2014-01-01から1年間の記事一覧

九州帝国大学学位史(最初の博士号はだれか?)

九州(帝国)大学の学位の歴史をちょっと調べてみた、というメモ。以下、主なソースは 九州大学五十年史 日本博士録 九州大学年表(九州大学大学文書館) あたり。 年表 まずは年表で知識を整理しておく。 年月日 出来事 明治20(1887)年5月 学位令(勅令第…

ORCIDのMembershipについて

ORCIDへのコミットのしかた、についてのメモ(唐突)。 研究者個人に対してグローバルなIDを与えるORCIDでは、 Membership Sponsorship Ambassador という制度がある。それぞれお金が必要だったりなかったり、いろいろなメリットがあったりなかったり(?)…

Microsoft Translator APIによる文字列の言語判定(Perl)

以下は、Microsoft Translator APIのdetectメソッドで言語判定するPerlスクリプトを書いたののメモ。「Microsoft Translator API(HTTP版)を使ってみました - kurukuru-papaのブログ」というエントリが大変参考になりました。ありがとうございました。 数十…

ProQuestが360 Linkの新機能IEDLを発表ーSummonの統合インデクスでリンキングの失敗を解決する

さて、ALAですね。そんなわけで、ProQuest社が6月25日付けでニュースをふたつ出しました。どっちかというとふたつめにびっくりし、記事タイトルに採用。 http://www.proquest.com/about/news/2014/Intota-Enables-Transformation-of-Library-Workflows.html …

研究評価分析ツール(2):各社ソリューションと関連雑誌記事

承前。多少整理したメモという感じで申し訳ないですが。 各社ソリューション Elsevier 「研究マネジメント(Elsevier Research Intelligence)」と銘打っています。 http://www.elsevier.com/jp/online-tools/eri http://www.elsevier.com/jp/online-tools/e…

研究評価分析ツール(1):概要と課題

ディスカバリーサービスの扱いに慣れてきて、最近は名寄せも含めた著者名典拠(参考)の整備や研究者DBとの連携まわりの仕事にリソースを割いてます。その関係でいわゆる「研究評価分析ツール」の勉強をしないといけなくなり、いろいろと調べたり、読んだり…

カレントアウェアネス-E No.261感想

昨日(6月20日)はカレントアウェアネス・ポータルの8歳のお誕生日でした(笠間さんのブログとは7日違いらしい)。本日6月20日は、「カレントアウェアネス・ポータル」のお誕生日です。 | カレントアウェアネス・ポータル http://t.co/28G9tvA8OZ— 国立国会…

rdvocab.info → rdaregistry.info の件

おとといカレント-Rで流れた「RDAのエレメントセットの名前空間、RDA Registry.infoを更新」というニュースに、びくっとしました。 これまで、同委員会では公開されたレジストリであるOpen Metadata RegistryにRDAエレメント等を登録し、名前空間を定義し、h…

カレントアウェアネス-E No.260感想

感想と感想のあいだに何も記事を書いてないと情けない。。今回は5本。外部原稿はうち1本。そういえば、実は前号あたりから編集担当が依田さんにスイッチしたらしく(篠田さん、1年弱の間おつかれさまでした!)。 ■E1567■ ILLにおいて優れた業績を残した図書…

カレントアウェアネス-E No.259感想

id:negadaikon 経由で知りましたが、E1533を書かれた方(って、名前出していいのかもですが)がその執筆過程をブログで紹介してくれてます。 猫に夢研究所 カレントアウェアネス-Eの執筆過程(E1533) こういうのありがたいですね。編集者冥利につきますね(…

夜会@工場(国際博物館の日)

先の日曜日は「国際博物館の日」。この街では今週いっぱい福岡ミュージアムウィーク2014というイベントが行われています。当日は大学博物館の主催する「夜会」なるものに参加してきました。お酒が出て、DJもいて、大学のイベントっぽくない感じですが、ちゃ…

dcterms:contributorの役割分け

突然メタデータの話なんですが、dcterms:contributor(寄与者)の記述を役割によって変えるんだったらどうなるのかな、というのを調べてみた。(よく考えたらdcterms:creatorでも同じこと。まぁ、うちではcreatorを著者として使っているというだけで……。) …

明治大学のElsevierビッグディール契約中止の事例(文献紹介)

2年前に「東邦大学がElsevierのビッグディールを切ってコストダウンに成功した事例」というエントリを書きました。以来、このテーマについては(担当でもないのに)継続的にウォッチしています。 ここ最近では以下の大学で動きが見られました。 滋賀医科大学…

Encore with EDS→Encore Duet

# 微妙なネタなのでCA-Rでは取り上げづらいと思い、メモ。http://www.iii.com/encore-duet2014年4月30日に、Innovative Interfaces社が“Encore Duet”というディスカバリーサービスを発表しました。プレスリリースはあっさりしてるというか通りいっぺんのこと…

カレントアウェアネス-E No.258感想

週末の夜はお気に入りのカフェに来て高速道路と造船所を眺めながらブログを書く、というのが定番化しつつ……(自宅はWiMAXがいまいち遅いせいもあり)。今号は6本中、外部原稿が3本(うち館内が2本)。 ■E1555■ 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2014/4…

カレントアウェアネス-E No.257感想

福岡移住で落ち着かない日々を過ごしていたので1号(No.256)スキップしてしまいましたが、やっと生活も、IT環境も、落ち着いてきたかなという感じです。ここしばらく引越のことしか考えてなかったので頭がぼけています。リハビリせねば。新年度最初となる今…

2014年度科学研究費補助金の採択課題一覧(図書館情報学・新規67件)

平成26年度の採択課題(新規25,513件、継続11,889件:特別推進研究、新学術領域研究(研究領域提案型)、基盤研究(S)、 基盤研究(A・B・C)、挑戦的萌芽研究、若手研究(A・B)、研究活動スタート支援、奨励研究)を収録しましたhttp://t.co/Q4yNZD1f4W— KAKEN …

福岡へ

ちょうど一年前にも異動エントリを書いた気がしますが、このたびまたまた異動することになりました。春からの職場は九州大学附属図書館。福岡、です。id:nacomint のインド赴任に比べたら近いもんですが、自分が関西以西に住む日が来るとは。3年前から出向中…

『専門図書館』の図書館システム特集に解説記事を書きました

『専門図書館』という雑誌では、数年ごとに図書館システム特集が組まれています。このたび、2014年の特集の総論として「最近の図書館システムの基礎知識―リンクリゾルバ、ディスカバリーサービス、文献管理ツール」という解説記事を書きました。年明けに(@t…

2014年度国立大学図書館採用試験の採用予定数

まだちょっと早いのですが,昨年に引き続き…….2014年度国立大学法人等職員採用試験の出願が4月1日から始まります.それに先立ち,3月25日時点で発表されている図書系の採用枠を全国ぶんまとめてみます.なお,昨年は3月31日にエントリを起こして以来ずっと…

米国音楽図書館協会が“Best Practices for Music Cataloging Using RDA and MARC21”のバージョン1.0を公表

# 日本語圏どころか海外でもあんまり注目されてないような気がするので念のため刻んでおきます2014年2月21日付けで,米国音楽図書館協会(MLA)が,“Best Practices for Music Cataloging Using RDA and MARC21”のバージョン1.0をリリースしています.音楽資…

カレントアウェアネス-E No.255感想

今年度も残すところあと2号.今回は5本中,外部原稿が4本. ■E1538■ 『変えたい』気持ちを形にする:総長賞と講習会“MBC”東大の小林さん.いいタイトル!記事の主役は総長賞を受賞した石田さんと,MBC=Maeda Boot Campの由来にもなっている前田さんですが,…

#sharedprint

http://www.lib.keio.ac.jp/jp/sharedprint/2014年2月28日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催された、KEIO大学図書館国際フォーラム「大学図書館における冊子体コレクションの将来~日本版Shared Printの可能性~」に参加してきました。 フォーラムのテーマ…

カレントアウェアネス-E No.254感想

この2週間もいろいろあったなぁ……と,珍しくばたばたしているのであっさりめです.今回は6本中,外部原稿が1本. ■E1532■ 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2014/2/14現在)もうすぐまる3年.2011年3月17日以来,当初は毎号,最近では1〜2か月のインタ…

カレントアウェアネス-E No.253感想

この2週間ほど某原稿に(気持ちが)かかりっきりだったので前号からあっという間という感じです.今回は珍しく5本で,うち外部原稿は1本のみ.ReadersFirstのとRDAのが勉強になりました. ■E1527■ 数字を武器に図書館を変えた米国の図書館アナリスト<報告>…

OCLCがWorldCat Discovery Servicesを発表―FirstSearchとWorldCat Localの後継サービス

2014年1月23日にOCLCから「Introducing WorldCat Discovery」というメールがきておおおっとテンションが上がりました.1月24日〜28日にフィラデルフィアで開催されるALA Midwinterに合わせての発表だろうと思います(この時期はシステムベンダから大量のプレ…

カレントアウェアネス-E No.252感想

2014年一発目.6本中,外部原稿が4本でわたしもひとつ文献紹介を書いています.カレント-Eでは各号で記事の順番を決める際に,1本目はキャッチーで読みやすいものや重要なもの(震災まとめとか),2本目以降は内容のつながりを意識して並べていって,文献紹…

各参加館におけるNDL図書館送信サービスの利用者向け案内のまとめ

ご存じのとおり,2014年1月21日から国立国会図書館による図書館向けデジタル化資料送信サービス(いわゆる「図書館送信」)が開始されます.以前「NDL図書館送信が始まったら利用者をどうナビゲートするか」というエントリを書きましたが,やっと始まるわけ…

年のはじめに思うこと

あけましておめでとうございます(一応). 大晦日ですらマルジェラのロングブーツ(古着)を衝動的にぽちっとしたりしてほんとだめだこいつと頭を抱えたりしましたが,今年は思うところがあり,京都で年越しを迎えました.何年かまえと同じように,百萬遍の…