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ORCIDのMembershipについて

識別子

ORCIDへのコミットのしかた、についてのメモ(唐突)。


研究者個人に対してグローバルなIDを与えるORCIDでは、

という制度がある。それぞれお金が必要だったりなかったり、いろいろなメリットがあったりなかったり(?)。


Membership

http://orcid.org/about/membership

メンバーリストを見ると、日本からはNII、JST、そしてAtlas社が参加している。海外では、大学レベルで入っているところもある。日本でも金沢大学が入っていたという情報(p.5)があったのだけど、少なくともいまは掲載されてない。

メンバーの種類は

Member Category Basic Member, Premium Small, Premium Large
Licence Type Creator License, Trusted Party License
Agreement Type Standard, Local or National Consortium
Discount Non-Profit, Start-Up

の4つの区分をそれぞれ選択することで決まる。

いちばん重要なのはMember Categoryで、3種類あり、それぞれ年間料金が異なる。SmallかLargeかは機関の年間収入(?)が2億ドル以上かどうかで決まる(なので、そこそこの大学ならLargeになるのかな)。後述するようにBasic/Premiumが重要であり、Small/Largeによってメリットは変わらないように読める。Licence TypeはAPIでレコードの作成(Create)をするかしないかってことらしい。どちらでも料金はいっしょかしら。Agreement Typeはコンソーシアムかどうか。Discountは特定の条件で料金の割引がありますよってこと。


プランの違いを表にまとめてみた。

ランク 年間料金 主なメリット
Non-Member free APIによる検索、表示(公開情報のみ)、公開情報のバルクデータのダウンロード(年1回更新)
Basic USD5,000 APIによる編集、新規作成、protected dataの表示[*1]。公開情報のバルクデータのダウンロード(年2回更新)
Premium Small USD10,000 web-hooks[*2]、APIの上限アップ、公開情報+protected dataのバルクデータのダウンロード(毎月更新)、カスタムレポート、などなど
Premium Large USD25,000

まず、ORCIDのデータには、private data、protected data、public dataの3種類があることを注意。それぞれ、研究者本人しか見れない情報、一般公開はされてないが特定の相手とはシェアされる情報、一般公開されだれでも見られる情報、かな。
http://support.orcid.org/knowledgebase/articles/117613-the-orcid-query-api

Non-Member→Basic→Premiumと上がるにつれ提供される機能は真に増加する、というシステムになっている。メンバーになるとレコードの編集/新規作成が可能になるので、例えば自機関の構成員全員に対してORCIDを一括作成といったことができる。BasicとPremiumの違いは、ORCIDとローカル側のシステムとのより細やかな連携を求めるかどうかってあたりだろうか。


Sponsorship

http://orcid.org/about/community/sponsors

以下の4種類あるらしい。

  • Platinum(USD50,000〜)
  • Gold(USD10,000〜49,000)
  • Silver(USD5,000〜9,999)
  • Bronze(USD1,000〜4,999)

でもスポンサーになることによる実利的なメリットがなんなのか見つけられなかった。単なる寄付なのかな。


Ambassador

機関でも個人でもなれる。日本では @keitabando さんや時実先生がORCIDアンバサダーをされてますね。ボランティアみたいなものだと思うけれど、ばんどーさんはとても楽しそう。

http://orcid.org/content/orcid-ambassadors
http://keitabando.wordpress.com/2013/08/16/orcidambassador/


さいごに

前述のとおり、日本ではNIIがメンバーになっていて、researchmapからORCIDへの取り込みが可能になっているらしい。

期待してるのはその逆つまりresearchmap→ORCIDへのデータ提供。これが可能になれば、各大学がORCIDのメンバーになる必要はそんなにないのかもなあと思ったけど、いやそんなことないかもしれない。

*1:Trusted Party Licenses allow members to deposit and edit Record Data and/or read Limited Access Data, with permission from an individual ORCID iD holder.

*2:「Webhooksと呼ばれるChange Notification(ORCIDレコードの変更をアプリケーションに通知する機能)」 http://johokanri.jp/stiupdates/info/2013/08/008815.html