ファシリテーションの“講義”(出張メモ)

練習”の翌日は朝から東京へ.いっときは台風かもと心配していましたがなんとかなりました.カンカン照りだった関西と比べると梅雨らしくむわっとした天候でしたが.

NIIに到着後(密談を経て),まずは学術情報ウェブサービス担当者研修のファシリテーターガイダンスをランチミーティング形式で2時間ほど.@arg さんから,東西2会場・12名のファシリテーターに対して,ファシリテーターの適性,ファシリテーションの心がまえやいくつかのテクニックなどについてレクチャーがありました.

細かいことはさておき,ファシリテーションをしていくうえで目標とすべきことが見えてきたのがいちばんの収穫でした.つまり,最終目標は,自分の担当グループのメンバー全員に達成感を得てもらい,自分たちはできるんだ!という自信を持ってもらうこと,なんだなぁと.……自分が研修参加者としてファシリテーションを行うときには短い時間のグループワークを破綻させないことに意識を集中させてしまうことが多いのです.ただ,当たり前のことですが,今回は研修運営側のファシリテーターなので,(誤解を恐れずに言えば)“お客さん”の満足度がいちばん重要であろうと.参加者に自信を持ってもらい,職場でその続きをしてもらうことが大切.その意識の切替が事前にできて良かったです.

そんな目標を達成するために,まずはチームメンバーのキャラを早めにつかまないとなあ(わりと苦手).ファシリテーターとしてのポジション取りはいろいろなタイプがあるのでしょうが,今回は,最後列から押し上げていくという,いつもの自分とは違うのを試してみたいなと思っています.アクティビティが低いメンバーに注意を払って,そのひとのキャラを生かしてぐいっと巻き込んでいき,グループの向かいかけている方向へと正のスパイラルをまわしていければいいなと.凹を埋めて,凸へと伸ばすみたいなイメージ.

レクチャーの後はNII会場と九大会場(自分含む)に分かれて,各ファシリテーターがどのテーマを担当するかを決めたんですが,関西ノリなのか10分くらいで勢いよく決まった九大会場と,時間をしっかり使って話し合いをしていたNII会場の差がくっきり分かれたのが面白かったです.本番も,にぎやかにわいわいとできたら.