201801

さくっと1/12終了。1年に1回しか振り返らないのはいろいろ忘れすぎるので今年は細切れに記録をつけてみようと思い。

生活

5年ぶりの正月帰省の折りに高熱を出して2日弱寝込む。直ったら直ったで下唇中央にヘルペスができる。そんな体調不良のせいか分からないが気分の落ちがひどい。心身ともにいまいちなすべり出しになってしまった。休日はとにかく引きこもってあれこれ整理して体制の立て直しにつとめる。

寒い。とにかく寒い。福岡でこんなに雪がちらつくのは4年目にして初めてだ。年末に買ったNANGAのダウンジャケットが活躍しすぎている。服と言えば、ZOZOのセールでパンツを3本買った。ゆるめのコーデュロイを2本(カーキ、太畝ブラウン)とかなり細身のカーゴパンツ(予約)。

年明けの連休には台湾(11月の台南に続き、今度は9年ぶり2度目の台北)へ行ってきた。タイガーエアで往復2万円ちょい。冬の台北って聞いてはいたけど、ひたすら雨。ほんと雨。熱冷あわせて豆花を10回くらい食べた。狼茶(wolf tea)などいくつか茶を土産にした。最終日は朝6時のフライトだったので、初めて空港で夜を明かすことになった。帰国後、五香粉(うーしゃんふぇん)と豚バラ肉を買ってきて魯肉飯を何度か作ってみたが、味がまだ決まらない。カルディで話題の柿の種魯肉飯味を買う。現地で偶然立ち寄った迪化街の食堂に五郎さんの写真が貼ってあったのを思い出し、Amazonプライム孤独のグルメを見る。香港(出張)に行けなかったが、香港(プライベート)には行かなかった。高級XO醤待ってます。高雄・台南・台北と短期間に旅してみて、自分の舌に合っているのは台湾ではなく香港ではないかと感じている。

今夏の状況が不明瞭だしGWにちょっと無理して海外に行っておくべきか、と悩む(プラハ・ウィーン vs ポルトガル)。

仕事

不調には、どうにも気乗りしない仕事が目の前にあるのも効いているんだろう。無理やりにでも前向きになって、ちまちま進めるしかない。月内にシステム系のトラブルが都合3回発生し、ラストのはダウンタイムが過去最長だったこともあって、さすがに堪えた。おかげさまで館内ネットワーク構成と主要サーバのIPアドレスが頭に入ったと開き直ればいいのかもしれないが、この試験シーズンに大変申し訳無いです……。

2年近く調整してたCRIS-IR連携機能がようやくサービスイン。いやあ、かなり楽になった……(もうMySQL Workbenchに入れて出してなんてしなくていい)。システム連携においてリアルタイムにデータが反映されるというのはあらまほしきものだと先月からしみじみしている。年度末にかけてのウェブサービスまわりの機能開発の優先順位を整理する。今年は大学移転がいよいよ完了ということでシステム/ウェブ系の仕事もいろいろ発生するのだな……と遠くを眺める。

年度末で休刊の決まった『情報管理』の1月号に共著の「JPCOARスキーマの策定:日本の学術成果の円滑な国際的流通を目指して」が、『図書館雑誌』の1月号に『はじめての電子ジャーナル管理』の書評が、それぞれ掲載される。どちらも10月ごろに書いていたもの。『図書館雑誌』は埜納タオさん(巻頭)とごいっしょできて思いがけず嬉しくなる。『はじめての〜』はさすがに他誌でも取り上げられているようで、『図書館界』で中村健さん大阪市立大学)が書かれていたのはさすが!の一言だった。私のは「電子ジャーナルとか担当したことないんですけどいいんですか」「いいですよ」というものだったので、あんな感じのスタンスになった。→2月20日でエンバーゴが明けます。
https://doi.org/10.1241/johokanri.60.719
http://hdl.handle.net/2324/1904351

次は『情報の科学と技術』でなにやら共同連載することになり、初回の原稿は3/9〆……。キャッチアップが追いついてなくて、ネタを考えあぐねている。

そういえば『図書館界』1月号に同い年の元同僚(いまや理事なんですね!)が書いていた文章が胸を打った。ここのところ読んでいた研究不正関係の記事でも同様の主張を見かけていた。万事において、こうした「サイロ」を横断できることを大学図書館(員)の強みとして位置づけたい。

私は以前,自然科学系の研究者達の間近で図書館業務に従事する機会があった。その時の経験では,大学院生以上の研究者になると,「研究で必要とされる情報スキル」は,主に研究室内の教員や先輩といった閉じた範囲からのみ得られていた。この研究室内で脈々と受け継がれている情報スキルというものが,しばしば非常に偏っていたり,古典的であったりすることがあり,当事者たちはそのことを知らないまま,研究を続けている。つまり,場合によっては,配属される研究室によって,情報スキルの大きな格差が生じうるのである。
http://www.nal-lib.jp/kai/v69/zahyo5.html

id:high190 さんのブクマで知ったもので、大正大学の「職員1人当たり「SD研究費」と「SD手当」併せて上限20万円の予算を組むことが可能」という制度が羨ましく感じた。余計なことしなくていいから金だけ出してください。

  • 「SD研究費」は、業務遂行上、必要となる技術や知識の修得のためにかかる研修参加費、学会費、旅費交通費、消耗品費(書籍購入費)等が対象です。
  • 「SD手当」は、業務遂行にとどまらず、広く教養や素質向上のためにかかる資格取得のための授業料、検定料(合格した場合のみ支給対象)・消耗品費(書籍購入費)が対象です。業務だけでなく、個人の能力の向上を意識し、常に成長し続けたいと思う姿勢を応援する制度となっています。

https://tais.ac.jp/staff-recruit/career/support/

エンタメ

Plastic Girl in Closetのセルフカバーベストアルバム『LESSON 1』。石田ショーキチ車谷浩司とむかし組んでた方だったとは存じ上げず……)プロデュース。再録って素人耳には違いが分からないことが多いし視聴できなさそうだしと買うのをためらっていたんだけどこのインタビューを読んで、思わずぽちった。で、正解だった。#1 Stars Falling Downのイントロからしびれた。インタビューに「僕はずっとウィスパーボイスで歌っていたんですけど、今回はすごく力を込めて歌っているんですよ。」とあるように、全体的にドリームポップさが抜けて、原曲よりもりりしく、かっこよくなった。どちらの方が上ということはないんだけど。これであのぐだぐだのMCまでちゃんとしちゃったらどうしたらいいのか。

LESSON 1

LESSON 1

http://www.jungle.ne.jp/sp_post/242-plastic-girl-in-closet/

音楽ネタだと、小室哲哉の引退宣言もあった。それ自体には何も言う気はなく、ただ、True Kiss Destination経由で久しぶりにdosのbaby baby babyを聴いたら存外にかっこよかった。そしてKaba(当時はまだ"ちゃん"じゃなかった)が博多区出身だと知る。

きっかけは忘れてしまったが(Laboではない)、Nintendo Switchが欲しくなる。近所のセブンに売っているのを見る。絶対楽しいと思うけど、可処分時間がみるみる奪われるのは見えている。久しぶりにスマホ数独をインストールして、とりあえず我慢しとく。

読書

昨年の圧倒的な読書量不足("日本語"の"マンガ以外の本"という意味だけど)を反省して、今年は週1冊のペースで無理やりにでも読み続けようという目標を立てる。とりあえず積読のうち面白そうなものから手を付けていく。マンガでは『ゴールデンカムイ』と『阿・吽』を通しで読んだ。

13・67

13・67

香港ミステリー。年末にこのミスで知った。話題の第1話は麻耶雄嵩っぽさある。香港ということもあってか、全体的に『インファナル・アフェア』の空気感を思う浮かべながら読んでいた。しかしこれが台湾の出版社から出ているというのがよく分からないが、政治的な事情なんだろうか。インタビューで著者が述べていた、「日本ならば、東京が嫌でも埼玉に引っ越せばいいのですが、香港人はほかに行く場所がありません。」や、「現実を描けばロジックができます、なぜなら現実がロジックそのものだからです。」が記憶に残っている。

「ちゃんと日の目を見る、楽しんで使ってもらえ、意図した人びとに広く普及するようなものをデザインし、(チームで)作り上げること。それが喜びである」 うん、意義のある仕事をできることに勝る喜び(joy)はないよな、と。ペアプロをするような仕事ではないので、チーム内タスク管理の仕方(「計画おりがみ」)を取り入れてみようかと思って最近Trelloを眺めている。「役職も部署もない全員主役のマネジメント」という日本語サブタイトルはいまいち内容に合ってない気がした。ソラコムの玉川社長による「推薦者まえがき」だけでもおすすめしたい。

しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系。MBA系のきれいなスキルには限界があるということだけど、「ダーク」というほどダークでもなかった気がする。結局、自分の《肚の底》から成し遂げたいこと(出世ではなく)があるかどうかが強さを分けるのだなと。きれいな "how" にこだわってるうちは、まだまだ。

無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス

無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス

しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系。いつか行く。エックカフェ、シャニガルデン、コンディトライ。いくつか単語を覚えた。「ところがウィーンのカフェ文化は、そういう味の違いを楽しむものではない。まずはコーヒーの色、入れ物が陶器かグラスか、グラスの場合は取っ手が付いているかいないか、などの見た目が重要であり、次に添えられているのはミルクか生クリームか、ミルクの場合は冷たいのか温められているのか泡立ててあるのか、生クリームならホイップしてあるのかないのか、そしてコーヒーカップに注ぐのはミルクが先かコーヒーが先か、などが問われるのである。」

世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100

世界遺産の都へ 「ラトビア」の魅力100

2015年夏のバルト三国周遊を懐かしみつつ。ラトビア国立図書館の落成時に旧図書館から14,000人の市民が手渡しで(ダウガワ川にかかる橋を越えて)本を運んでいったというエピソード。

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

ヨーロッパ最大の自由都市 ベルリンへ (旅のヒントBOOK)

物価も控えめだし、良い街だよなあ。次に行ったらJones Ice Creamを外さずに。帯に「暮らす目線で旅するマルチカルチャーな旅」とあるように定番の名所よりもおされスポットが多く紹介されていて、数多く出されているベルリン本のなかでもかなり気に入っている。

バルカンの花、コーカサスの虹

バルカンの花、コーカサスの虹

初・蔵前仁一。バルカン、ルーマニア南コーカサスの三部構成。写真が豊富でありがたいけど、文章の登場位置とかなりズレていて参照しづらかったのが難(なので、しかたなく紙で買ったらあとでKindle出た系だけど、紙のほうが読みやすかっただろうなあ)。読んでいて改めて散歩してみたくなったのはベオグラードセルビア)。ルーマニアなら北部(木造教会!)、コーカサスならジョージア、が旅のしがいに満ちているけど、車がないとどうにもならなさそう(著者はミニバスやタクシーを駆使しまくってる)。「マケドニア」といって良いのかどうか微妙なマケドニアもその微妙感が面白そうで、でもこのへんのことをちゃんと知るためにはオスマン帝国の存在感を復習せんとあかんと思い、『興亡の世界史』から1冊買った。