201810
しんどかった。あっという間に過ぎ去った。おかしいな、楽になると思ったのに……。
異動
10/1付でリポジトリ係からシステム企画係という新設の係に異動した。所属するeリソースサービス室もeリソース課に格上げされた。係長1、係員1。でも当面係員は欠員で、ひとりぼっち。
座席は旧ポジションの向かい。PC本体とディスプレイ3枚を180度回転させてキャスター付きの引き出しを移動させたら異動完了、というお手軽さがありがたい。
今回の事務組織再編でリポジトリ係の所掌(システム、リポジトリ、デジタルアーカイブ)が3つの部署に分割され、システム企画係ではそのうちシステム全般を担う。具体的には、図書館業務システム、Webサービス、リポジトリ(のシステム部分)、デジタルアーカイブ(のシステム部分。IIIFとかも)、リンクリゾルバ、学認、セキュリティ対応、など幅広く。ただし、うちは低レイヤ(サーバ、ネットワーク、ストレージ、PC等)については別に担当がいる。ので、まったく別の係に異動したというよりは、単に仕事量がこれまでの1/3〜1/2になるという感じ。負担が減るのは間違いない。とはいえ、手を出すと沼だと一線を引いていたことや、ここ1年ほどのビッグイベント(システムリプレイスやキャンパス移転)が終わるまではと我慢していたことを足していくと、すぐにFTE 1.0を超えるのは目に見えてる。また、今後は、対利用者サービスだけではなく、対スタッフの業務支援にも力を入れていきたいと思っている。(例えば、メールの多さをなんとかしろと言われている。)
後任(?)2名に仕事を引き継ぎつつ、新設の係をイチから作り上げていくというのがいまの楽しみ。
同日、id:y_minami が某財団のデータライブラリアンに華麗な転身を遂げた。六本木の34階から我々を見下しながら働いていると言いふらしている。
仕事
10/1、新中央図書館グランドオープン。カメラ係。久しぶりのネクタイ姿で汗をかきつつ、オープニング記念のコンサートだけでなく、利用者も職員も浮足立っている館内のにぎわいや、開館を待ってたんだ!と言わんばかりに黙々とふつーに勉強している学生さんの姿を記録する。撮影した写真を公式インスタで何枚か使ってもらった。
事務組織再編と評価・計画シーズンが相まってドキュメント作成や打ち合わせにずいぶんな時間を取られた。とはいえ、これはキックオフの時期には仕方ない。あとはオープンデータ推進WGの準備やら。
来客も何回か(ex-ORCID宮入さん、ハワイ大学のバゼル山本登紀子さん)。
10/1に開始したデジタルアーカイブのオープン化が好評でありがたい。
id:keitabando & id:otani0083 から事前にドラフトのチェックを頼まれたのでいつものようにコメントを返したら謝辞をいただいた。Sci-Hubを真っ向から扱った日本語論文は貴重。おつかれさまでした!
出張
キャンパス移転も終わり、久しぶりに出張の多かった月。
10/15、NII
NIIが「研究データ管理サービスの設計と実践」というeラーニング教材(動画)を開発中で、スライド/スクリプトはすでに公開されている。
http://id.nii.ac.jp/1458/00000107/
一部機関で教材の事前モニターをするという試行プロジェクトに8月から参加しており、今回その最終報告会が開催された。試行プロジェクトを受けて、スライドは今後ブラッシュアップされる予定。
研究データ管理というトピックに関する動向はこれまでも一通りフォローしていたので、教材を読んで初めて知ったというようなトピックはさすがにない。ただ、自分のなかでバラバラの点になっていた情報たちを、「大学(図書館)として研究者に提供するサービスをどう構築し、提供していくか」という観点から整理し、つないでいただいた。そのことに非常に感謝している。研究データ管理/オープンデータについては勉強止まりで様子見という大学が大半だろうけど、この教材を参考にしてサービス案を検討してみるというのは実行しやすいnext actionだと感じている。
なお、図書館総合展でもこれに関するフォーラムがあった(不参加)。
10/19、神戸大学
国立大学図書館協会シンポジウム「大学図書館デジタルアーカイブの活用に向けて」
https://www.janul.jp/ja/operations/symposia/2018/symp2018
珍しく行ってこいと言われてありがたく行かせていただいた。会議でもなく、登壇もせず、ただ話を聞いていればいいなんて出張は何年ぶりだろうか……と涙が出る(出ない)。夜の情報交換会で若いひとたちとおしゃべりできたのも楽しかった。というか、神戸大学附属図書館は若手が粒ぞろいでキラキラしてていいなあと思った。
講演については以下の2点をメモ。
生貝直人先生「デジタルアーカイブの二次利用促進と著作権」。よくある「CC BY / CC 0 / PD、どれが正しいの?」→「どれもある意味正しいです」w。確かにそうなんだろうけど、ライセンスの状態を利用者に対してクリアに伝えるというそもそもの主旨を達成できてないのではないかと思う。機械処理もしづらいし。本学ではPD+お願いという道を選んだわけだけど、まだまだ改善の余地があるなあと思った。
青柳和仁さん「IIIF対応によるデジタルアーカイブの再構築」。島根大での導入事例の紹介。IIIF Image API / Presentation APIをシンプルに解説していて、これは使い回せるなあと感心した。若いのか若くないのかわからないがひょうひょうとしたキャラが気になって情報交換会で話してみたら、なんと数年前にフレッシュパーソンセミナー@鹿児島大学で講師をしたときの受講生だった。。
豪華なシンポジウムで非常に楽しんでるけど、研究者としてどういうデジタルアーカイブが使いやすいのかについて深く突っ込んだ話はなかったなあ。自分はデジタルアーカイブをこうやって使い倒してこんな成果を出したっていうような事例をもっと聞かないと思っている。 #janul #デジタルアーカイブ
— HAYASHI Yutaka (@hayashiyutaka) 2018年10月19日
「このコンテンツをクローズドにしておけばいつか儲かるかも」という本気で実現するつもりのない淡い期待は捨てろ、っていうことなんだろう。本気で稼ぎにいくのならともかく。
— HAYASHI Yutaka (@hayashiyutaka) 2018年10月19日
江上さんがお題を出して、5人のパネリストにフリップを書いてもらうというスタイルのパネルディスカッション。フリップを見渡して最初に誰に話してもらうかを決める、「今の話を具体化したのが」などと次のパネリストにつないでいく、を瞬間的に行うのが見事。
— HAYASHI Yutaka (@hayashiyutaka) 2018年10月19日
配布資料に含まれていた神戸大学附属図書館の利用案内(Library Guide)は広く読まれるべき。図書館公式キャラクターのうりこをふんだんに使い、手に取りたくなる、手元に置いておきたくなるというブックデザインの美しさというのはもちろんあるんだけど、2ページ目の「こんなこともできるんだ!」が出色。いま(大学)図書館がいちばん伝えるべきメッセージをまっすぐに伝えようとしている。すごいよこれ。
https://lib.kobe-u.ac.jp/media/guide-kobeulib2018.pdf
10/30、図書館総合展
お呼ばれで、Elsevier主催フォーラムに登壇してきた。
研究者・図書館・出版社というステークホルダーで率直な意見交換をしましょう、というのが企画の趣旨。構成の甘さやらなにやらで後半のパネルディスカッションがジャーナルプライスに偏ってしまった(値上がりの話をするならするで、もっと建設的な切り口があるはず)のが反省点。「ミライ」なんて大層なものを語れたとは思えないけど、ステークホルダーそれぞれの自覚と当事者意識の先にしか「ミライ」なんてものはないだろうとも思う。こういう本音の言い合い(大学という場においては研究者に対して萎縮しないという意味になるだろうか)を学内で繰り返していくことが大事。実行したい。というか、学内での展開の一助になるだろうと思い、今回のオファーを引き受けたのだった。
自分のプレゼン部分の準備にはいつになく苦しんだ。いつものように「なんでこんなの引き受けたんだ」「もういやだ」と毒づきながら作った(いつも、引き受けるときはなんかやれそうな気がしちゃうんだよね……)。最終的にたどり着いたメッセージとしては去年の図書館総合展とそんなに変わってないようだ。研究者の意識/意志と、ビジネスに飲み込まれないオルタナティブを確保することが重要。でも、商業出版社への依存には、現代の研究者の余裕のなさが根本的な原因なんじゃないだろうか……と後日のSPARC Japanセミナーの中継を見たときも同じことを感じた。
こういった学術の本質的な問題に研究者が向き合ってくれるだけの余裕がないことが根本的な問題のような気がしている。 #sparcjp201803
— HAYASHI Yutaka (@hayashiyutaka) 2018年11月9日
そんなわけでナーバス気味だったので他のフォーラムは一切参加せず。もったいない。だいたい企業ブースをぐるぐる回って知り合いとダベって気を紛らわしていた。ブックスキャナ各社のブースではじっくり話を聞いて、リースっていう選択肢はなくもないかなと思ったりした。
フォーラム後にやわとしょ id:Katharine_15 さんが "出待ち" に来てくれたけど、昨年のようにふたりでパンケーキを食べに行くような時間はなく、羽田に直行。(ああ、そうか、昨年は翌日に学認運営委員会があったからそんな芸当ができたのか。)
今回のお土産は「ありあけのハーバー」と「鼓かさね」(京都の和菓子屋とコラボしたコーヒー味のどら焼き)。
生活
AmazonプライムでSUITSをシーズン3まで見た(月9とは無関係に)。
過去1年で3回入国したので、台湾の常客証申請をした(12月にまた行く。乗る可能性があるので、10/21の特急列車事故は衝撃だった)。
コーネリアス@福岡国際会議場。前から2列目! 小山田圭吾としてではなくコーネリアスを生で見るのは初めて。Mellow Wavesだけじゃなく、Pointとか、結構むかしの曲もやってくれて嬉しくなる。まぁ、Star fruits surf riderですべて吹っ飛ぶわけですけど。
10/20-21、尾道。海、パン屋、坂道、パン屋、電車、猫。商店街に活気があった(ただし夜が早い)。偶然開催されていた老顔屋さんのトークイベント「台湾レトロ建築の歩き方」@旧松翠園大広間に参加する。鉄窓花ピンバッチを購入。翌日は、千光寺周辺の坂道を歩き回って、空き家再生プロジェクトが成立する土壌を実感する。すてきなのに朽ち果てそうになっている空き家の多いこと多いこと。艮神社を足蹴にして千光寺にロープウェイを通しているのに驚いた。初めて訪れたけど、いい街だな、仕事さえあれば住みたいな、と坂道に座り込んで海を眺めながらぼーっとした。
しかし、気が抜けてるというか、疲れているというか、物品損害が多い(泣)。細身の湯呑が割れる。e.m.の黒いパールピアスが行方不明。パナライカ12-60mm落下破損。バイクのマフラーをガレージのドアでこする。。
買い物
賛否両論らしいけど、私は気に入った。まるっきりコーラなのに喉越し後味だけコーヒーという、両方好きな人間にはお得な飲み物。
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