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dcterms:contributorの役割分け

メタデータ

突然メタデータの話なんですが、dcterms:contributor(寄与者)の記述を役割によって変えるんだったらどうなるのかな、というのを調べてみた。(よく考えたらdcterms:creatorでも同じこと。まぁ、うちではcreatorを著者として使っているというだけで……。)





最初に見つけたのがこのページ。ラッキー。

この方はcreatorに編集団体名を入れ、contributorに各執筆者を入れている。そこで使っているのがopf:role属性。

<dc:creator opf:role="aut">文字研究会</dc:creator>
<dc:contributor opf:role="cre">小形克宏</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="cre">比留間直和</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="cre">前川孝志</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="cre">関口正裕</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="cre">萩原正人</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="cre">師茂樹</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="tyg">大石十三夫</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="tyd">内田明</dc:contributor>
<dc:contributor opf:role="bkp">小形克宏</dc:contributor>

なるほど、そういうものがあるのか。





というわけで、次にOPF=Open Packaging Formatについて調べてみる。

OPFはEPUBの仕様のひとつで、最新版は「2.0.1 v1.0.1(2010/9/4)」らしい。そのちょっと前の「2.0 v1.0」の日本語訳がCyberLibrarianさんとろすさんから出されている。

CyberLibrarianさんの訳によると、

1.3.3: ダブリン・コアとの関係


ダブリン・コアのメタデータは、十分に実用的なメタデータを提供しつつも、著者や出版者の目録作成の負担を最小限にするように設計されています。この仕様では、ダブリン・コア1.1メタデータ要素セット(http://dublincore.org/documents/2004/12/20/dces/)をサポートしており、より詳細な情報が必要な領域に対応するために、少しの追加属性を補記しています。例えば、ダブリン・コアのcreatorとcontributor要素に、OPFのrole属性を追加することにより、関係子コードで表わされた寄与者の役割などの、出版物の寄与者に関するより詳細な仕様を定義できるようになります。

とある。

また、§2.2.6には以下のような表が挙げられている。

編曲者/脚色者 Adapter [adp] 1)音楽作品を(通常は、異なるメディアのために)再加工する人、または、2)映画やその他の視聴覚メディアのために小説や物語を再加工する人に使用する。
注釈者 Annotator [ann] 印刷物に注釈を書く人に使用する。
編曲者 Arranger [arr] 音楽の本質は基本的に変えないままのアレンジで、音楽作品を(通常は、オリジナルから異なるメディアに)書き換える人に使用する。
... ... ...
翻訳者 Translator [trl] ある言語からの別の言語に、または昔の言葉遣いから現代の形式に文章を翻訳する人に使用する。

たくさんあるもんだなー。

ここで使っている値([adp]など)は、Library of CongressのMARC Code for Relatorsを使っているらしい。そんなものがあるのか、と初めて知った。このコード表には、abrからwstまで、全271種載っている。そんなに細かく……。

ぐぐってみると『InDesign CS6で作るEPUB 3 標準ガイドブック』という本で紹介されているのを見つけた。EPUB界隈では珍しくないってことなのかな。



ひるがえって図書館業界では使われているんだろうか?と思って調べてみた。

CiNii Booksでは、contributor自体使っていないし、creatorは責任表示そのままである。別途著者のところはfoafで書いてる(けど、特にopf:roleに関する記述はない)。

国立国会図書館サーチでは、dcterms:contributor(# 項番2-50)を使っているが、特に細かい場合分けはしていない。