Encore with EDS→Encore Duet
# 微妙なネタなのでCA-Rでは取り上げづらいと思い、メモ。
http://www.iii.com/encore-duet
2014年4月30日に、Innovative Interfaces社が“Encore Duet”というディスカバリーサービスを発表しました。プレスリリースはあっさりしてるというか通りいっぺんのことしか書いてないのでよく分からない(自分が広報担当ならボツにしたいレベル)。
ただ、
- “Encore Duet”は“Encore with EDS”を改称したもの(Formerly the product was called Encore with EDS.)
- 6月に新機能が追加される予定(New Encore Duet features will be introduced in June, such as an improved EDS merging algorithm, additional EDS Advanced Search options, and EDS alphabetical facet sorting.)
ということらしい。
“Duet”という表現から、Innovative InterfacesとEBSCOの提携をより強く表現したいのだろうという印象を受けます。こういう名称にしちゃうとEDS以外のウェブスケールディスカバリーサービスとの組み合わせというのが考えづらくなりますし、蜜月だなあ。
このEncoreシリーズといえば、ちょうど1年くらい前(2013年6月)にも“Encore ES”というのが発表されています。そのときも読み解くのに苦労するプレスリリースで、想像を交えつつ「Innovative Interfaces社が新ディスカバリーサービス“Encore ES”を発表―その新しさはどこにあるのか」というエントリにまとめました。
それを振り返りつつシリーズのラインナップを整理すると、
- Encore = ローカルの目録データのみ
- Encore ES = ?[*1]
- Encore Synergy = Articleレベルのデータも含む(差し込み表示)
- Encore ES = Articleレベルのデータを含む(まぜこぜ表示)
- Encore with EDS = ESでEBSCO Discovery Serviceと組み合わせたパターン → Encore Duetに改称
- Encore ES = Articleレベルのデータを含む(まぜこぜ表示)
となるのかな。
例えば、Fresno Pacific UniversityはEncore with EDSの分かりやすい例。こういうのがEncore Duetという名前に変わるのだろうと。
よく分からないこと:Encore ESの導入事例を見ていると、Articleの検索は別タブというところも散見される。例えばIndiana State Universityとか。前述のエントリを書いたときにはこういうパターンは想定してなかった。そっちのほうが使いやすいという声はあるだろうけど、それじゃあなんのためのESなんだろうという疑問が浮かぶ。のは、自分の理解が間違ってるせいなのだろうか。Alliant International Universityのように素のSynergyでも別タブっぽい感じにしているところもあって、検索結果画面のUIもISUとそうたいして違わない……。単にいまさら素のSynergyってのもなんだし、ES入れて、とりあえず別タブにしとくか、ってだけなのかな。……この疑問は深追いしても不毛かもしれない。
いずれにせよ、今後はEncore Duet(EDSを入れてる場合)かEncore ES(それ以外)のどちらかということでしょうね。
あと、2014年1月にEncore 4.4が発表されてました。
http://www.iii.com/news-events/pr/encore-44-release-expand-content-customization-and-community
*1:以前も頼りにしたガイドには“Encore ES”というセグメントも掲載されているのですが、自分の理解が正しければこういうケースはないはず……? http://librarysubjectguides.svsu.edu/es http://librarysubjectguides.svsu.edu/e