第6回中国・四国・九州地区大学図書館職員フレッシュ・パーソン・セミナー

という、若手向けの研修で講師をしてきました。楽しかった。

南は沖縄、東は岡山や高知といった、かなり広範な地域から、30名弱の方々が参加していました。まあ、自分はもともとそのさらに東(京都)から来ているわけですが。


講義内容はこんな感じです。お題は「機関リポジトリ」でいただいていたんですが、しょーみ、機関リポジトリ(単体)の話なんてしても、喋ってるほうも聞いてるほうもつまんないわけですよ。それをいかに広げるか、どこまでなら広げて許されるか、みたいなのが今回準備しているときの苦しさでした。結局、オープンサイエンスの話までしたわけですが……。発表直前に「オープンアクセス時代における図書館員の価値」みたいなウェットなスライドを1枚追加して、「コレクションの価値と自分の価値を混同しないように」なんていう偉そうな与太話もしたりしました(以下のファイルには含まれていません)。

講義は全部で6コマでした。サービスの心構え、学修支援、学生協働、電子ジャーナル、目録、リポジトリ。他の講師の方のプレゼンもとても良かったです。もちろん、いまさら新しく知るような情報なんてそうないわけですが、同じくらいの年齢の方々がどんなことを考えながら、どんなふうに思いながら仕事をしているのか、というのが感じられて。

諸事情で“おしゃべり大好き”の北山さん@鹿大のおはなしが聞けなかったのが心残り。そんな北山さんのプレゼンがこちら。

講義だけでなく50分 x 2回のグループワークもあり、久々にファシリテーターをやりました。なるべく黙っていよう黙っていようとしたんですが、難しい。。外形的なところには口を出しても(メッセージをもっと明確にしてみたら?とか)、議論の内容には踏み込まないようにしたいんですががが。しかし今回に限ったことではないですけど、この手のグループワークはお題が抽象的すぎて、実のある議論をして欲しいのか、グループワークというものに慣れてほしいのか、いまいち狙いが分からなかったりします。議論の質を求めるなら、もっと具体的な問題設定をしてしまったほうがいいわけで(というわけで、狙いは後者だと解釈して、外形を整えることを意識したファシリテーションをいつもしているのでした)。

考えてみればこういう先輩から後輩へというような場でおはなしするのは初めてでした。今回難しかったのは「先輩ぶることに耐える」でしょうか。こんなころころ異動のある業界では、何年働いてたって、特定の業務に限定してみれば若いひとたちとさして経験値が変わらなかったりしますよね(私はリポジトリの担当になって1年半足らず)。そういうもろもろを包み隠して堂々と(若干の上から目線で)話さないと強いメッセージが発せない、聞いているひとにも届かない(少なくともこのコンテキストでは)と考えたのですが、一方で、そんなのいやだ、ああいやだ、と感じるわけです。レッドブルにでも頼りながら強気に話して、終わってからあーごめんなさいごめんなさいと悶えるばかりであります。

受講生のなかでは山口大学の皆さんが印象的でした。



なお、鹿児島(大学)は初めて訪れました。博多から新幹線で1時間20分って、どんだけ近いんだ。

鹿大で面白かったのは図書館の外にある「学習交流プラザ」という学習スペース(グループ学習室もある。1Fは食堂)と、「ガロア」という名のカフェテリア(だから文元先生は鹿大に移られたのか(違))。ガロアは500円で日替わり定食が食べられるうえ、ドリンクバーがついてくるという。学食でドリンクバーって珍しくないです??
https://www.kagoshima-u.ac.jp/education/plaza.html
http://kyushu.seikyou.ne.jp/ku-coop/location/galore.html

# 近くにあった「からあげ本舗」も美味しかった。