PASTEUR4OAの発音
海外のプロジェクトやら団体やらで発音がよく分からないものがときどきある。MARC21もふだんから「まーくとうぇんてぃーわん」って言ってないと外国人と話すときにも思わず「まーくにじゅーいち」って言いそうになるし、正しい発音に慣れておきたい。
そういうときはYouTubeでセミナーの映像を見たりして発音を確認するんだけど、それほどメジャーなトピックじゃないときには動画が探せなかったりすることもある。
このPASTEUR4OAもそのひとつ。まわりに尋ねてみて「そのまま“パスツール”でいいのでは」と教えてもらったりもしたんだけど、裏が取れないので自信が持てずにいた。ようやっと先日のHORIZON2020国際シンポジウムで、ロドリゲスさんが「ぱすたーふぉーおーえー」と言っているのを聞けた。(なお、Horizon2020は「ほらいぞんとうぇんてぃとうぇんてぃ」。)
改めて調べてみると、こんなスライドが見つかった。
これを信じればプロジェクト名はルイ・パスツール(Louis Pasteur)にちなんで付けられている。プロジェクトの公式サイトにそれらしき言及がないのはひっかかるけど、Iryna Kuchmaさんが言うんだから間違いないだろうと思う。
Science knows no country, because knowledge belongs to humanity, and is the torch which illuminates the world.
パスツールの「科学に国境はない」という有名な言葉を意識しているようだ。それがオープンサイエンスの理念に照らしてのことなのか、国境を超えて足並みを揃えていく(alignment)というPASTEUR4OAプロジェクトの目的を受けているのかは分からないが。
というわけで、日本語圏なら「ぱすつーる・ふぉー・おーえー」で良いのだろう。ただし、英語圏では「ぱすたー」に近い発音(pæstˈɚː)なので、「ぱすたー・ふぉー・おーえー」じゃないと通じないだろう。なお、PASTUER4OAの姉妹プロジェクトにFOSTERというものがあり、こちらはそのまま「ふぉすたー」だった(by ロドリゲスさん)。字面だけ見てると分からなかったけど(プロジェクトウェブサイトのURLも全然違うし)、「ぱすたー」と「ふぉすたー」という発音を聞いてみるときちんと揃えてあるんだろうなあと思えてくる。
# 目下、PASTEUR4OAのレポートに関する原稿を書いてるので、リリース前に正しい発音が分かって一安心。