CA1788「カレントアウェアネス・ポータルのいまを“刻む”:情報収集活動と未来へのアイデア」を係3人で書きました
CA1788 - カレントアウェアネス・ポータルのいまを“刻む”:情報収集活動と未来へのアイデア / 依田紀久, 林 豊, 菊池信彦 | カレントアウェアネス・ポータル http://t.co/IHDae4gwCS
— 国立国会図書館関西館図書館協力課 (@ca_tweet) March 26, 2013
自分としては、CA1775に続いて2本目のカレント執筆になります。
カレントアウェアネス・ポータルの4種類のコンテンツとその関係。すべてのコンテンツのベースとなるカレントアウェアネス-Rはどうやって情報収集して書いているのか。現在ポータルで抱えている課題とそれに対するアイディアは。……という3つのテーマについて、この1年間一緒に働いてきた3人で書きました。タイトルにあるようにいまの姿を“刻み”つけたものです。次につなげるために。
ちと長い記事ですが、ご覧いただけたら嬉しいです。
今回刻んだこの“点”は、自分のなかでは3つの点とつながって“線”をなしています。
ひとつは、昨夏カレントアウェアネス-Eで行った「情報発信活動インタビュー」連載企画(E1308、E1314、E1320、E1327、E1332参照)に対するこちらからの“お返事”。この連載は2年間で関わった仕事のなかでも特に思い入れの強いものです。自分たちの仕事は情報収集と発信ですが、その結果だけではなくノウハウをも発信すること。それによって図書館界全体の情報の流れをスムーズにし、加速させること。個々の図書館員のスキルアップに貢献するとともに、自分たちの仕事も楽にしていくこと。ずっと心がけていた、このような姿勢からまっすぐに企画した連載でした。それに対するお返事が今回できたことにほっとしています。
もうひとつは、『情報管理』2006年8月号に掲載された、上田貴雪さん、村上浩介さん、筑木一郎さんの「図書館の「いま」をどのように伝えるか: 国立国会図書館の「Current Awareness Portal」の試み」という記事[*1]。3人は、カレントアウェアネス・ポータル(とカレントアウェアネス-R)をスタートしたころのチームになります。僕は就職する前に読みました。こないだ当時のメモが出てきたんですが、どうも「こんな仕事がしたい」と思ったそうで(まったく記憶にないな……汗)。それはともかく、この記事はこれまで読んできた図書館関係の論文・記事のなかでもっとも思い入れのあるもののひとつです[*2]。そんな記事とつながる“点”、ちょっと感慨深いです。先日筑木さんがCA1788を読んだ感想として「10年越しの通知表」とおっしゃってて、ものすごく感じ入りました。
あとは、以前ブログに書いた「図書館研究所あるいは「図書館の頭脳を持ちたいという夢」について」というエントリ。図書館研究所はなくなったけれど、自分たちはたぶんその“夢”の延長線上にいるんだろうなぁという気がしています(大げさ)。
焦らなくても、なんでも経験になるよ、と言われることがあって、それも分からなくもないのですが。それでも自分はひとつ点を打ったら、それをしっかりと次の点へとつないでいきたいと思って仕事をしています。いまはここでこの仕事をしている、ならば次はあの場所がいちばんぴったりのはず。……もちろんそんなふうにうまくいったことはないけれど。
この次はどういう点を刻めるのか、これからどうなっていくのか、分からなくて正直かなり不安です。けれどいまは、このチームで名前を残せたことに満足して、ほっとしています。
そんな感じで、“卒業論文”的な記事になっています。
やー、2年間よく走ったなぁ。