館大学「RUNNERS Discovery Service」(2012/6/22)★国内初
福井大学(2012/10/1)
関西国際大学(2013/2/27テスト運用中)
- http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/facilities/library/index.html
- 2013/2/27付けお知らせで「新たにディスカバリーサービスを導入することになり、現在テスト運用中です。」と
神戸市外国語大学(2013/4)
山形大学(2013/4/1)
- http://www.lib.yamagata-u.ac.jp/
- http://www.lib.yamagata-u.ac.jp/yttop/e-resource_guide/
- 「※2013年4月1日より、EBSCO社のEHIS(統合検索)からEDS(ディスカバリーサービス)へアップグレードしました。本学のディスカバリーサービスには、OPAC検索は含まれていません。」
北海学園大学(2013/4?)
- http://library.hgu.jp/
- 4月という根拠は特にないのですが4/1付けでウェブサイトリニューアルしてるのでそのタイミングなのかなと
東京家政大学(2013/4/10)
- http://www.tokyo-kasei.ac.jp/library/
- 2013/4/10付けWhat's new欄に「新規サービスのお知らせ 包括検索 「EBSCO Discovery Service」が追加されました」と
九州工業大学(2013/5試験公開?)
学習院大学(2013/7/1テスト版公開)
- http://www.gakushuin.ac.jp/univ/glim/information/news.html#news_20130701
- 「※テスト版に現在、本学OPACのデータは登録されていません。(登録は年内中を予定)」
名城大学(不明……)
- http://www.meijo-u.ac.jp/library/
- 「論文記事検索」タブ
駒澤大学「Kompass Discovery Service」(2014/3/26)
新潟国際情報大学(2014/4/1)
WorldCat Local / OCLC
早稲田大学?
- 2012年国際図書館セミナーで2013年1月リリースと聞いていたんだけど……
*1:この界隈にはディスカバリーレイヤー、ディスカバリーインタフェース、ディスカバリープロダクト、ディスカバリーサービス、ウェブスケールディスカバリー、ウェブスケールディスカバリーインタフェースなどいろいろな呼称があります。
*2:「次世代OPAC」とやらとの区別は正直よく分かりませんし、ふつーの「OPAC」との境界線も微妙だと感じることもあります。片岡さんは次世代OPAC=ディスカバリ・インターフェースと捉えているようです。http://current.ndl.go.jp/ca1727
*3:京大を入れるべきなのかどうか…….富士通のプレスリリースでは「次世代OPAC」と謳われていましたが.http://kuline.kulib.kyoto-u.ac.jp/
*4:個人的に興味のあるのはセントラルインデクスを持つもの、つまりウェブスケールディスカバリーのほうなので、そう限ってしまうのが得策なのかもしれません。あるいは「●●」という製品を入れているかどうかのリストだと考えるとか。
*5:ベンダさんには導入館リストをきちんと公開してほしいなぁと思ったり。
*6:トップページのtitleタグに「search records」という不要に思える文字列が含まれることを利用して「"search records" site:ac.jp -お茶の水 -鹿児島大学 -東京工業大学 -金沢大学 -cute.catalog -熊本大学 -福岡大学」としらみつぶしに調べたところ、他にはないと思われます。
*7:某さんからの情報による。