情報組織化研究グループ月例研究会でおはなししてきました

http://josoken.digick.jp/meeting/2015/201511.html

大阪まで出かけて、日本図書館研究会情報組織化研究グループの月例研究会でおはなししてきました。7月にオファーをいただいていたものです。


当日のスライド(配布資料版)はこちら(フォントにNoto Suns CJK Lightを使ったせいか表示が汚いので元のPDFをダウンロードしていただければ……)。

http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/recordID/1546590


元ネタは3月に出版された「ResourceSync:OAI-PMHの後継規格」。もちろん執筆時点=今年1月以降の情報も含めてあります(ただしあんまり動きらしい動きがない)。今回はOAI-PMHを知らない方にも分かっていただけるように、より丁寧な解説を心がけました。プレゼンは特定の知人を仮想観客に据えながら準備することが多いですが、今回は @egamiday さんに分かっていただくならこういう説明かなーなどと考えながら準備していたのに、あいにくいらっしゃいませんでしたねえ(残念無念)。

ディスカッションでは「(OAI-PMHでいう)metadataPrefixの指定はできないのか」や「OAI-OREもOAI-PMHの後継と言われているようだが」などたくさんの質問を受けました。

前者についてはできないというか、ResourceSyncの範疇外になると理解しています。metadataPrefixごとにResource Listなどのファイルを用意するとかで無理やり対応できなくはないですが、robots.txtを見てどれがどのメタデータスキーマに対応するファイルかを知る標準的な方法はないだろうし……。と考えると、OAI-PMHにもそれなりに使いやすい点があるのでしょう。

後者についてはおそらく関係性を尋ねられるだろうなあと思って直前に調べていました。が、納得いくかたちでは理解できていません。当日は、OAI-PMHは「メタデータ収集」に関するプロトコルですが、OAI-OREは「メタデータ」の精緻化(aggregationの記述)を目指したもの(だと理解している)で、ResourceSyncは「収集」の方法をウェブ的かつリアルタイムにしようとするもの、というような回答をしました。つまり、どの観点での「後継」なのかという点が違う回答です。じつはCA1845ではこの点は踏み込んでおらず、脚注で「(27) 仕様書§14.5を参照。他にも§14ではリソース間の関係を記述する方法が定められており、OAI-PMHのセット(set)や、OAI-ORE(CA1690参照)の集合体(aggregation)についても言及されている。」と逃げています。紙面の都合があったとはいえ、ちょっと反省。


会場は大阪学院大学でした。以前某さんが働いていたので名前はよく知っていたけど足を踏み入れるのは初めて。最寄りのJR岸辺駅は(数年前に改築されたそうですが)なんじゃこれはっっというくらい立派な建物だったのでびっくりしてしまいました。部屋は東大の福武ホールみたいに半円形で座席が段々になってる空間でした。ああして全観客に見下されながらプレゼンをしたことはなかったのですが、通常のように観客から見上げられるよりも格段に気持ちよくしゃべれるものらしい。

この立体地図が分かりやすくて良かった。

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余談:

id:Katharine_15 さんから妙な電波を受け取ったのでロゴ画像を作ってみました。