ILL無料化:早稲田大学2年目,名古屋大学1年目の結果
早稲田大学は2011年度から学外ILL料金を一部無料化(1件あたり3,000円以下.海外も対象)しています.名古屋大学は2012年度から無料化(国内NII相殺が対象)を試行し,2013年度から本格実施に移っています.
で,無料化によってどれくらいの業務負担増になるかが僕の関心事です.早稲田大学については1年目の結果を以前紹介しましたが,いつのまにか2年目の結果が出ていました.名古屋大学についても,中央図書館(≠大学全体)の統計が出ていましたので,2件まとめてメモしておきます.
早稲田大学(2年目)
2012年度早稲田大学図書館年報(p.29)に以下の表が掲載されています.1年目で複写・貸借の総依頼件数がざっくり1.2倍程度になっていましたが,今回もさらに1.2倍弱(∵9,453 / 7,979 = 1.18)になっています.上がり止まりしないのか……?
参考:
早稲田大学図書館がILL無料化を始めて1年目の結果
http://cheb.hatenablog.com/entry/2012/07/07/134213
名古屋大学(1年目)
附属図書館統計データ集に中央図書館のデータが出ていました.全学分のデータは見当たらず…….
この手のはだいたい1.2〜1.3倍になるという感触を持っているのですが,
- 貸借(冊数):831→1,121(1.35倍)(うち海外20件)
- 複写(件数):718→1,701(2.37倍)(うち海外47件)
と複写の伸びがすさまじいですね.なお,国内・海外の内訳はこちらに書いてありました.
参考:
名古屋大学附属図書館が2013年度からILL無料化を本格実施
http://cheb.hatenablog.com/entry/2013/04/22/233030