201802
あっという間に今年も1/6が終了。
生活
- 先月に続き、雪のちらつく日が続く。それでも日が長くなってきたのを感じるし、中旬くらいから徐々に温かさが増し、昨日と同じ格好をしていると汗ばむことが多くなってきた。春だなあ(そして花粉が)。
- カルディの冷凍シナモンロールはマジで美味かった。どうしよう。
- 落ち込んでいるときに用務員さん(っていうと怒られるけど)に作ってもらったプリンに癒やされる。たまご味。
- 「はねバド!」アニメ化の由。
- 飲み会が本当に苦手であることを再認識した。1.5日くらい精神状態が危うい。
- 弟がブックデザインを担当した『ワーキング・イノベーション』が出版されたので、買った。
- バニラエアの福岡-台北線就航記念セール。GWに台湾一周でもしようか……。
- Kindleアプリがようやくまんがをシリーズ単位でまとめられるように……(しかし「タイトル」でソートしないとまとめてくれないという仕様は使いづらく、「新しい商品」でソートした場合でもまとめてほしい。)
- ねごと@BEAT STATION。2018年初ライブだった。想像よりドラムが激しかった。3月はFor Tracy Hyde、17歳とベルリンの壁が揃い踏みということで徳山まで行ってくる予定。
仕事
- 説明会とか監査とか。時節柄、アンケート、来客対応、評価、執筆の類が多い。短い月なのであっという間に終わった感ある。日々切った張ったしてるわりに、ふと振り返ると手応えが残っていない。我慢の時。
- かなり腹の立つことがあった。こんなふうにチャンスを逃していてよい年齢ではないのだけど。
- 月末、久々の東京出張。尖ったひとたちとのディスカッション。たまにはこういう会話をしないと頭が腐っていく……。トンボ日帰りじゃなかったらもっと良いんだけど。ついでに東京豆花工房で豆花(温、生姜、全部載せ)を食べたり、乱歩ゆかりの店で穴子天丼を食べたりした。今回のお土産はグラノーラキャラメルサンド(好評)。
- 某誌原稿はまったく手を付けてない。まったくやる気がしない。
- 業務の延長で初めてWikipediaの某ページを編集した。単にリンクを修正したりってくらいだけど。他にもいろいろいじったほうが良いページがある。
読書
- 作者: ビルビバリー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/09/15
- メディア: Kindle版
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このミス2018海外編3位。ロードノベル x クライムノベル x 成長物語。東大の諏訪部浩一先生の解説が見事すぎた(推協賞評論部門を取った方なんだ)。邦題の通り東へ向かう物語なんだけど(ついでに主人公の少年の名前はイースト)、一般にはロードノベルは西へ向かうものらしい。逃避行=日本海、みたいなものだろうか。読み返してみると、「ザ・ボクシズ(箱庭)」を出て、「バン」を乗り捨て、「オハイオ」へという三部構成がよくできている(最後にオハイオという土地が選ばれた理由が気になる)。成長物語における象徴としての"父"の役割を、今作では弟(タイ)に割り振っているというのが一番面白い。
- 作者: アーナルデュル・インドリダソン
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2016/07/11
- メディア: Kindle版
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ブームに何年遅れかの北欧ミステリ。セールで買って読んだ。アイスランド語ではなく、スウェーデン語からの重訳らしい。序盤は退屈さを感じていたけど、中盤から一気読み。現代よりは大戦中の話が面白かったなあ。収録の著者インタビューに「現実のアイスランドでは、殺人事件は年に二、三件ほどあるだけで」というくだりがあった。このままアーナルデュル・インドリダソンを追っかけて『湿地』『声』『湖の男』とアイスランドものを読むか、同じく気になっていた『特捜部Q』を追っかけるか。アイスランドは姓がなく、ファーストネームと、父または母の名の属格+-son or -dottir、で名前が構成されるという知識を得た。
- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/11/22
- メディア: Kindle版
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どうもミステリばっかり読んでるな……。久しぶりの西澤保彦、久しぶりのタック&タカチシリーズ。なんというかボアン先輩が登場しないと気分が出ないことが分かった。
Hanako (ハナコ) 2018年 2月22日号 No.1150[喫茶店に恋をして。]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2018/02/08
- メディア: 雑誌
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楽天マガジンで。読書にはカウントしないけれど、心ときめく特集だったので記録しておく。冒頭で友人の友人のお店(ぐすたふ珈琲@江古田)が登場してびびった。
https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132101/13209119/
映画
- 出版社/メーカー: Happinet
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: DVD
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第一次世界大戦のきっかけとなった1914年のサラエヴォ事件を下敷きにした映画。舞台はほとんどホテル・ヨーロッパ内(屋上のシーンは多いけど)なので、ボスニア・ヘルツェゴビナの街並みを楽しめるわけではなかった。同事件の犯人と同じ名前を持つ青年ガヴリロ・プリンツィプと女性ジャーナリストの激論シーンがひとつのハイライトで、ただ、難しくてうまく理解できないところが多かった……。「ボスニア・ヘルツェゴビナは、すべてふたつ以上の物語がある。」というセリフが印象強く残っている。ボスニア・ヘルツェゴビナがクロアチアとセルビアに挟まれていることを改めて認識した。
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/03/24
- メディア: DVD
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インド人天才数学者ラマヌジャンの後半生。劇中の時代はほぼ第一次世界大戦期と一致する。マドラスの港湾事務所で働いていたラマヌジャンがケンブリッジ大学のハーディに招聘されて渡英するのも1914年のことだったらしい。神も信じない、数学しかない人生だと語るハーディが、ラマヌジャンをレン図書館(Wren Library)に連れていき、「死後ここに自分の業績が残ることこそ最大の名誉だ」と、証明という行為の必要性を理解するよう諭すくだりの彼の熱っぽさが、美しい。クリケットに出かけるときに日傘を差していた姿はなんだかかわいかった。これでジェレミー・アイアンズが気に入ったので『リスボンに誘われて』も見てみよう……。リトルウッドが従軍していたというのは知らなかったなあ。ツェッペリンによるトリニティ・カレッジ空爆シーンは史実なんだろうか。序盤の、マドラスは「愚か者の王国(the realm of stupid people)」という意味のマンダラジャから来ているというセリフに対する疑義を見つけた。原題「The Man Who Knew Infinity」のInfinityは(ラマヌジャンに数式を授けてくれる)神のメタファーでもあるんだろう。一方、邦題の「奇跡がくれた数式」ではかのリトルウッドの法則("奇跡は一ヶ月に一度は起こり得る")が意識されているのかどうか。
- 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
- 発売日: 2017/06/02
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コソボ独立宣言(2008.2.17)に揺れるセルビアで閉塞感とともに生きる若者たちの日常。舞台となっているのは首都ベオグラード近郊にあるムラデノバツという工業都市。さしづめ千葉か。地元の本物の"不良"をキャスティングしたということで、登場人物のいかつさがハンパない。「還る場所は、ここだけ。」というコピーの通りストーリーもさしたる希望のないもままに終わった。ただ、主演のジェリコ・マルコヴィッチのつぶらな"まなざし"だけはどうにも前向きさを失っていないように見えて、それだけがこの映画の救いだと感じた(こんな美少年やったら現実にはモテモテやろうし、腐る必要がどこにあるのかという気はする)。挨拶がみんなCiaoだったり、Facebookが登場したり。Hvala(ありがとう)はクロアチア語と共通なんだなあ。鑑賞後にこのレビューを読んで冒頭の引用詩の意味が腑に落ちた(ありがとうございます)。
http://eigairo.com/?p=34146
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2017/08/02
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1918年、第一次世界大戦末期のウィーン、スペインかぜに倒れたエゴン・シーレを妹のゲルティが見舞う場面から始まる。シーレを演じるノア・サーベトラが超イケメン。目元が細田善彦(NHK『二度目の〜』シリーズの)に似てる。ゲスい、チャラい、やりたい放題のシーレとの距離の置き方が上手だった恋人ヴァリを捨てて、向かいに暮らす姉妹のうち妹のほうと結婚(最終的には姉にも手を付けていたらしい)。ヴァリの訃報を知って、出展作の「男と乙女(Mann und Mädchen)」を「死と乙女(Tod und Mädchen)」に改題すべくカタログを書き直しているシーンは史実なのかな。シーレが鳥文斎栄之の春画「四季競艶図<春>」を手に持って眺めるシーンがあり、フィクションなら良いセレクトだと感心した。しかし、中盤以降、ノイレングバッハから戻ったあとで、ヴァリとふたりで暮らしていたウィーンの部屋の窓枠の美しいこと! 史実ではチェスキー・クルムロフでも暮らしていたことがあるらしい(そのシーンはなかったと思う)。
- 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
- 発売日: 2017/12/02
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アイスランド映画ってことで手に取る。舞台は首都レイキャビクから遠く離れた東部の漁村。アイスランドらしい大自然の描写には美しさよりも荒涼、過酷という印象を植え付けられる。作中の時代は明示されてないものの食料品店の店主がパソコンでエロサイトを観ていたので現代と言っていいはず。でも登場する少年少女たちは携帯は持っておらず、移動手段も徒歩か、まさかの馬くらい。そんな閉じられた世界でゲイであることが本作のひとつの(主要といっていいかというとちょっと微妙な)主題になっている。アイスランドは2010年に同性婚が認められ、というか、前首相のヨーハンナ・シーグルザルドッティルが法改正当日に同性婚している。そんな国でも田舎ではこのくらいの閉塞感なんだろうか……まあそうだろうな……。最後のカサゴに救いを感じ取るしかない。しかしアイスランド語は発音が難しそうである。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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ジェレミー・アイアンズつながり。革命時代のポルトガル。そもそも、スイス(ベルン)からリスボンへの夜行なんてあるんだ。
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北欧ミステリの映画化。今更感はあるけど、原作の「ミレニアム」というよく分からないタイトルで敬遠していたんだった(単に主人公の勤務先社名だった)。とにかくルーニー・マーラーがかわいい(この後、同じデイビッド・フィンチャーの「ソーシャル・ネットワーク」に出演したんだな)。眉毛がなくてもかわいい。今年続編が公開予定らしく、でもルーニー・マーラーは出演しないという。ピアスの穴を開けたままにしていたらしいのに……。
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書き散らしさんブログで気になって、Amazonビデオの100円引きクーポンをちょうど持て余していたこともあり、レンタルで観た。プリンストン大学のアドミッションオフィスを舞台にした話。合格者を選抜する会議のシーンが印象に残る。スタッフの裁量権大きいなあ。
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急にジェイソン・ステイサムづき、2作続けて。トランスポーターのほうは出世作というので期待したけど、おおむねバカ映画だった。そして禿げ上がってきた現在のほうが断然かっこいいことが分かった。