カレントアウェアネス-E No.237感想

メールマガジン『カレントアウェアネス-E』No.237が発行されたので感想を.いつもはツイートしてるんですが,こうしてブログにまとめていくのもいいかもなぁと.



E1428 - 図書館の現場につなぐ(2):同志社大学図書館ガイダンス

連載企画第二弾.MULUに続いて,今回は同志社の原田せんせ.同志社は毎年卒業生が集まってなんかやってるなあというくらいの認識はあったんですが,これは司書課程のホームカミングデーだったんですね(ということを最近知りました).学部を横断した司書課程という集まりにホームカミングデーがあるというのがすごいですが,最初にこのイベントが行われたのが1984年というのにびっくり.「図書館員を目指す人々が集まって毎日を過ごした研究室(図書館司書課程資料室)」にも一度お邪魔してみたいものです.

また「図書館員の生の声」について,志望者がどういうことを知りたがってるのかは興味があります.ちょっと自分語りになりますが,僕はD1のときに司書講習に通うまで「図書館員になりたい」というひとをリアルで見たことがなかったです.現役図書館員の知り合いもいなかったので,彼らからなにかアドバイスをもらったりということもなかった.この業界がどういうノリなのかいまいちよく分からなくて不安だったなぁと思い出しました.当時はTwitterもなかったし.そんなわけで,ディスアドバンテージがあるぶん,他の受験生どころか現役職員を上回るくらい知識はつけないなあと毎日論文を読みあさっていたんですけどね.……こんな自分のいた環境と比べると,この記事の世界は隔絶感があります.



E1429 - 米国デジタル公共図書館(DPLA)が公開される

菊池さん.今回いちばんさらっと読めて(重要)おもしろかったのがこれ.文章を丁寧に書いてるなぁと感じられて,はじまりの「公開直前のボストン連続爆破テロ事件の影響で,予定されていた記念イベントが中止を余儀なくされた中での静かな船出であった。」の箇所とか好きでした.Digital Hubs Pilot ProjectにはService HubとContent Hubというのがある,というのをちゃんと認識していなかったので勉強になりました.そのうちAPIをさわってみたいところ.



E1430 - NARA運営の13番目の大統領図書館,ブッシュ大統領図書館開館

依田さん.「大統領図書館とは,歴代,主として博物館とアーカイブズを併設したもの」→MLAですなあ.大統領図書館は第6代のJ.Q.アダムズのがいちばん(代が)古いようですが,NARAの管理になっているのは第31代以降なんですね.大統領の出身地に立てるというのが面白いです.ただ,ブッシュのが南メソジスト大学に建設されたのはなんか理由があるんでしょうか.「電子資料の規模は大統領図書館の中で最大であるという」のは今後も単調増加でしょうねえ.



E1431 - 人文系学術電子書籍に関する大学図書館員の認識調査

タイトルから菊池さん2本目?と思ったら安原さんでした.細かい情報がたくさん詰め込まれていてあちこちで触発されました(その分ちょっと文章が読みづらくなってしまってるかも).ただ,いまいち「人文系」というポイントがどこに効いているのか分からなかったのが残念(たぶん原文がそんな感じなんでしょうけど).ほかには,質問紙調査の回答率が結構低い(「500人の大学図書館員を対象に実施され,69人の図書館員から回答を得た2回の質問調査」)のが気になったり,「電子図書館市場に向けての計画」の指すものがちょっとよく分からなかったり.「専門書(scholarly titles)」と「概説書(academic titles)」いう英単語は初耳だったので覚えておこ…….



E1432 - 2013年IIPC総会及びワーキンググループ<報告>

志村さん.スロベニア出張いいなーと思いながら読みました.「NDLからは,WARP新システムの詳細等について報告した。報告後,オンライン資料の書誌メタデータ収集方法について質問があり,各国における関心の高さがうかがえた。」に,やっぱそうなんだなぁと.



E1433 - MOOCについて図書館員が知るべきことは?<文献紹介>

D-Lib Magazine掲載記事の紹介で,執筆者はなんとOCLCカナダの方.こうなると著者プロフィールとか欲しくなりますね.MOOCと図書館の関わりについてはMOOCという単語が登場する前から関心を持っていましたが,ACRLらが「MOOC登場以前から遠隔教育コース受講生に対する図書館サービス/学術リソースへのアクセス提供の義務を明言するポリシーを発表している」というのは知らなかった.また,「登録者数制限のある従来型のオンラインコースではエンベディッド・ライブラリアン(CA1751参照)のアプローチが一定の成功を収めてきた」というのも反応.MOOCではそのまま通用しないとされていますけどね.



そんな感じです.次は6月6日ですね.